【感想・ネタバレ】あの日の交換日記のレビュー

あらすじ

「辻堂ミステリの最高傑作であり真骨頂。
本書で秘密を解くのは探偵ではない。読者である」


先生、聞いて。私は人殺しになります。お願いだから、じゃましないでね?(「教師と児童」)
わたしだって本当の気持ちを書くからね。ずっと前から、ムカついてた。(「姉と妹」)

嘘、殺人予告、そしてとある告白……。
大切な人のために綴られた七冊の交換日記。そこに秘められた、驚きの真実と感動とは?
――この緻密な仕掛けを、是非読み解いてください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読み進めると、パズルのピースが1つずつはまって全体像が見えてくる、というところにミステリーさがあって面白かった。
お話ひとつひとつの内容も胸を打つ。交換日記は小学生の頃に友達としていたし、宿題でも日記があって、先生からのコメントがあったなぁ…と思い出せた。想像もしやすいし、懐かしい雰囲気を楽しみながら、そして他者の日記を覗かせてもらっている気持ちでドキドキしながら読んだ。
字を書くこと、文章を書くことをしたくなるお話だと思った!人の字はその人の思いが詰まっていて、面白い。

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2025年06月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編連作集。小さなどんでん返しが何度も楽しめました。
叙述トリックを使ったミステリが詰まっている、と思うのですが……。
私は、真実がわかって「よかったね」の気持ちになれる、優しくてミステリには分類したくない小説に感じました。

「交換日記」をキーに使った文章が優しい物語でした。
先に書いたように、どのお話も交換日記を書いている2人の悩みと思いやりに満ちていて、どんでん返しで更に温かな気持ちになれるところがお気に入りです。

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2024年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冒頭の女教師がベッドに横になり、文字を書いている描写。そこからストーリーが始まっているものだから女教師と教え子や関わった人物との交換日記が各章で描かれてると思って読んでいた。

しかし、先生の名前や登場人物の名前が伏せてあったり、担当の学年がバラバラだったり、一見先生と関わりがないエピソードだったり。中々繋がりが見えてこない。

最後まで読み切った時にあぁ〜そう言う事だったのかと思わず声が出てしまう作品でした。新たな作家さんとの出会いに感謝です!

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2024年11月17日

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