盤上の夜

盤上の夜

小説・文芸
880円 (税込)

4pt

「相田と由宇は、出会わないほうがいい二人だったのではないか」――由宇は四肢を失い、囲碁盤を感覚器とするようになった。若き天才女流棋士の栄光をつづり、第1回創元SF短編賞で山田正紀賞を贈られた表題作をはじめ、同じジャーナリストを語り手に紡がれる、盤上遊戯、卓上遊戯をめぐる6つの奇蹟。囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋……対局の果てに人知を超えたものが現出する。デビュー作品集ながら第147回直木賞候補となり、第33回日本SF大賞を受賞した、2010年代を牽引する新しい波。解説=冲方丁

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盤上の夜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    宮内悠介『盤上の夜』文庫版にて十数年ぶりに再読。改めてこれがデビュー作というのはすごいよな、と。囲碁、将棋、チャトランガといった盤上遊戯を題材とした連作?短編集。リアリスティックにオカルティックな麻雀勝負を描く「清められた卓」も出色の出来だけれども、個人的には、AIに「敗れた」チェッカーのチャンピオンの生涯に迫る「人間の王」が鮮烈だった。やはり宮内悠介はすごいよ。今の肩の力を抜いたような作風も好きだし、『超動く家』みたいなバカ話も好きだけれども、やはり鬼気迫る狂気と正気が混在したような雰囲気がたまらない。

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    なるほど、名声のわけがよくよく伝わってくる素晴らしい連作短編集でした。
    僕もいかな末席の末席の素人といえど将棋指し、特に千年の虚空からはじんわりとした温度のようなものを感じ取れました。

    0
    2025年12月25日

    Posted by ブクログ

    コンピュータがずっと身近にあった自分にとって、チェッカーの話はとても面白かった。
    麻雀はルールがわからないけど十分楽しめた。こういうの、ルールがわかっていればもっと楽しめるんだろうなといつも思う。

    0
    2025年08月17日

    Posted by ブクログ

    勝負の世界に生きる人々。その裏にある葛藤、苦しみ、快感、ストーリー。どの話の登場人物にも共感できるところがあって、読み応えがある。
    物語のつながりが垣間見れるところ、好きだ

    0
    2025年04月02日

    Posted by ブクログ

    SFに分類されてはいるがなかなか異質な作品。現実と虚構のバランスがよく惹き込まれる。超人的でありながら人間味がある登場人物が魅力的だった。

    0
    2024年09月16日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。おそらく今年読んだ本の中で1番面白い一冊になると思います。
    創元SF文庫は初めて読みましたが、とても楽しめました。6編からなる短編集で、一気に読みたいところです。
    特に2本目は実在する人物が主題の話になっており、虚構と現実の境を曖昧にする仕掛けが秀逸です。5年後にもう一度読み返したい本です。

    0
    2023年10月24日

    Posted by ブクログ

    盤上遊戯が、世界を、歴史を、人を変える。見たことない世界を見せてもらった。
    個人的ベストは「人間の王」
    半世紀の間無敗のチェッカー王者、ティンズリーは機械に敗れたとき、そしてチェッカーが滅ぶとき、何を思うのか。
    次いで「象を飛ばした王子」、「千年の虚空」などなど。前作とも素晴らしかった。

    0
    2022年03月05日

    Posted by ブクログ

    四肢を失うも碁盤に感覚を接続し碁を打ち続ける少女。
    無敗の世界チャンピオンの座を投げ打ってまでプログラムとの対戦に身を投じるチェッカーの王者。
    新興宗教の教祖やサヴァンの少年たちによって繰り広げられる異形の麻雀。
    ひとりの少女を巡る共依存の果てに、将棋盤を挟み片やゲームを殺すことを、片や神の再発明を夢見る兄弟。
    囲碁、将棋、麻雀など、テーブルゲームを題材とした連作SF短編集。

    石黒達昌を思わせるジャーナリスティックな文体のルポルタージュ風SFから物語はファンタジックに飛翔し、ゲームに取り憑かれ囚われた者たちが異様な高みへ達していく様を描く、熱気あふれる怪作。
    個人的には「清められた卓」がダントツで、かつて麻雀小説も麻雀マンガも相当読んだが、その中でも最高峰に近い出来映え。

    ついつい購入から数年ほど積読してしまったが反省しきり。これは著者の他作品も読まねば。

    0
    2026年08月31日

    Posted by ブクログ

    短編集なので内容の割に読みやすい。それぞれの短編が最後繋がってくるのでもう一度読むとまた違った楽しみ方ができそう。個人的には麻雀回が好き。

    0
    2026年02月26日

    Posted by ブクログ

    第1回創元SF短編賞選考委員特別賞
    第147回直木賞候補
    第33回日本SF大賞

    の、デビュー作(恐ろしい)
    囲碁将棋等の6つのテーブルゲームを軸にした短編集

    あくまでSFの空気を纏っているだけで、とても読みやすく、思考に溢れ、身近な卓上遊戯を幹にしている分受け入れられやすい作品
    とんでもないデビュー作
    まあ、こんなに分かりやすくSFを感じると直木賞は新人紹介枠だった気もするが。案の定宮部みゆきさんが推していて大変納得

    囲碁がテーマの盤上の夜では幼少時に四肢を失い、囲碁盤を感覚器として機能するようになった女性の話
    この1編の最後の2行はとても美しく
    この情景をまるですぐ側で見ているように感じさせるべくそこまでの49ページを書いてきたのではないかと思わせるほど
    囲碁が感覚器ってなんぞ、という人も
    僕達だってこうやって文字から感覚が伝わることもあるのですよ

    読み終えて、話の好き嫌いは人それぞれあるだろうが、この宮内さんの物語に対する言葉選びのセンスは否定しようがないのではと思う

    0
    2025年09月27日

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