伊吹亜門のレビュー一覧

  • 刀と傘 明治京洛推理帖
     この小説を新聞コラムで見つけ早速取り寄せた。表紙に書いている通り、第12回ミステリーズ新人賞を受賞したという。
     注目したのは、おそらく幾多の時代推理小説がある中で、明治維新直後のまだ新政府が不安定な時に、本格推理小説を当て込んだ発想が面白いと思ったのです。
     主人公は2人で江藤新平という実在の人...続きを読む
  • 刀と傘 明治京洛推理帖
    幕末の京都で出会った若き尾張藩士・鹿野師光と、後の初代司法卿である江藤新平の友情と対立を描いたミステリ連作短編集。
    不可解な謎を論理的に解決する手腕は同じでも、信じる正義が異なる二人の関係が変化してゆくところが切ない。動乱の時代ならではの構成が素晴らしいと思った。
  • 刀と傘 明治京洛推理帖
    幕末から明治初期を時代背景とした推理小説。元尾張藩士・鹿野師光、佐賀藩士から初代司法卿となった江藤新平が登場する事件帖。5編の短編からなるが、どの作品も読み応えのある良質の作品集。
  • 刀と傘 明治京洛推理帖
    これは良い。幕末から明治の初期までの期間を描いている。佐賀藩出身で後に初代司法卿になる江藤新平と尾張藩出身の鹿野師光の出会いから「別れ」。友情と交わることないそれぞれの道。渋みのある作品。
  • 刀と傘 明治京洛推理帖
    ・明治維新直後、という時代設定の物語はあまり読んだことがなかったので新鮮。そのころの日本の状況もあまりよく知らなかった。動乱期、といえば簡単だけれど、その時期ゆえの物語なのが面白い
    ・男性2人が主人公。バディものかと思いきや、道を違えてすれ違い、近づいたりしながら物語が進む
    ・それぞれが持つ「矜持」...続きを読む
  • 刀と傘 明治京洛推理帖
    3年前、短編「監獄舎の殺人」を読んだ時、時代ミステリとして実に良く出来ていて衝撃を受けた。この新刊はその短編を含む5作の連作集。いづれも面白く、あの1作が偶然の産物じゃ無かった事が何より喜ばしい。
    激動の時代と言われる明治維新の頃に起きた不可解な事件。実在した人物や歴史上の出来事を踏まえながら、全く...続きを読む
  • 刀と傘 明治京洛推理帖
    ミステリーズ新人賞受賞作である三編目の「監獄舎の殺人」は既読だったのだが、この時代設定についていけず消化不良だった。それが1冊にまとまってこの流れで読むと大変に面白いことがやっとわかった。
  • 刀と傘 明治京洛推理帖
    ミステリーというべきか、エンタメというべきか。
    幕末から明治維新直後を舞台にした、事件の謎解き物。
    探偵役が、佐賀の乱を起こした江藤新平なのだから少し興味深い。

    「佐賀から来た男」…信頼出来る仲間にしか扉を開かないはずの男が自室で殺されている。殺したのは限られた関係者の中の誰なのか。
    「弾正台切腹...続きを読む
  • 刀と傘 明治京洛推理帖
    時代は明治初頭。佐賀藩出身の江藤新平と尾張藩出身の鹿野師光がコンビとなり、秘密だった場所で殺された同志の謎や梟首が夕刻に予定されていた死刑囚の毒殺の謎に挑む。
    とはいってもこのコンビ、どっちがホームズでワトソンかよく分からない。最初は江藤新平が主役なのかと思っていたがそうでもなく鹿野が主導権を持って...続きを読む
  • 刀と傘 明治京洛推理帖
    幕末から新政府樹立の時代に起きた不可解事件。実在の人物である江藤新平と尾張藩士の鹿野師光が謎を解きつつも次第にお互いの溝を深めていく。。。という連作短編。
    ミステリととらえるとトリックそのものはそれほど鮮やかなものでもないんですが、その時代感と二人の主人公の内面みたいなものが読んでいてなかなかに興味...続きを読む
  • 刀と傘 明治京洛推理帖
    慶応三年、新政府と旧幕府の対立に揺れる幕末の京都で、若き尾張藩士鹿野師光は一人の男と邂逅する。名は江藤新平、のちに初代司法卿となり、近代日本の司法制度の礎を築く人物である。二人の前には時代の転換点ゆえに起きる事件が次々に待ち受ける。維新志士の怪死、密室状況で発見される刺殺体、処刑寸前に毒殺された囚人...続きを読む
  • 監獄舎の殺人 ミステリーズ!新人賞受賞作品集
    既読がいくつか。それぞれよかったけど、時代物に方言がプラスされるとますます苦手で伊吹さんのは飛ばし読み。