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Posted by ブクログ
急性の脳腫瘍で入院している傍らで、「君の命を助ける。その代わりに、君の最も大切なものを一つ奪う」と悪魔と名乗る青年に言われる夕夏。
悪性だった腫瘍が良性に転じて命が助かるが、2年間の記憶がなくなってしまう。
ゆめさんお得意のインパクトの強い始まり。
不思議な青年は本当に悪魔なのか、本当に記憶と命を取引したのか、謎めいた話にぐいぐい引き込まれる。
2年間の記憶をなくしたことで、生活や仕事にマイナスになったことも確かだが、立場が変わることで今まで見えなかったことが見えてきて、自分と向き合い、家族や過去と向き合うことになる。
いろんなことが交錯して重なっているような物語で、後半一つ一つ謎が解けていく。
ただ、すべての謎が細かく説明されていくところが、私としては逆に興醒めかなと。
最後の家族のシーンもそこまでやるか、いらないんじゃないと思ってしまった。
読み手の想像で楽しむところを残していても良かったかな。
タイトルと表紙の絵からどうしても漫画ちっくに感じてしまってそこも残念。
でも面白かったので、星4。
Posted by ブクログ
急性脳腫瘍で倒れた女性が目を覚ましたら、悪魔と名乗る男から命を助ける代わりに大切なものを奪う取引を持ちかけられる話
ファンタジー設定に見えて実はリアルな真相だったりする
河野夕夏が失ったものは2年間の記憶
ヴァイオリン弾きが魂の曲と引き換えに片足を失った小説が対比されている
悪魔と名乗る男はアフターフォローと言って夕夏の様子を見に定期的に訪れる
この男は本当に悪魔なのか?それとも人間なのか?何故夕夏の前に現れるのか?現れたのか?
どうして夕夏は記憶を失ったのか?
大事なものとは何だったのか?
実家の長野で暮らす家族とは高校卒業以来疎遠になっている理由とは?
星羅という名前の双子の妹の存在
職場の銀行ではなぜか自分を怖がっている後輩がいたり
この設定はアノ小説だなーとか、有名ショートショートのアレかとか、色々と思い当たる設定があるものの、物語全体を読んだ後には既存の作品とは違う読後感になっている不思議
ありきたりな設定を盛り込んで組み替えてこんなストーリーを作る能力がすごいと思う
ま、まったくツッコミどころがないわけじゃないけどね
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