あらすじ
「辻堂ミステリの最高傑作であり真骨頂。
本書で秘密を解くのは探偵ではない。読者である」
先生、聞いて。私は人殺しになります。お願いだから、じゃましないでね?(「教師と児童」)
わたしだって本当の気持ちを書くからね。ずっと前から、ムカついてた。(「姉と妹」)
嘘、殺人予告、そしてとある告白……。
大切な人のために綴られた七冊の交換日記。そこに秘められた、驚きの真実と感動とは?
――この緻密な仕掛けを、是非読み解いてください。
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Posted by ブクログ
「小学校教師」と「交換日記」という二つの要素を通して、徐々に話がつながっていく様子が、読んでいて気持ちが良かった。ミステリー的な要素がある話かと思っていたが、殺人が起きるでもなく、反対に心が温まる話だと感じた。また、交換日記を通して、各人が自身の人生を振り返り、そして今後どうしていきたいのかを考え、自分と向き合う様が描かれていた。短編集ではありながらも、人間の心の変化や機微に触れていた。初めて読んでみた作家さんだったが、他の作品も読みたいと思った。
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交換日記という独特なツールを軸に進んでいく短編と終盤に一気に収束する長編、という印象ですが、一冊で二つの楽しみ方ができるねなんていう感想にはならないのがこの「あの日の交換日記」ではないかと思います。
短編のいくつかを読み進めながら、この話は騙されなかったぞ!なんて満足していた自分が気の毒になるくらい、作者さんの仕掛けは大きかった。
この作品は再読すると思います。
Posted by ブクログ
とにかく読みやすくて面白い!
短編なので気楽に読めるけど、どんどん繋がってくる感じが気持ち良い。
とにかく1つ目の話が引き込まれて、続きを読むしかない。という感じになった。
全てが違った方向の伏線回収という感じになっており、一冊で様々なミステリー要素を楽しめるのにこの薄さ。もっと読みたいとも思ってしまう。
交換日記の素晴らしさにも感動。こんなに交換日記だけでエピソード作れるものなの?
辻堂ゆめさんは初めて読んだけどこんなに面白いのか。。積読が解消されたら他の作品にも手を出してみたいと思います。
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辻堂ゆめさん、4作目です。
私には丁度よい感じのミステリーで面白いです。もちろん、この作品も面白かったです。
交換日記が小道具(!?)的な役割をしていました。
色んな人の組み合わせで交換日記をします。
入院患者と見舞客
教師と児童
姉と妹
母と息子
加害者と被害者
上司と部下
夫と妻
そして、この交換日記には2人の教師の関わりがあります。でも、始めのうちは2人いるとは分からなかった。
私は「加害者と被害者」の章が好きです。「さすが、先生!」と思ってしまいました。
交換日記
中学生の時に友達としたことがあります。が、クラスの担任教師ともしたことがあります。残念ながら本書のような先生ではなくて、返された日記に書かれた言葉に傷ついて、二度と悩みを相談するのはよそうと思った記憶があります。
まぁ、担任教師は一生懸命に考えてくれたのでしょうがಠ_ಠ
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予想がつかない展開がとても面白かった。
特に、最終的にそこまでの話の伏線が回収されるところが本当に気持ちよかった。
交換日記はやったことないけど、自分の日々のことを日記に書き込むことを習慣にしている。今は海外出張中で少しサボってしまっているが。
日記を書くと、その1日が無駄にならない感覚がある。何かしら良いこともあれば、その先に繋がる良い出来事がある。ただ、頭の中で考えていてもすぐに忘れてしまう。だから、書き留めて、振り返って、日々色んなことに取り組んでいく必要がある。
自分に子供ができたら、やってみたいと思った。
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「女教師は、ベッドに横たわったまま、
一心不乱に文字を書いている。彼女は思う。
文章とは、無限大だ。紙の上では、何にだってなれる」
—プロローグより
スマホやSNS、PCメールで言葉を交わすのが当たり前になった今、手書きの文章は時代遅れと感じる人もいるかもしれません。
気が向いた時だけ、気軽に送れる言葉。もし面倒になれば、すぐに辞められる。そんな便利さの中で、すっかり姿を消してしまいました。けれど、物語は、そんな “古くて不便”な手段にこそ、心を通わせる力があることを教えてくれます。
本作は七話で構成されており、それぞれ異なる関係性の二人が交換日記を通じて対話を重ねます。
交換日記という静かな舞台が置かれ、そこに綴られる言葉が、時に優しく、時に鋭く、相手の心に触れていきます。最終話で全てが繋がる構成には、静かな驚きと深い感動があります。
字の上手さではなく、心の温度が宿ります。
けれど、駆け引きのない言葉の遣り取りに、真実が滲み出る。人はどこまで本音を伝えられるのか。
そして、言葉はどこまで人を救えるのか。
そんな一冊でした。
読書は楽しい。
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「トリカゴ」を読んで作者のファンになり今回2作目。それとはまったく作風が異なるがどちらも素晴らしい。
7編からなる連作だが、時系列を考えながらこの先生はいつの??などと勝手に考えながら読み進めていった。
最後まで読み、今までの流れがストンと落ちた感じ。
各章ごとに細かなトリックのような仕掛けも施されていて、それもまた楽しめた要因のひとつ。
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読み進めると、パズルのピースが1つずつはまって全体像が見えてくる、というところにミステリーさがあって面白かった。
お話ひとつひとつの内容も胸を打つ。交換日記は小学生の頃に友達としていたし、宿題でも日記があって、先生からのコメントがあったなぁ…と思い出せた。想像もしやすいし、懐かしい雰囲気を楽しみながら、そして他者の日記を覗かせてもらっている気持ちでドキドキしながら読んだ。
字を書くこと、文章を書くことをしたくなるお話だと思った!人の字はその人の思いが詰まっていて、面白い。
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辻堂ゆめさんの作品は「トリカゴ」に続き2作目でした。
こちらは短編連作でしたが、ほのぼのしたり、驚いたり、感動したりで素敵なストーリーでした。
交換日記をこっそり見てしまったようで、ちょっとドキドキ感もありですが。
文字に起こすことで、なかなか言いにくいことも書くことが出来るし、嘘をつくことも出来ます。だけど読み手のことを考えるとどこまで書いていいのか、本当に自分の気持ちが伝わっているのかなど考えます。
7話それぞれの個性が出ていて読み応えがありました。
お薦めです!
Posted by ブクログ
文章を書くことで、自分の気持ちがわかったり、整理出来たりする事がよくわかるお話たち。あたたかくて、それぞれのお話が伏線となって、最後には感動的でした。こんな先生たちであふれたら、学校も楽しくなるんだろうな。
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心が温まるいい作品でした。
スタバでのんびり読んでいたにも関わらず何度もウルっときてしまいました。
今の子は交換日記なんてしないかもだけど、交換日記ドンピシャな世代なので、何だか懐かしくもなりました。
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読者の思い込みをうまく利用した、小さな驚きがちりばめられた、やさしい物語。
小学校の先生を中心に、交換日記を通じて紡がれる7つの連作短編集。
入院患者と見舞客、教師と児童、姉と妹、母と息子、加害者と被害者、上司と部下、夫と妻——。
それぞれが思い思いに綴る心のキャッチボールには、喜怒哀楽のさまざまな感情が込められていて、それだけでも十分に読み応えがある。
けれど、一話ごとに物語が積み重なるたび、やがてすべてが一つの大きな物語へとつながっていく緻密な構成に気づき、ラストには深い感動が待っていた。
誰かにそっと勧めたくなる、素晴らしい一冊。
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とんでもなく好みの本です。表題通り交換日記が主役。7話の短編で、6話の壮大な伏線と最後に怒涛の回収という爽快な展開。1話毎でも綺麗にまとめられているため、余計に最終章を読んだ時は揺さぶられる。
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一風かわった?連作短編集。自分の思い込みに、はっとさせられ、見落としていた文章が多々あることに気づかされる。ちょっと悔しい。
内容は、7つの交換日記が先生と生徒、姉妹、夫婦、上司部下、加害者と被害者で行われる。不穏な始まりも多かったけど、最後は心がほんわか温かい感じなのでそこは安心して読めます。
Posted by ブクログ
1話1話、話が完結しながらも、小さな心の引っ掛かりが少しずつ積み重なっていき、それが最後の7話目で全部スッキリと謎解きができた。ただ自分のこうだろうなという予想は、いい意味で裏切られ、とても読み応えのある小説だった。
心温まる、でもちょっぴり切ないお話だった。
Posted by ブクログ
かなり面白い。カテゴリーとしては叙述トリックだと思いますが、なんかすごい良い。よくある叙述トリックミステリーとはまた違ったジャンルにも感じるし、殺人が起きるわけでもないのですが、これがいわゆる王道の叙述トリックミステリーというものなのか。いずれにしても7話短編の全てにこのトリックが仕掛けらており、且つ、連作短編となっている為、それぞれの繋がりが見えた時の衝撃というか、心地良さというか、伏線を見事に回収というか、本当に良く出来ている作品だと感じました。各登場人物達の交換日記のやりとりを読者が俯瞰して見ているような状態ですが、各話の最終段階まで来てやっとその交換日記のやりとりがどういう意味合いを持っていたのか、え?!マジか、、みたいになります。第一話で完全に心を掴まれ、そのままほぼ一気読みしてしまいました。ほんと面白かったです。
Posted by ブクログ
☆3.8
単純な短編集ではなく、全てが繋がっていて読み応え抜群だった。
誹謗中傷など、現代において文字で人と繋がるとなると悪いことの方が多い気がする。
言葉を交わすって本来こういうことだよねと思った。
幼少期何気なく友達とやってた交換日記の尊さを、大人になってこういう形で実感できたことが嬉しく思う。
小学校の必読書にしてもいいんじゃないかな。
Posted by ブクログ
ずっと気になっていた作者さん、ようやく初読み。
色々な関係の二人の間でやり取りされる「交換日記」を題材にした7つのお話。
いずれもが、日記に書かれた内容の裏側にある心情が巧みに描かれ、最後には「ああ、そうだったのか」「いやあ、そう来たか」という、心地良いしてやられた感がある。
タネを明かされては温かい気持ちになったり、切なくなったり、驚いたり、中には今ひとつ腑に落ちなかったりもあったが、お話ひとつひとつが楽しめる(それぞれちょっと違和感がある進み方をするので、それに気づけばタネが割れるように思うのだが、私が途中で解けたのは第2話だけだった)。
最終話まで読み終わってみれば、これまでの話の時系列や登場人物の相関がきれいに収束してお見事でした。
Posted by ブクログ
連作短編集。全ての話がつながって、「良い話だったな」と思える本。
ミステリーとしては初歩かなぁ。各話のミステリーも、全体のミステリーも、ミステリー読書の経験があれば割とすぐ分かるんじゃないかなぁ。
その分、ミステリーを読まない人にも勧めやすい本だと思う。
Posted by ブクログ
ほんタメの視聴者のおすすめ本紹介で取り上げられていて気になったので読んだ
小気味良いテンポと読み味で面白かった。短編の特性を活かしたどんでん返しも面白く、読書を始めたての人にも自信を持ってオススメできる一冊。
Posted by ブクログ
母と息子、加害者と被害者、上司と部下が好きかな。「かな」と付けたのは…
ちょっとした違和感が回収されてすっきりして、感想書く前に他の方のレビューを覗いてみた。
なるほどー…言われてみれば確かにモヤる。
そういえば私も捨てる所そこなの?とは思った。
何を書くかは自由か…それを言い出すと何でもありになってしまうなぁ。
Posted by ブクログ
交換日記を使った文章ミステリー。
読み始めは、単なる交換日記だと思ってしまうけれど、立場や時事が異なる人たちによる交換日記が続いてるいくうちに、あれ?と思い始め……。
独特な構成になっているのを感じます。
気になっている作家さんだったので、別の作品も読んでみたい。
Posted by ブクログ
2025/10/17
あの日の交換日記
辻堂ゆめさん
良かった
こんな良い人が居るんだなぁー
こんな先生に出会えたら幸せだなぁー
交換日記。
そこに秘められた、
驚きの真実と感動とは?
読んで味わってほしい作品でした。
Posted by ブクログ
個人的に好きじゃない、複雑さだったかな、、、。
それぞれはすごくいい話なのに、時間軸とかつながりとかがなんか、入り組んでて想像できなくて、ちょっとうーん、ってなってしまった。
関係図欲しい。切実に。
そしたら違う、、かも。
交換日記の中に出てくる、先生の言葉遣いとか言葉選びはとても素敵で、真似したいなあって思える感じはあったから良かったかな〜。
思ってたんと違うって難しいなぁ、、、。