盤上の夜

盤上の夜

880円 (税込)

4pt

「相田と由宇は、出会わないほうがいい二人だったのではないか」――由宇は四肢を失い、囲碁盤を感覚器とするようになった。若き天才女流棋士の栄光をつづり、第1回創元SF短編賞で山田正紀賞を贈られた表題作をはじめ、同じジャーナリストを語り手に紡がれる、盤上遊戯、卓上遊戯をめぐる6つの奇蹟。囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋……対局の果てに人知を超えたものが現出する。デビュー作品集ながら第147回直木賞候補となり、第33回日本SF大賞を受賞した、2010年代を牽引する新しい波。解説=冲方丁

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盤上の夜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    コンピュータがずっと身近にあった自分にとって、チェッカーの話はとても面白かった。
    麻雀はルールがわからないけど十分楽しめた。こういうの、ルールがわかっていればもっと楽しめるんだろうなといつも思う。

    0
    2025年08月17日

    Posted by ブクログ

    勝負の世界に生きる人々。その裏にある葛藤、苦しみ、快感、ストーリー。どの話の登場人物にも共感できるところがあって、読み応えがある。
    物語のつながりが垣間見れるところ、好きだ

    0
    2025年04月02日

    Posted by ブクログ

    SFに分類されてはいるがなかなか異質な作品。現実と虚構のバランスがよく惹き込まれる。超人的でありながら人間味がある登場人物が魅力的だった。

    0
    2024年09月16日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。おそらく今年読んだ本の中で1番面白い一冊になると思います。
    創元SF文庫は初めて読みましたが、とても楽しめました。6編からなる短編集で、一気に読みたいところです。
    特に2本目は実在する人物が主題の話になっており、虚構と現実の境を曖昧にする仕掛けが秀逸です。5年後にもう一度読み返したい

    0
    2023年10月24日

    Posted by ブクログ

    盤上遊戯が、世界を、歴史を、人を変える。見たことない世界を見せてもらった。
    個人的ベストは「人間の王」
    半世紀の間無敗のチェッカー王者、ティンズリーは機械に敗れたとき、そしてチェッカーが滅ぶとき、何を思うのか。
    次いで「象を飛ばした王子」、「千年の虚空」などなど。前作とも素晴らしかった。

    0
    2022年03月05日

    Posted by ブクログ

    読み終わった。いつ買ったんだろ。一年くらい前な気がする。
    かなり好きな話だった。囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋。盤上遊戯をベースに話が進む。一見してSF感はないのだけれど、チェッカーの終盤から察するに…。という匂わせ程度のSF感は逆に好き。
    ボードゲームという「抽象」を極める先には。。とい

    0
    2020年08月26日

    Posted by ブクログ

    これも、SFのカテゴリーなのか?とは思いつつ、非常に面白く読みました。特に興味深かったのは「人間の王」。AIが人間にゲームで実際に勝ち、さらには完全解がもしも見つかったら、人はそれでもゲームをするのだろうか?人にとってゲームとはなんだろうか?と、現実にAIが人間に勝つ現代に一層、考えさせられました。

    0
    2020年01月20日

    Posted by ブクログ

    たかがゲーム、されどゲーム。
    現実を侵食するほどの中毒性がある。
    深く潜り、あるいは高くどこまでも登り、行き着く果ては何か?
    新たな世界か、世界の真実が暴かれるのか?
    6編の物語が語ります。

    0
    2019年12月08日

    Posted by ブクログ

    第1回創元SF短編賞選考委員特別賞
    第147回直木賞候補
    第33回日本SF大賞

    の、デビュー作(恐ろしい)
    囲碁将棋等の6つのテーブルゲームを軸にした短編集

    あくまでSFの空気を纏っているだけで、とても読みやすく、思考に溢れ、身近な卓上遊戯を幹にしている分受け入れられやすい作品
    とんでもないデビ

    0
    2025年09月27日

    Posted by ブクログ

    知識量が半端ない。
    また、それを読ませる言葉選びが、圧巻だった。
    生々しい中に、美しい情景が浮かぶ。
    作者の頭の中はどうなっているんだろう…
    他の作品も読んでみたい。

    0
    2025年09月23日

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