伊吹亜門のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
時は明治
満州国で探偵業を営む月寒三四郎のもとへ婚約者の不審な死を調べて欲しいという依頼人がやってくる。
満州国で君臨する元陸軍中将小柳津義稙が孫娘千代子であった。
というはじまりのお話。
陸軍、憲兵など薄暗い背景と戦争の記憶が散りばめられた推理もの。トリックがどうこうというよりはその時代が生み出すやるせなさが味わいと思われる。
主人公たる探偵の月寒に関する描写があまりなく、切れ者であることはわかるのだけど、そのバックボーンやら人間関係やらがこの作品だけではわからなかったので、魅了されることなく読み終わる。
ドラマ化していただくとまた味わいも違うのかと思いました。他の作品も購入したのでともか -
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Posted by ブクログ
ネタバレ史実とフィクションを盛り込んで、しかもミステリー仕上げとなっているから最初は登場人物や階級などに戸惑いもあったけれど、読んでいくうちにどんどん吸い込まれていく感じがした。学生時代から明治、大正、昭和初期の歴史が苦手で(戦国時代ほど英傑がいないからという理由w)、教科書を読んでもちんぷんかんぷんだったのが、こうやって小説化し、フィクション織り交ぜての人物の関連性が分かってくると面白くなるだなぁと感心した。いかんせん苦手意識が先立つあまり、読むには時間がかかったが、後半は一気に進む。
その理由が延々と会話のシーンでネタ晴らしとなるので理解はするがだったら最初から会話だけの説明でいいやんとなる。所謂 -
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