辻堂ゆめの作品一覧
「辻堂ゆめ」の「紙魚の手帖」「読楽」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「辻堂ゆめ」の「紙魚の手帖」「読楽」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
・夕焼け空と三輪車
読み進めながら違和感がすごかった。いい歳した息子を大事に大事に扱う親。でもそれは全部表向き。本当は引きこもりの、いつ暴れ出すかわからない息子を1人にして、残された家族で平和に生きていくための手段だった。絶対にバレてはいけない作戦だったはず。これからの平穏な日々を楽しみにしていたはずの家族の幸せはやはり元凶となった息子に壊されてしまう。家族なのにずっと我慢して生きていくのは辛すぎる。あれがあの家族の1番の解決策だったはすなのに、最悪の結果になってしまった。
・そびえる塔と街明かり
読み終えて思わず涙が溢れた。どうにか助かってほしかった。どうしてこんなに小さな子供が死ななきゃ
Posted by ブクログ
ニュースでは、加害者と被害者という文脈でしか書かれないその文字の奥にスポットを当てた作品。
エピローグでは、他人からは平和で穏やかな生活に見えても、本当のことはわからないということを示していて、ひとりひとり違う1日を色んな感情で過ごしているという現実を考えさせる見事な締めくくりだと思った。
いろんな風当たりがありながらも、幸せに暮らす人たちの生活からストーリー流れていくが、だんだん雲行きが怪しくなり、最愛の人、一番身近な人の闇が明かされていく。
誰が亡くなる、誰が加害者になるというのがわかったで進むだけに、心のざわつきが抑えられなかった。
最後の話以外は、主人公が加害者的な位置にいて、
Posted by ブクログ
まさかこんなに泣ける作品と思ってなかった。
私にはこんなに想像力がないから毎日、今日も大したニュースはない、どこかで見たことあるような記事ばかりだなって思って生きてる。
私が住む町の駅前の十九階建ての高層マンションも遠くの山も山の中腹にある大きな霊園もケバブ店も廃材を積み込んだトラックも無人のアパートもすれ違う三輪車に乗る三歳くらいの男児と父親ものどかな住宅街を感じさせるけど、
それだけじゃない人生がたくさん詰まってる。
平和ってなんだろう、刺激がないってなんだろう、平穏じゃない心のうちはたくさんあるのに。
この作品すらも『事件の裏側』と言ってしまうくらいには物事の表面しかなぞってないんだな