作品一覧

  • あさひは失敗しない
    3.8
    1巻770円 (税込)
    母がかけてくれた「あさひは失敗しないから」というおまじない。それはやがて呪縛となり、追い詰められたあさひは衝撃の行動に走る。 メフィスト賞デビュー『#柚莉愛とかくれんぼ』著者による、サスペンス・ミステリー
  • これが最後の仕事になる
    3.5
    1巻1,672円 (税込)
    最初の1行は全員一緒。 1編6ページ、24種の「最後の仕事」。 早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。 ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。 著者一覧(掲載順) 小川哲 五十嵐律人 秋吉理香子 呉勝浩 宮内悠介 河村拓哉 桃野雑派 須藤古都離 方丈貴恵 白井智之 潮谷験 多崎礼 真下みこと 献鹿狸太朗 岸田奈美 夕木春央 柿原朋哉 真梨幸子 一穂ミチ 三上幸四郎 高田崇史 金子玲介 麻見和史 米澤穂信 『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第三弾。
  • かごいっぱいに詰め込んで
    4.0
    1巻1,716円 (税込)
    「いいなあ、幸せそうで」 スーパーを訪れる5編の「生活」。 寿退社をして主婦となり、子どもが手を離れた美奈子。社会に出て働こうと思い立つが、転職活動は思うようにいかない。 (「おしゃべりなレジ係」) 小学生の頃からのある癖によって痩せた、大学生の流花。しかし「ぶた」と呼ばれて受け流してしまった当時の自分を未だに許せない。 (「小さな左手」) 元彼女に二股をかけられて以来、マッチングアプリで遊ぶようになった亮。ある日会社の後輩から、SNSで自分がヤリモクの要注意人物として晒されていると知らされる。 (「気をつけてください!」) 友達の結婚ラッシュに焦り、婚活アプリで出会った貴文と結婚した咲希。出産した友達に「次は咲希の番だね」と言われ、咲希も妊活を始める。 (「なわとびの入り方」) IT化についていけず、早期退職した哲郎。ハローワークで再就職先を見つけられず、妻にも愛想をつかされ、公園のベンチで昼食をとる日々が続く。 (「不機嫌おじさん」) 「もう無理かもしれない」そんな気持ちを真下みことは掬い上げ、寄り添い、抱きしめてくれる。
  • ミステリーツアー
    3.2
    1巻2,035円 (税込)
    新進気鋭の小説家5名による豪華なミステリガイド! 謎多き旅へあなたを誘う1冊が必ず見つかる! ミステリーのことはよくわからない、でも知りたい。そんなあなたに! 5人の小説家が刺激的な「謎」の世界をわかりやすく紹介! ・青崎有吾 ・阿津川辰海 ・伊吹亜門 ・似鳥鶏 ・真下みこと 1回2分で読める全75回のミステリー書評! 会員制読書クラブMRC(メフィストリーダーズクラブ)で好評の書評連載がついに書籍化。
  • わたしの結び目
    値引きあり
    3.5
    1巻1,039円 (税込)
    自殺なんかじゃない。あの子を殺したのはわたしなんだよ。 学校生活だけがすべてだったあの頃の青さと硬さが、痛い。 気鋭の作家が描く「女の子同士の友情」。 転校生の里香は、クラスで浮いていた彩名と仲良くなるが、徐々に彼女の束縛がエスカレートする。彩名の親友が事故死したことを知った里香が死の真相を探るうち、「あの子を殺したのはわたしなんだ」と彩名に告白される。それを境に、持ち物がなくなったり、机に花瓶が置かれたり、不穏な出来事が里香に続く。「あの子の時と同じだ」と噂するクラスメイトたち。なぜ彩名は里香を追い詰めるのだろうか――。
  • 舞璃花の鬼ごっこ
    完結
    3.3
    全1巻660円 (税込)
    「悪いことをしたら、裁かれるべきだよね?」 正体不明の少女が謀る転落人生ゲーム、開幕! 【あらすじ】 「さあ、“鬼ごっこ”を始めるよ」 ある日、SNSで大人気の謎の少女・舞璃花(まりか)が宣言する。 号令のもと集う、引きこもりがちなファン4人組。 疑似家族として彼らは、ある就活生の人生を台無しにするために動き出す。 執拗なまでのストーキング、なりますし、SNSのデマ情報── 彼女をどこまでも追い詰めていく。 “鬼ごっこ”の本当の意味とは? 舞璃花の正体は? 正体不明の少女が謀る転落人生ゲーム! その結末にあなたは必ず震える!   「悪いことをしたら、裁かれるべきだよね?」 著者について ●真下 みこと 1997年埼玉県生まれ。早稲田大学を卒業。同大学大学院を修了。 『#柚莉愛とかくれんぼ』で第61回メフィスト賞を受賞し、2020年にデビューした新世代作家。 著書に『あさひは失敗しない』『茜さす日に嘘を隠して』(講談社)がある。
  • 茜さす日に嘘を隠して
    値引きあり
    3.4
    1巻1,024円 (税込)
    『青く滲んだ月の行方』(青羽悠)と繋がる、共感度120%の青春小説。 <第1話 さんざんな朝> 就活生の皐月は、あるレコード会社の面接で「あなたを売ってください」という質問を受ける。 自分を商品にした時の魅力はなんなのか、うまく答えられず、落ち込みながら今日も1人反省会をする。 そんな中、大学の先輩のSNSで、恋人の浮気場面らしき写真を見つける。 社会人で、皐月の就活に興味がなさそうな彼とは、最近うまくいっていない。 自分の気持ちに正直に生きたいけれど、私だけが何にもなれずに取り残されてしまうのかーー? <第2話 砂が落ちる> 「好き」は終わりの始まりだ。 パパもバイト先の先輩も、彼氏も、マッチングアプリで出会った男の子たちも、みんなあたしの元からいなくなった。 わかっているはずなのに、大学2年生の愛衣は新たな誰かを探す衝動が抑えられない。 それはまるで、「いらない」と思われた自分を傷つけるかのようだった。 砂時計の砂が落ちていくように、人間関係にもタイムリミットがある。 それでも、と願う愛衣が出した答えとは? <第3話 手紙> 大学生の井ノ坂文は、SNSで人気のシンガーソングライター・ふみとして活動している。 活動当初から、自分の経験をひとつずつ切り出して楽曲を作っていた文は、誰かの「自分のための曲」を作ることはできても、楽曲を通して誰とも繋がれないことに不安を感じていた。 新曲の制作が進まずもがく彼女は、ふと男子高校生の自殺のニュース目にすると、彼のために曲を書こうと思い立ち――。 <第4話 あと一歩> 「男女の友情なんて成立しない」。 男同士、女同士だって、友情が成立しないことはあるのに、どうして男女の間だけーー? 智子が、愛衣と涼太と飲む場所は、ラブホテルが定番となっている。終電も気にしなくて済むし、いつでも寝られるし、お店で飲むよりも安く済む。恋バナをしたり、就活の相談をしたり、定番となった三人で飲む時間だったが、その中で智子はある思いを抱えていてーー <第5話 色を変えて> 大学4年、11月。まだまだ先が見えない毎日を送る皐月は、キャリアセンターで相談してみることに。「やりたい仕事が分からない」と打ち明けると、「自己分析」をしてみては、と勧められた。 面談を終えてスマホを見ると、サークル仲間の奈美から卒業旅行の誘いのLINEが。 自分がいることで気を遣わせるのも申し訳ない、と不参加と返信すると、奈美から電話がかかってきた。 「それでも私は皐月のこと、大事な友達だと思ってるよ」 友達って何なのか、そして、私って一体どういう人間なんだろうーー?
  • #柚莉愛とかくれんぼ
    値引きあり
    3.7
    1巻485円 (税込)
    ネット炎上―― 誰もが当事者になりうる戦慄のSNSサスペンス! 第61回メフィスト賞受賞作、ついに文庫化! 3人組アイドルグループのメンバー・青山柚莉愛。 メジャーデビューを目指すも売り上げ目標を越えられず焦る日々。 ある日マネージャーの提案で動画配信ドッキリを実行し、ファンの混乱がSNSで広がっていく。 騙されたファンの怒りの矛先はマネージャーや事務所ではなく柚莉愛本人に向かってしまい――。
  • 「さあ、どんでん返しだ。」(キャンペーン8作品無料試し読み)
    無料あり
    3.4
    1巻0円 (税込)
    自信をもっておすすめできる入魂のミステリー8作品、無料試し読み版! 読み逃すのはもったいない! というミステリーが、2021年7月から10月にかけて、講談社文芸第三出版部から刊行されます。あなたがご存じの作家も、まだ読んだことのない作家も、全員入魂の8作品!全作、自信をもって、おすすめできます。 お時間少しだけいただけませんでしょうか? (収録順) 五十嵐律人『原因において自由な物語』(7月15日) 三津田信三『忌名の如き贄るもの』(7月29日) 潮谷験『時空犯』(8月19日) 似鳥鶏『推理大戦』(8月25日) 周木律『楽園のアダム』(9月3日) 麻耶雄嵩『メルカトル悪人狩り』(9月17日) 東川篤哉『居酒屋「一服亭」の四季』(9月30日) 真下みこと『あさひは失敗しない』(10月21日) *刊行日は変更の可能性もあります。

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  • かごいっぱいに詰め込んで

    Posted by ブクログ

    タイトルと表紙に惹かれて借りました。

    スーパーの「おしゃべりレジ」で働き出すまでの北川美奈子さんと、
    その美奈子さんがレジ対応するわずかな時間に触れ合う人たちの物語です。

    触れ合う時間はわずかでも、お客さんも美奈子さんにもそれぞれに物語、それも辛かったり抱えこんでしまうほうの、があるんだなと思いました。 
    私は「おしゃべりレジ」よりセルフレジを選んでしまいそうだけど、美奈子さんみたいな店員さんと出会ったら、毎回レジに並びたくなりそうです。

    摂食障害を抱える流花の『小さな左手』、
    リストラされ家にも外にも居場所がみつからない哲郎の『不機嫌おじさん』、
    そしていつも笑顔で溌剌、幸せそうに見え

    0
    2024年11月08日
  • かごいっぱいに詰め込んで

    Posted by ブクログ

    最後の不機嫌おじさんの話で、最後にほっこりさせてもらい、当たり前じゃないよなって改めて思わされた。
    2月も楽しみにしてます!

    0
    2024年11月03日
  • かごいっぱいに詰め込んで

    Posted by ブクログ

    カバーイラストもタイトルも素敵!と読み始め…
    スーパーのレジって利用する側もスタッフ側もいろいろなことを抱えているし、たしかにカゴのなかからストーリーがあふれているよな。と思ったワタシ
    ワタシにとってスーパーはレジャー施設といっしょでどこかワクワクするんですよね
    商品を選んでカゴに入れていく感覚が♡

    0
    2024年10月22日
  • これが最後の仕事になる

    Posted by ブクログ

    最初の1行は全員一緒。2行目からは十人十色。
    短編に詰まった作者の色が、一冊で何色も楽しめる。
    好きな作家さんを探すきっかけにもなる一冊。
    このシリーズ、読み続けたい。
    自分の思い込みがひっくり返る展開が好きだと自覚した。
    真下みこと、真梨幸子、三上幸四郎は読んでみたい!

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    2024年10月12日
  • かごいっぱいに詰め込んで

    Posted by ブクログ

    敬愛する佐原ひかりさんが紹介されていたので読んでみました。

    どの話も現代社会を象徴するテーマばかりで、どこかで聞いたり読んだりした話だなーと思っていたのに終わりの方になるとなんか感情移入してしまっていました。

    かごいっぱいに詰め込んだのはスーパーの商品だけではなくそれぞれが心の中に詰め込んでいた想いと少しの希望なんだろうな。

    素敵な小説でオススメです。

    0
    2024年09月21日

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