ヨハネスブルグの天使たち

ヨハネスブルグの天使たち

814円 (税込)

4pt

ヨハネスブルグに住む戦災孤児のスティーブとシェリルは、見捨てられた耐久試験場で何年も落下を続ける日本製のホビーロボット・DX9の一体を捕獲しようとするが──泥沼の内戦が続くアフリカの果てで、生き延びる道を模索する少年少女の行く末を描いた表題作、9・11テロの悪夢が甦る「ロワーサイドの幽霊たち」、アフガニスタンを放浪する日本人が“密室殺人”の謎を追う「ジャララバードの兵士たち」など、国境を超えて普及した日本製の玩具人形を媒介に人間の業と本質に迫り、国家・民族・宗教・戦争・言語の意味を問い直す連作5篇。才気煥発の新鋭作家による第2短篇集。 解説/大森望

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

ヨハネスブルグの天使たち のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    折しも、戦争と紛争と虐殺が溢れている時代で、歌う楽器として作られた玩具が落下し続ける皮肉…それ故に、最終話でのラストの一言が刺さる。やはりそれは一筋の光なのか、それとも祈りなのか。『虐殺器官』以後の日本sfの最先端と言われるのも納得の作品。

    0
    2025年07月13日

    Posted by ブクログ

    初めて手に取った宮内作品。
    正直言って難しかったです。
    それでもすごく宮内悠介らしい作品で、何度も読み返す一冊。
    どうにもならない現実と愚かな人々を描きながらも、希望と慈しみに溢れている。

    0
    2018年09月20日

    Posted by ブクログ

    読解力の問題かもしれないが、少々読みにくさがあるものの伊藤計劃の再来かと思える内容で、近未来SFではあるがSFは舞台装置でしかなく、人間的というか生身の物語だった。

    0
    2016年10月30日

    Posted by ブクログ

    ロボットというのを使う目的として人間の手伝いというのは分かりやすいけど、脳の移植ってのは確かにあるよね。もはや不死の世界だけど、さて、どれくらい脳のデータ化が進むのか、楽しそうではある。その第一弾としてはARやらVRやらの没入感でそこでの行動をデータ化すればもはや人間がそこで生きているのと変わらんみ

    0
    2025年07月11日

    Posted by ブクログ

    登場する歌唱ロボットは初音ミクを意識していると思いますが、DX9はシンセサイザーのベストセラー機DX7の廉価版。あまり売れなかったようでちょっと残念な感じがイメージにあってるのかもしれませんね。?

    0
    2021年11月18日

    Posted by ブクログ

    廃墟から少女型ロボットが落下する連作短編集。ヨハネスブルグで何千もの天使が空から降り注ぐ。表題作がセンセーショナルで心を掴まれた。紛争、民族、宗教に深く切り込む、伊藤計劃を彷彿とさせるテーマ性。作中での外見描写はほぼ皆無だが、歌姫ロボットDX9は某ボーカロイドを連想させる。 最後の短編、北東京の片隅

    0
    2021年07月14日

    購入済み

    得意分野かな

    著者の得意分野の本である。
    表題作は。
    淡々とした語り口であるが、戦場と埃とゴミの臭いがする部隊をうまく表現している。
    その舞台の中の人形との対比が見事である。
    そのほかの作品も各々個性はあるが同じ基調を持っている。

    0
    2019年11月26日

    Posted by ブクログ

    SFは現在と地続きなんだと実感させられる作品。紛争地帯、テロの現場、そして斜陽の北東京の団地が描かれます。そう遠い未来ではないですが、実感を持って迫ってくる。

    0
    2019年07月18日

    Posted by ブクログ

    DX9という日本製の歌唱ロボットが落下するという共通設定を持った、主に世界の紛争地帯を舞台にした短篇集。
    解説にもあるように本書はこの主役ともいうべきロボットについての描写(容貌・落下状態など)が割愛されており、それ以外の世界描写が緻密な分だけ妙に幻想的。

    「ヨハネスブルグの天使たち」4
    「ロワー

    0
    2019年07月08日

    Posted by ブクログ

    難しいし重いし暗いが、発想の面白さと奇抜さが良い意味でとっぽくて抜き出ている。
    解説を読むと、自分の見たものや趣味を反映させているようだが、それもまた非常にディック的でヤバくて良い。

    0
    2020年12月04日

ヨハネスブルグの天使たち の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ハヤカワ文庫JA の最新刊

無料で読める SF・ファンタジー

SF・ファンタジー ランキング

宮内悠介 のこれもおすすめ

ヨハネスブルグの天使たち に関連する特集・キャンペーン

同じジャンルの本を探す