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Posted by ブクログ
不思議なお話だった。でも、読み進めていくうちに、思っていた以上に深いお話だと感じた。
想像もしていなかった結末には驚いたけれど、読み終わってみると、ただ「びっくりした」だけではなく、いろいろなことを考えさせられる作品だった。
泉のもつ不思議な力も、最初は少し残酷なもののように感じた。でも、見方を変えると、それはとても優しく、素敵な力なのかもしれないと思った。
人が亡くなるということ、残された人がその死をどう受け止めて生きていくのか。そして、人がいなくなっても、その人との時間や想いまでなくなるわけではないということ。
「死」という重いテーマを扱いながらも、不思議な物語を通して静かに考えさせてくれる、読後に余韻の残る作品だった。
Posted by ブクログ
第13回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞受賞作品。たまたま途中でそうかなと思った結末だったけれど、とても面白く読めた。読後感もいいので、オススメ。
国民的歌手の上条梨乃は、ある日酔っ払ってゴミに頭を突っ込んでいるところで意識が戻った。お酒飲みすぎるなど、生活に気を配っていたのに、どうしてこんなことになったのだろう?
起き出して歩き回って、人の多いスクランブル交差点に来たが、誰も梨乃を認識しない。その上大型スクリーンでは自分の自殺ニュースをやっていた。財布もないし、どこに行けば良いかわからない。途方に暮れていると、「上条梨乃さんですか?」と声をかけられた。他の人は何を言っているんだ?という顔をしている。どうやら自分を認識できる人間はこの人だけらしい。
Posted by ブクログ
シンプルに目頭が熱くなってツーーと
泣いてしまった本作『いなくなった私へ』
はじめて小説で泣きました。
泣ける要因としては、本書さいだいの
魅力でもある500ページにわたる濃密で豊かな
その『物語』にあります。
500ページもあるの?と
思うかもしれませんが秒で溶けます。
人気絶頂の歌手 梨乃がある日 目を覚ますとそこは、渋谷のゴミ捨て場。起き上がりニュースに耳を傾けるとそこには自分が死んでいるニュースが報道されていた。さらに周囲の人間は自分のことを国民的歌手 梨乃とも認識しておらず行き場もない。とある青年と小学生だけが自分のことを梨乃と理解でき、3人は梨乃の自殺の理由と、その背景にある大きな事件へと関与していく…。というお話。
本書も最後の最後にとんでもない
どんでん返しがありますが、それよりなにより
ストーリーが重厚すぎるのよ。まじで。
映画よりも濃厚で絵が浮かぶ小説には
これまで出会ったことがありませんでした。
泣けるミステリー、初体験でした。
本当におすすめできる最高の1冊です。ぜひ。
Posted by ブクログ
人気タレントが自殺、しかし現世界に戻ってきたのか、いわゆるゴースト、幽霊ものといった感じで話は始まるが、南アジアの国の森の中での不思議な現象の話と平行して語られる。
ファンタジー、SF、ミステリー小説としての面白さを活かせるギリギリのところでの設定が上手く取られていて、展開をどんどん追いながら主人公たち若者たちの心理や葛藤、不安などがいろいろ混ざっていく感じが楽しめる青春小説かな。
輪廻転生がキーワードになるが、そちらをメインにすると話が重くなりすぎだったか、でもそこへの追求がちょっと物足りない感じもした。登場人物たちと一緒に謎解きに突き進んでいかされた感じで、作者の作戦勝ちになりました。
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小説・文芸
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