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幼い頃遭遇した事故のトラウマで、医者になる夢が断たれた僕。そんな時に出会ったのは、左手だけでピアノを奏でるさやこだった。天真爛漫な彼女にいつしか僕は恋心を抱くようになるが、彼女の行動は振り返ると「嘘」ばかり。さやこは何の目的があって僕のところへ来たのだろうか? 繊細な心理描写&精密なミステリが融合する辻堂ゆめの傑作! 《解説》逸木裕
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Posted by ブクログ
なぜさやこは突然習に話しかけてきたのかずっと疑問だったが、途中まで読み進めていったらなんとなくわかった。 彼女が左手でもピアノに挑戦してる理由も 恋愛要素もあり、ミステリー要素もあり楽しめた
辻堂ゆめさんの作品を色々と読んだ中で今の所一番好きな作品です。 どんどん続きが気になって読み進められた。読後感もとても良かったです。
プレリュード ~前奏曲~ 第一曲 出会い 第二曲 僕の左手 インターリュード ~間奏曲~ 第三曲 光と影 第四曲 彼女の左手 ポストリュード ~後奏曲~ ちょっと変わった出会い。少し不思議な彼女の挙動。 彼の苦しみと彼女の思い、彼の思いと彼女の苦しみ。 様々なことが明らかにな...続きを読むって新しい時間が始まる。 そして彼女の奏でる音楽が私の耳にも聞こえる。
ピアノを弾くような、繊細な文章を目で追いながら、いつまでも読んでいたいと思えるような心地になりました。 冒頭に描かれた、電車の脱線事故。大きく人生を変えられてしまった主人公の元に現れるのは、生まれた時から右手が動かない、片手でピアノを弾く、女の子でした。 帯に書いてあった、「ミステリー」という言...続きを読む葉から、ミステリー要素を探していましたが、なかなか見つからず、気がつけば本の中に吸い込まれている自分。 読み終えて、ちゃんとミステリーだったことを知り、2度目を読むと、全ての行動の意味がはっきりと見えてきます。この描写力、すごすぎます。 物語の中で取り上げられる、数々のクラシックは、インターネットで調べながら、聴きながら本を読み進めました。 片手で弾くピアノとは全く違うものであるかもしれませんが、それでも、聴く価値はあるとおもいます。 人は与えられたものから、自分なりの解釈をします。 左手しか使えないさやこを、最初は可哀想だと思っていたけれど、必ずしも本人が同じように思っているわけではないのです。 右手を失ったのではなく、神様から左手を与えられた、というさやこの一言は、なんだかじんわりと、心に響いてくるのでした。
医学部の五年生の時田習の前に、ある日突然キャンパスで右手の動かない「脳性小児麻痺」だという21歳で習の大学の教育学部を目指しているという、明るく天真爛漫な清家さやこが現れます。 突然現れたさやこは習に、キャンパスの案内や勉強を教えて欲しいなど、立て続けにいろいろなことを頼みこんできます。 そして、...続きを読む出会って三日目目に習はさやこの実家の側のカフェで、さやこが左手だけで奏でる素人離れした美しいピアノの音を聴き、二人はその日恋人同士になります。 しかし、習の方から連絡したきり、さやこからある日突然連絡が途絶えます。 習はさやこがついていたとある嘘に気づいてしまいます。 その嘘とは習の過去に起きたとある事件に関係するものでした。 さやことの出会いは偶然ではなかったのです。 ミステリーを含む、恋愛小説ですが、殺人事件はなく、嫌な人物は一人も出てこないさわやかで幸せな気持ちになれる青春のストーリーです。
本編を読み終わった時点では★3つくらいだなぁと思っていて、最後まで読んで「ほほー!」となって★1つ追加。
恋愛小説と思いきや、散りばめられた伏線を回収して、恋愛ミステリーに仕上げられている。 左手だけで弾くさやこのピアノの音色が聴こえてくるような描写、繊細な心の動き、ゆめさんらしい光が満ちてくる物語。
今回はイヤミスではなく。 爽やかな青春ラブストーリーかと思いきや、登場人物には影があって... 唐突だなと思った序盤部分も真相がわかれば、納得。
はじめは恋愛小説かなと思いながら読み進めていたが(それでも描写の表現の仕方は面白かった)、途中から急展開。読み応えのあるもので一気に読み進めた。 ハンディを負ったヒロインの優しすぎる性格と並々ならぬ努力で夢を追い続ける姿は心打たれるものがあった。この組み合わせは正直ずるいと思う。 いやな人間は全...続きを読むくなく、読み終えた後は気持ちが良かった。
ミステリーというより恋愛小説に近いかな でも恋愛小説ではない やはりミステリーなのかな? ついつい一気読み 描写方法がうまいのか、音楽や感情、情景がすんなりとイメージでき、とても読みやすかった そして久々にどストレートに感動させられた 特に『この左手は、神様は残してくれた』というさやこの発言はズ...続きを読むシンとくるものがあった (セリフ多少違うかもしれないがご愛嬌) 音楽やクラシックの知識とかあったら、もっと楽しく読めたかも 映画化してほしいけど、繊細なシーンが表現しきれなそうなので映画化してほしくない なかなかの葛藤案件
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僕と彼女の左手
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