【感想・ネタバレ】今日未明のレビュー

あらすじ

◆デビュー10周年記念作品◆
大藪賞作家が描く
慟哭の犯罪ドラマ

あのとき、
もっと話せていたら
あの人を殺めずに、すんだのかな。


まだ引き返せる。
あなたがニュースになる前に。


【著者からのコメント】
目に留まる短いニュース。
憶測だらけのコメント。
肯定。否定。あふれかえる世間の声と、
拾われることのない当事者の声なき声。
先入観ほど怖いものはないけれど、
人間はそれを捨てられない
生き物なのだとも思います。
それを浮き彫りにする5篇を
書いたつもりです。
プロローグの「私」は、
作者の私かもしれませんし、
あなたかもしれません。


■自宅で血を流した男性死亡
別居の息子を逮捕
■マンション女児転落死
母親の交際相手を緊急逮捕
■乳児遺体を公園の花壇に遺棄
23歳の母親を逮捕
■男子中学生がはねられ死亡
運転の75歳女性を逮捕
■高齢夫婦が熱中症で死亡か
エアコンつけず

新聞の片隅にしか載らない、
小さな5つの事件。
その裏には、報道されない真相がある――。

【目次】
「夕焼け空と三輪車」
「そびえる塔と街明かり」
「ジャングルジムとチューリップ」
「まだ見ぬ海と青い山」
「四角い窓と室外機」

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

こういうイヤミス大好き。

ニュースになった途端どんな事件も似た感じにまとまっちゃうけど、実際には加害者、被害者にそれぞれのストーリーがあるんだよなと改めて考えてしまった。
実際の事件では、余程インパクトがない限り続報ってないから動機がハッキリしないしね。

どの話もよかったけど、最後2編が特に好き。
あとタイトルも秀逸。

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2026年10月11日

Posted by ブクログ

ニュースでよく見る出来事について、簡単に想像できるありがちなストーリーではなく、それぞれ個別の背景が詳細に語られていた。悪い結末になると分かっていながらも読み進めたくなる話ばかりだった。
重い内容が多かったが、考えさせられることもまた多かった。
どの話も結局は人を信じること、裏切られることがテーマになっていたように感じた。

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2026年10月09日

Posted by ブクログ

どの作品の冒頭にもどこかみたことあるようなニュースばかり。だが、その背景にはさまざまな出来事や人間ドラマがあり、「自分だったら」と考えさせられた。短編集だが、1日1話しか読めないくらいには重たい。

辻堂ゆめさんの作品を他にも読んでみたいな。

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2026年10月08日

Posted by ブクログ

どの事件の見出しもいつかどこかで見た記憶のあるもの。頭の中で勝手に先入観が「あぁ、こういうことなんだろうな」っていうシナリオを作り出して片付けようとしがち。まぁ、残酷な事件ほど人の興味をひくから仕方ないのかもしれないけどさ。だからこそ全部弁解しないで悪い部分のみを切り取るものなんだけどさ。
けれど真実は当事者達にしかわからない、その人がその直前までどれだけ幸せだったかも、誰が悪で誰が正しかったかも報道がすべてを伝えてくれる訳じゃない。事件の結果のみからシナリオを邪神する心無い作業を私達は本当に今までやってこなかったか?と問いかけてくる本。
残酷な日常から人間の奥ゆかしさみたいなものを感じられる不思議な作品。

いやー面白かった!よく聞くニュース、明日は我が身かもしれない

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2026年10月04日

Posted by ブクログ

素晴らしい!至極の短編集。ニュースの切り取り記事で見る文章の裏に潜む、残酷な真実。冒頭で結末は分かっているのにも関わらず、どの作品もラストに思わず唸ってしまう程、鮮やかなどんでん返し。特に「マンション女児転落死」は、読後しばらく頭を抱えて放心したほど。辻堂ゆめさんの他作品も読みたくなった。

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2026年10月01日

Posted by ブクログ

メディアで様々な事件のニュースを見聞きするたび、
どうして、こんな事が起きたんだろう、と、
色々と、想像したり考察したり、誰しもするだろう。

加害者の生い立ちや事情を知ると、なんだか同情するときもある。
そんな世間の心情を、見事にくすぐったストーリーばかり。

事件の内容を後から読んだほうがいい、とアドバイスを頂いていたが、思わず先に読んでしまったけれど、
逆に、事件の内容を知ったうえで、考察することが、ワクワクして読めた。
どうゆう流れで事件に結びつくのか、たくさんの伏せんが散らばめられ、恐怖さえ感じた。


「夕焼け空と三輪車」
サ高住にそうそう入居できないし、面会ができない?

「そびえる塔と街明かり」
なんてお人好しな男性だろう。

「ジャングルジムとチューリップ」
幸せになるはずの理想の人生が・・・

「まだ見ぬ海と青い山」
その町がとても気に入っても、やっぱりよそ者でしかないなんて。

「四角い窓と室外機」
決定的な原因は、やっぱりいつものハグを拒んだことではないかな~

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2026年09月27日

Posted by ブクログ

全部で5編からなる短編集。前半2編はどこかで読んだことあるような、最後が想像できる内容だった。3編目くらいからは終わりが分からなくなった。いわゆるオチが付いている。そのオチが想像を絶している。えっと思える終わり方。好きだったのは
「ジャングルジムとチューリップ」今の若い子はこんな風に考えるんだと感心していたりした。こんなに計算して勝ち組になるよう組み立てたのに、世の中自分中心には回っていないよね、なんて安心したりして。上手くいかないよね。

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2026年09月26日

Posted by ブクログ

短編小説嫌いを克服するぞ!!第四弾っ!

まことさん、どんぐりさん、mihiroさんやゆーきさんのレビューでずっと気になっていた作品。

どんぐりさんのレビューで、mariさんや館なのさんが『あの本、読みました?』のお話をされていて、すぐTVerで見たんです。

その時の辻堂ゆめさんのお人柄が本当に素敵だなって思ってまして*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*

たまたま本屋さんで目があってしまったので買っちゃいました (๑˃̵ᴗ˂̵)و

期待裏切りませんでしたー!!!٩(ˊᗜˋ*)و
これは全部面白いっ!
私の想像の斜め上から切り返してくる感じっ!!
すんばらしいー!!(≧∀≦)
短編なのに、全編興奮しっぱなしっ!!!



シンタローさんのレビューパクってレビューしまーす٩(ˊᗜˋ*)و

↑いいんか!?


【夕焼け空と三輪車】
事件発生!
「住宅で血を流して倒れている高齢男性を妻が発見!死亡が確認された!警察はその場にいた40歳の息子を現行犯逮捕!息子はずっと無職で長年両親と暮らしていたが、最近は県内で一人暮らしをしていた模様!」

~まき先入観・バイアス~
中年の引きこもり息子の逆鱗に触れたんだね。まぁ、あるあるだわね。

違ったね。ぜんっぜん!違ったね!
あーーー、お父さんに認められたかったやつかぁー。そっちだったのかぁ!!
家族の裏切りは、、、でもさ、、、
しゃーないやん。゚(゚´ω`゚)゚。
だって危険だもんっ!


【そびえる塔と街明かり】
事件発生!
「高層マンションで7歳の女児が14階から転落!敷地内の駐車場に倒れている女児を発見!搬送先の病院で死亡が確認された!警察は女児の母親の交際相手の男を緊急逮捕した!女児の体には多数のあざがあり、以前から暴行を受けていた疑いがあるとして捜査を進めている!」

~まき先入観・バイアス~
うわぁー、こういうのよく聞くよねー。
碌でもない男に捕まっちゃったのねー(-。-;
お母さん、シャンとしなはれや!!

違ったね。ぜんっぜん!違ったわ!
最初は自由研究で、あーこれがこーなって??
かなーー??って思ったら、それもハズレ!
えーーー!?そっちーーー!?
それは全く想像しなかったけど、鳥肌立つくらい怖かったわーー!!!
もうホラーじゃんっ!!


【ジャングルジムとチューリップ】
事件発生!
「乳児遺体を公園の花壇に遺棄したとして23歳の母親を逮捕!自宅で産んですぐに首を絞めて遺棄したと認めた。近隣の住民から事件の前夜、室内で男女が激しく言い争う声が聞こえたと証言している!」

〜まき先入観・バイアス~
こーゆーのもよく聞くよねー。
女の子のこと傷つけといて、男はさっさと逃亡か!?

違ったね。ぜんっぜん!違ったわ!
彩絵と拓也、私はヒエラルキーの底辺を最初に想像したのだけど、逆じゃん!?
かなり高層階のしかもフェミニスト!
シンタローさんの意見にかなり賛同!
こいつらクズだわ(-。-;


【まだ見ぬ海と青い山】
事件発生!
「男子中学生がはねられ死亡!運転していた75歳の高齢女性を過失運転致死容疑で現行犯逮捕!女性は容疑を認め、膝が言うことをきかずアクセルを強く踏んでしまった、と捜査員に話したという。家族には免許返納を勧められていたという。」

~まき先入観・バイアス~
私も思ってた!高齢者はマニュアル車一択ですね!!うちの母も、軽トラ(マニュアル)では絶対アクセルとブレーキ間違えないって♪

違ったね。もとい!違ってなかったわ(*´艸`*)
これも超騙されたっ!
まさかのそっちかーい!!
辻堂さんえーわ♡


【四角い窓と室外機】
事件発生!
「高齢夫婦が寝室のベッドで倒れているのが見つかった。通報で駆け付けた警察署員が死亡を確認。エアコンが作動しておらず熱中症の疑いがあるとみて死因を調べている。当日の最高気温は36.2度。6日連続で猛暑日を観測していた。

~まき先入観・バイアス~
そうよね、物価高だしね、節約したいっておもっちゃうよね。まだ大丈夫って思ってたら取り返しのつかないことに!?

違ったね。ぜんっぜん!違ったね!
ちゃんとエアコンあるやん。
ちゃんと使えるやん。
しかも二人暮らしじゃないやん。
そっから、そーくるわけね。゚(゚´ω`゚)゚。
悲しい物語でした。



---


先日ブクトモの皆様からなか卯の親子丼を激推ししていただきまして、今日LINEのクーポンに、なんと100円引きがありましたので行ってきましたっ!!

旦那も私も親子丼初チャレンジでございましたっ!

2人とも一言目が、
『甘いっ』

はいっ!甘かったです!
めっちゃ甘い!

紅生姜持ってきてもらって食べたら、いい感じになりました (๑˃̵ᴗ˂̵)و

全然不味くはない!寧ろ美味い!
でも私は次からもなか卯はカレーうどんだな(*´艸`*)

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2026年09月21日

Posted by ブクログ

読書備忘録1022号。
★★★★★。

プロローグとエピローグにこの短編集を世に送り出した作者のメッセージが集約されていると感じましたわ。
ちょっとした空き時間に何気に見るネットニュース。
毎日毎日、何気なく起きている事件や事故。
表面的に「ああ、やっちゃったのね。あれ系だわな。なんでそんなことするかなぁ・・・」みたいな。すなわち、先入観で読んでる!バイアスです!
人間って、自分が思ってる通りが一番気持ちよくて精神が安定する。

実はそれ、完璧に間違ってまっせ!という短編集。
それぞれ事件を追っていきましょう!

【夕焼け空と三輪車】
事件発生!
「住宅で血を流して倒れている高齢男性を妻が発見!死亡が確認された!警察はその場にいた40歳の息子を現行犯逮捕!息子はずっと無職で長年両親と暮らしていたが、最近は県内で一人暮らしをしていた模様!」

~シンタロー先入観・バイアス~
中年の引きこもり息子と、息子の暴力におびえる高齢両親か。息子に何か意見したんやろな。そろそろ働いてみたらどうや・・・、とか。それで激した息子に殺されたか。

違ったね。ぜんっぜん!違ったね!
長年引きこもりの正之は辛かったんだろう。だけど父に褒められたかったんやな。
頑張ったのにな。
蓋を開けてみたら、恐ろしい両親と妹や!
キーワードは偽装だった。

【そびえる塔と街明かり】
事件発生!
「高層マンションで7歳の女児が14階から転落!敷地内の駐車場に倒れている女児を発見!搬送先の病院で死亡が確認された!警察は女児の母親の交際相手の男を緊急逮捕した!女児の体には多数のあざがあり、以前から暴行を受けていた疑いがあるとして捜査を進めている!」

~シンタロー先入観・バイアス~
あかんてっ!クズ男は連れ子を虐待する生物やねん!なんで母親はこんな男と付き合ったんや!あほやなぁ。

違ったね。ぜんっぜん!違ったわ!
男のマンションに転がり込んできた母娘。
男に懐く娘。可愛い!
さあ!夏休みの自由研究をお兄ちゃんと一緒にやろう!
自由研究はこれがいい!慎ちゃん(男の名前)!
ビニールパラシュート!
涙しかないわ・・・。

【ジャングルジムとチューリップ】
事件発生!
「乳児遺体を公園の花壇に遺棄したとして23歳の母親を逮捕!自宅で産んですぐに首を絞めて遺棄したと認めた。近隣の住民は事件の前夜、室内で男女が激しく言い争う声が聞こえたと証言している!」

~シンタロー先入観・バイアス~
あかんてっ!覚悟の無い若い男女やんか!結婚もせんと!ちゃんと避妊せえや!クズ男は最後逃げんねんって!全部このパターンや!

違ったね。ぜんっぜん!違ったわ!
若い二人。彩絵と拓也はいわゆる勝ち組やんか。
二人はエリート。そして完全男女平等主義。
別姓でいきたいから事実婚。
これはちょっとおもろかったわ。
キーワードは少年犯罪からの立ち直りと成功。そして行き過ぎた選民主義。
他人事としての結論は彩絵がクズ過ぎたわ。

【まだ見ぬ海と青い山】
事件発生!
「男子中学生がはねられ死亡!運転していた75歳の高齢女性を過失運転致死容疑で現行犯逮捕!女性は容疑を認め、膝が言うことをきかずアクセルを強く踏んでしまった、と捜査員に話したという。家族には免許返納を勧められていたという。」

~シンタロー先入観・バイアス~
だからぁ!高齢者はマニュアル車一択やで。半クラ操作で発進出来なくなったら免許返納やで。自分はまだ大丈夫とか思ってたんやろな。アホや。

違ったね。もとい!違ってなかったわ。
ただそんな単純な話ではなかったわ。
高齢女性和子さん。通学路の横断歩道を子供たちが安心して渡れるようにボランティアに勤しむオーライおばさん。いい人やねん。
で、いつも虐められているひ弱な中学生がおって、放っておけなかったんやろな。
まんまと嵌められたなおばあちゃん。

【四角い窓と室外機】
事件発生!
「高齢夫婦が寝室のベッドで倒れているのが見つかった。通報で駆け付けた警察署員が死亡を確認。エアコンが作動しておらず熱中症の疑いがあるとみて死因を調べている。当日の最高気温は36.2度。6日連続で猛暑日を観測していた。」

~シンタロー先入観・バイアス~
高齢者は暑さに鈍感になんねん!気を付けないとあかんねん!年金暮らしの節約とかも相まってエアコン使ってなかったんやろな。不幸な事件や。

違ったね。ぜんっぜん!違ったね!
利夫と美代子の高齢夫婦。ちゃんとエアコン使ってるやん。
しかも義理の娘の幸恵が同居しているからいわゆる高齢世帯ではない。
息子の英樹はどうやら自殺でお亡くなりに・・・。
なんとこの物語は非常に練られており、英樹と幸恵の物語であり、利夫と美代子のエゴの物語であり、贖罪の物語であったか。

もっとネットニュースの裏側の物語にも想像力を働かせて分析しないと(楽しまないと)いけないと思ったとさ。
そして「十の輪をくぐる」で俊逸なストーリーを組む作家さんだな、と感心しましたが短編でも腕前を見せつけられましたわ。

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2026年09月21日

Posted by ブクログ

あっという間に読み終わりました。
どの事件もどこかで聞いたことあるような
今日未明に起こった事件。
でもその裏側には色んな感情に事情がある。
本当の悪はなんなのか。
短編集だけど1つ1つの話がどれも大満足でした。


■自宅で血を流した男性死亡 
別居の息子を逮捕
■マンション女児転落死 
母親の交際相手を緊急逮捕
■乳児遺体を公園の花壇に遺棄 
23歳の母親を逮捕
■男子中学生がはねられ死亡 
運転の75歳女性を逮捕
■高齢夫婦が熱中症で死亡か 
エアコンつけず


マンション女児転落死はラストで涙が出ました。

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2026年09月14日

Posted by ブクログ

ほんの小さな事件の記事。
その裏には様々な人間ドラマがあります。

「本当は……」「真実は……」
事件に至るまでの人々の葛藤や想い。

ひとつひとつの物語が暗く哀しい。

「こうしていれば……」「あーしていれば……」
叶わない願い。

再読です。

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2026年09月12日

Posted by ブクログ

【Audible】最初に事実だけを述べ、そこに至る経緯を説明していく。重いテーマばかりだが自分は好きだった。

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2026年09月10日

Posted by ブクログ

新聞に載った事件の裏にある物語が描かれている。
どの記事も特に珍しくもないものだが、それぞれの事件が起きた背景には悲しい物語が存在していた。
現実でも同じようなことがあるのではと思わずにいられない。
読後はどんよりしてしまうが、いろいろ考えさせられた。

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2026年08月28日

Posted by ブクログ

表面的な見出しだけで他人を断罪していた自分自身にゾッとする。5つの短編、それぞれ仕掛けのベクトルが少しずつ異なり、読むたびにまったく別の角度から殴られるような鮮烈さがあった。この本は、私たちが振りかざす「無自覚な正義感」を、容赦なく滅多刺しにする。

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2026年10月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

辻堂ゆめのダークサイド、イヤミス短編5編収録。社会面にちょいちょい出てきそうな死亡事件記事ような冒頭があって、その実は…って展開の5話。ミステリートリックは辻堂印なんで問題なし。それ以外に内包するテーマが味わい処でもあるのだが、そういう意味では特に印象的だったのは2話の「そびえる塔と月明り」と5話の「四角い窓と室外機」

どちらも違う雰囲気で切なさがたまらない。2話では叫びたくなるような、5話では布団に潜り込みたくなるような。

すっかり国力も落ちて、景気が良くても生活が苦しい、後進国への道をひた走る日本。それでも戦争はないし、インフラはそれなりに整備されているし、人材不足と言われるくらいに仕事はあるし、へいわな国と言えばそうなのだが、この本に書かれているような不幸や貧困は、今やどこにでもありふれて転がっている国になってしまってんなぁ。それを選んできたのは俺たち国民でもあるんだけど、切ないなぁ

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2026年10月04日

Posted by ブクログ

『私は何気なく、ネットニュースのトップページを開く。今日も大したニュースはない。どこかで見たことのあるような記事ばかりだ。「つくづく平和だよなぁ」-プロローグ-』

​短めのニュース記事から始まり、あらかじめ結末を知った状態で読み進めていくちょっと変わったミステリー。​手に負えないひきこもりの息子とか、再婚相手と連れ子の相性とか…良いイメージのないものがいつの間にか形成された偏見であったことに気づかされます。事件に至るまでを辿っていくと、思ったほど悪くない関係性があったことも見えてくる。​それでも悲劇的な結果が変わらないという事実が重くて、イヤミスならではの不快感と切なさが残りました。以前にコロナ禍を描いた「答えは市役所3階に・2020心の相談室」で、辻堂ゆめさんの作品に初めて触れました。「今日未明」は、それとはまた違った魅力を味わえる1冊だと思います。著者には鮮やかに振り回されましたΣ(・∀・;)。

2026.10

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2026年10月03日

Posted by ブクログ

『今日未明、――――』ニュースでよく聞くフレーズの短編集。
実際には『未明』=午前0時〜3時頃のことなので、未明の事件の話はなかったかな。
ラインナップは以下の通り

1.住宅で血を流した男性死亡 別居の息子を逮捕
2.マンション女児転落死 母親の交際相手を緊急逮捕
3.乳児遺体を公園の花壇に遺棄 二十三歳母親を逮捕
4.男子中学生がはねられ死亡 運転の七十五歳女性を逮捕
5.高齢夫婦が熱中症で死亡か エアコンつけず

…確かにどれも、『どこかで聞いたようなニュース』なんだよな。
ニュース番組でも概要をアナウンサーが読み上げるだけの、特に大きく取り上げられなかったりする感じ。
概要を知った人々は、きっとこんな感じだろうと事件の背景を勝手に推理して断罪する。
そんな光景がありありと浮かび、絶妙だなと感じた。

実際の事件の背景は、想像とは少し違うかもしれない。
事件を起こした人(あるいは巻き込まれた人)は、どんな人だったのか。
全体的に物悲しい感じだったけど、とても面白かった。
辻堂ゆめさん、面白い作品を書く人だな。

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2026年10月02日

Posted by ブクログ

普段何気なく聞いているニュース、たまに「どうしてこうなった?」と気になる時もあるけれど大抵なんとなく耳に入ってくるだけ。
その背景にはこんな物語が・・。
結末が分かっているからもうなんで、なんでと一気読み。
読み返したりして些か疲れた。
各話の題名が何だが独特。
前科有り豹変夫の話以外、物悲しい結末だったなぁ。

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2026年09月29日

Posted by ブクログ

今日未明xxx ニュースでよく出てくるフレーズ。ほぼほぼ悪い話。何気ない十数行の記事の背景、そこに至るストーリーがなんともやるせない。いい雰囲気の話から始まり、なんでこんなことになったのか?個人的には2話目の内容が壮絶すぎて、こんなことってある??。構成は面白いけどちょっと後味悪い。

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2026年09月27日

Posted by ブクログ

どういう事実があったんだろうと推察するのを楽しみながら読んだ。当たるはずもなく、へーっと思ったけど、話の内容が心に残るかと言われたら、そうでもなかった。辻堂さんの作品だし、話題になっているからと、期待値が上がっていたのもあるかもしれない。

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2026年09月12日

Posted by ブクログ

「重たーいパンチ」
1つ1つが重厚なんだけど、脂っこくない、爽やかさも感じるような不思議な小説。スルスル読めちゃうけど、じっくり読みたいような。
とあるドラマで中村アンが「人は理由もなく死なないんで」って言ってたけど、まさに。
闇も感じる暗くて救いのないストーリーだけど、少しの行き違いがなければ、、、どんな話になっていたのかな?と知りたくなるような魅力的な設定でした。

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2026年09月06日

Posted by ブクログ

ニュースでよく見かける事件の概要

概要を読んだだけでは辿り付けない
「事実」があるものなのかもしれない、
とこの小説を読んで思った。

人間の狂気、思い上がり、後悔
色んなものを混ぜ込んだ物語。

ただ…読み進めるのが少し苦しかった!

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2026年09月06日

Posted by ブクログ

割とはじめからこいつがこいつを殺すのかーってわかるけど、それまでの展開とかなんでなのかはギリギリまでわからんくて全部楽しめた。
実際の事件の背景もこういう裏側があるのかなぁ。。面白かった

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2026年09月06日

Posted by ブクログ

想像以上に恐ろしい小説でした。最初によくある事件の記事があり、逮捕された人を犯罪者という目で見てしまうけれど…
さかのぼってその経緯がわかるストーリーを読んでいくとどうしたらそんな結末に?と思う人たちばかり。
真面目に生きていただけなのに、幸せになりたいと願っていたのに、むしろ関わったばっかりに
逮捕される羽目に。こういうことが起こりうるんだと怖かった。

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2026年09月05日

Posted by ブクログ

世の中に溢れる事件・ニュースの裏には様々な事情がある。目に見えている事実だけでは全てはわからない。
事件に限らず、人はそれぞれ色々な事情を抱えているということを念頭に置いておきたい。

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2026年09月01日

Posted by ブクログ

 私の場合「なぜこの本のタイトルはこれなんだろう?」と思いながら読み進めることがあります。
 辻堂ゆめさんの「今日未明」も、そんな一冊でした。
 「未明」とは、おおむね午前0時から3時頃までの時間帯を指すそうです。そしてニュースで「今日未明、何々が…」と報じられるとき、それは事件が起きたことを伝える速報でもあります。
 私たちは、そんな速報を見たり聞いたりすると、限られた情報だけで「きっとこういうことなのだろう」と、無意識のうちに先入観や固定観念にとらわれ、自分なりのストーリーを勝手に描いてしまいます。
 本作は、そんなニュースの「その後」ではなく、「その裏側」にある真実を描いた5つの短編で構成されています。
 どの短編も冒頭は速報的なニュース記事から始まり、そこから事件の背景を描く物語へと展開していきます。最初の記事を読んだときには「そういう事件なのだろう」と思っていたものが、読み進めるにつれて少しずつ違和感が広がり、やがて最初に思い描いていたものとはまったく違う真実に気付かされます。
 そして読み終えてみると、「今日未明」というタイトルにも納得しました。
 SNS全盛の今、私たちは速報だけを見て、知らず知らずのうちに誰かを決めつけたり、思い込みから誤った情報を発信したりしてしまう危うさを抱えています。
 「今日未明」は、ニュースの向こう側には、私たちが知らない事情や物語があることを改めて考えさせてくれる一冊でした。

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

個人的には2番目の話が一番悲しく、それでいて好きだった。
殺意のない自殺。彼女は純粋無垢に楽しい未来を思い描きながら空を飛んだんだと思う。

報道されたニュースの内容から始まるスタイルが新しくて面白い。
また、エピローグではこの街で生活し始めた若者の話が描かれている。
たくさんいろんな事件が起こっているけど、今日も平和だなで終わってるのが対照的で味わい深いと感じた。

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2026年10月11日

Posted by ブクログ

これまで読んだ著者の作品の中では最も胸糞だなぁと感じました(褒めてる)
イヤミスというよりは胸糞という表現が似合うと思います
人が不幸になる様を見るのが好きな人に刺さりそうです
人の不幸は蜜の味というやつです

短編集なので主人公が複数いました
登場人物みんな可哀想でした
どのお話も身から出た錆というよりは、何かが違えばこんなことにはならなかったのにね…という終わり方です
悪人ではないのでとても気の毒でした
エピローグとプロローグも本当にいやらしい(褒めてる)
人の不幸の上に我らの平和は成り立っていると思わせるような締め括りです
どんなに不幸な事件も他人から見ればただのありふれたニュースでしかないんですよね…

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2026年09月25日

Posted by ブクログ

よくあるニュース記事の裏側、というコンセプトはおもしろかったです。
真実が予想した通りのものや、そうだったのかと想定外のものまで、さらっと読めて楽しめましたが、特に心に響くものはなくすぐに内容を忘れてしまいそうな感じです。

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2026年09月06日

Posted by ブクログ

先に事件の結末が書かれてあって、なぜそうなったかを読むサスペンスの短編集。

昔、古畑任三郎って言うドラマがあったけど犯人が最初にわかって、犯人を問い詰める様を楽しむドラマ。
それと一緒かも。結末がわかってるからこそ普通には終わらないだろという期待感がある。予想する結末があってストーリーを楽しむ。

普通じゃない結末を想像してるのにそれを裏切るストーリーを持ってくる匠さ!
短編でもストーリーの、緩急がしっかりしてあってめちゃくちゃ楽しめた。

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2026年08月30日

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