作品一覧 2024/05/11更新 紙魚の手帖 試し読み フォロー 刀と傘 試し読み フォロー 雨と短銃 NEW 試し読み フォロー 監獄舎の殺人 試し読み フォロー 監獄舎の殺人 ミステリーズ!新人賞受賞作品集 試し読み フォロー 幻月と探偵 値引きあり 試し読み フォロー 斬新 THE どんでん返し 試し読み フォロー 推理の時間です 試し読み フォロー 帝国妖人伝 試し読み フォロー 焔【ほむら】と雪【ゆき】 京都探偵物語 試し読み フォロー 本格王 試し読み フォロー 1~11件目 / 11件<<<1・・・・・・・・・>>> 伊吹亜門の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 推理の時間です 法月綸太郎 / 方丈貴恵 / 我孫子武丸 / 田中啓文 / 北山猛邦 / 伊吹亜門 私は、方丈さんが大好きなので、この本も方丈さん目当てで購入。 方丈さんの話し、面白かった。一応、推理を試みたが、撃沈です。一応、全ての作家さんで推理を試みたのですが、難しかった。 推理編での作家さんの推理を見て、凄いと圧倒された。 方丈さん以外、今まで読んだ事ない人ばかりで楽しめました。方丈さん以...続きを読む外の方だと、特に、北川さんと法月さんが面白かったです。 Posted by ブクログ 帝国妖人伝 伊吹亜門 ★5 探偵は誰? 大日本帝国時代、作家が事件に巻き込まれ…歴史と人物が学べるミステリ #帝国妖人伝 ■きっと読みたくなるレビュー おもろい、いい作品。 明治から昭和初期、作家の那珂川が様々な事件に遭遇する連作短編集です。 事件は那珂川本人ではなく居合わせた要人が探偵役となって解決してゆく。解決に...続きを読む至った背景として要人のエピソードも語られていくことになる。事件の謎解きだけでなく、この要人は誰なんだ?と想像していくところが興味深く、さらに歴史の学びにもなるという一粒で三度美味しい作品。 帝国時代の時期や場所が様変わりするところも魅力ですね、日本人としてじっくりと味わいたい作品です。 〇長くなだらかな坂 犯罪実録記事のネタを探していた那珂川が、食堂で街の事件について語り合う一幕。青年が母親を訪ねた際に、泥棒を退治したという話なのだが… 会話してるだけなのに面白い!なるほどなぁと、つい感心してしまう。男性は甘えん坊なので、登場人物たちの気持ちがよく理解できる作品。 〇法螺吹峠の殺人 雨が降るなか京都から奈良へ向かう峠で、那珂川は死体を見つけてしまう。発見者のため怪しまれる那珂川であったが、付近にあった茶屋で事件の議論がされ… 雨の中の足あと問題、短いお話ながらも解法も動機もしっかりしていて素晴らしい。要人が解決しようと思った背景にゾワリ。やたらカタカナの台詞で読みづらいのですが、誰であるか判明したところでナルホド感。 〇攻撃! ドイツのビアホールでの一幕から、日本邸宅の小屋で発生した殺人事件を解決してゆく。 事件も展開も真相も登場人物も衝撃…この人たちならこうなるかもね、という納得感がエグイ。 〇春帆飯店事件 本作イチ推し。満州国時代の上海にある宿館で発生した殺人事件、密室状態だった宿で犯人を見つけ出す。 丁寧なアリバイ捜査から解決に向かうも、そこからの真相と展開に思い切りお茶を吹き出しました。恥ずかしながら要人は存じ上げず、大変勉強になりました。 〇列外へ 戦争終了直後、那珂川の思い詰めた行動とは…そしてどう生きるか。 終章はあまり語りたくないです、ぜひ読んで欲しい。一体誰なのか。日本人が戦争でうけた影響、人は何故生きるのかという苦しみと希望が切々語られる作品。 ■ぜっさん推しポイント まだまだ知らない人物いて勉強になりましたね~きっとあなたも、どんな人だったか調べることになります。 本当にその人がその場に居合わせたなら、まさにそんな行動をしたのではないか。と臨場感たっぷりに思わせてくれる。そしてどんな要人でも人に対する想いが深く、でもほろ苦い風味を帯びていました。 Posted by ブクログ 刀と傘 伊吹亜門 まさに堂々たる歴史本格ミステリ! という連作短編集でした。 舞台となる時代は、幕末から明治という日本の激動期。維新の志士の密室殺人から始まり、明治の日本の雰囲気を湛えた、風格あふれる短編がその後も続いていきます。 史実やこの時代ならではの設定、そして人間感情を巧みに織り込みつつも、一方で本格ミス...続きを読むテリとしての論理もおろそかにしない。本格ミステリの楽しみどころ王道は、だれが犯人か?のフーダニットと、どうやって犯行におよんだかのハウダニットだと思うけど、 この小説ではそれに加え、この時代ならではの人の感情の機微や史実を織り込んだホワイダニットが、ミステリとしても、そして小説としても、話を深化させていきます。 そして犯人当てだけでなく、倒叙ものであったり、探偵が陥れられるパターンであったりと、パターンの多さも、作者である伊吹亜門さんの実力の確かさを裏付けしていると思います。どのパターンもいずれもスキがないと感じました。 ミステリとしての完成度はもちろんのことだけど、幕末、明治と日本の激動期の雰囲気を感じさせる筆力も素晴らしかった。時代の雰囲気の描き方や文体が相まって、新人賞受賞作を含むデビュー作と思えない雰囲気や、オーラをまとった作品だと思います。 そして探偵役となる江藤新平と、ワトソン役となる鹿野師光の関係性の変化も見ものだったと思います。抜群の名コンビとして物語全編で活躍するのかと思いきや、お互いの正義の価値観のズレから、徐々にすれ違いが生じ袂を分かつにいたり、そして… 特殊設定ならではのミステリというのは、他にもいろいろ作品はあると思いますが、幕末、明治という実際にあった時代を特殊設定として活用することで、本格ミステリのパズラー的部分に深みが増し、独自の輝きを放つ作品だと思いました。 今後もミステリー系の作品はもちろんだけど、個人的にはミステリーの枠にとどまらない、近代が舞台の超骨太な小説も書いていただきたいと思ったりします。とにかく今後の伊吹さんのご活躍が楽しみになる作品でした! Posted by ブクログ 焔【ほむら】と雪【ゆき】 京都探偵物語 伊吹亜門 伊吹氏の過去2作品には、実在の人物が登場したが今回は誰もいない。 主人公鯉城武史は元刑事で、ある理由から警察官を退職した。 露木という人物から声をかけられ、探偵事務所を開き共同経営をしている。屋号は、鯉城探偵事務所という。なぜか露木の名前が入っていない。物語を読み進めると、探偵の依頼を鯉城が受...続きを読むけ、実際の調査活動も鯉城が遣っているからなのだろうと推測していた。 露木は、事務所にも出勤していない。判断に困る案件があった時だけ、鯉城は露木の家を訪れ相談をしている。事件があっても現場には赴かず、主に鯉城から状況説明や資料を基に推理に徹している安楽椅子探偵なのだ。 目次は以下の通り 第一話 うわん 第二話 火中の蓮華 第三話 西陣の暗い夜 第四話 いとしい人へ 第五話 青空の行方 鯉城と露木の関係は、唯一無二の幼友達とだけ伝えておこう。そして出生の秘密がある。 彼の推理は、いつも鯉城を呻らせる。しかし探偵事務所は、犯人を逮捕する必要がないのだ。露木の推理がどんなに素晴らしくともそれが真実とは限らない。 鯉城の推理は、自分にとって都合のいい物語を創った。 露木が反論「真実が人を救うとは限らないじゃないか」 〈ときに熱く ときに冷たく きみと謎解くいとしさよ〉(帯より抜粋) 過去の作品の中で、この作品が一番面白いと感じた。 読書は楽しい Posted by ブクログ 推理の時間です 法月綸太郎 / 方丈貴恵 / 我孫子武丸 / 田中啓文 / 北山猛邦 / 伊吹亜門 問題編と解決編にきっちり分かれた本作。 問題編に手がかりはすべて書かれていると思ったら、すべてが伏線のようで、何もかも怪しい! わかりそうでわからない、つながりそうでつながりきれない、事件の真相。 解決編を読むまでに数日おいて考えましたが…こうだ!と確信するには至らず。 解決編を読んで、あんなに何回...続きを読むも読んだのに気づかなかった…!と愕然としました。 くやしいけど、、、おもしろかったです! #NetGalleyJP #推理の時間です Posted by ブクログ 伊吹亜門のレビューをもっと見る