伊吹亜門のレビュー一覧

  • 斬新 THE どんでん返し

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    少し読後感が悪いものの、予想した展開の斜め上にいったり、予測を全てひっくり返しながらも意味が通った結末になっており面白かった。

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    2024年02月23日
  • 帝国妖人伝

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    語り手はいわばワトソン役。事件の真相とは別に、探偵役の正体が各話最後で明かされるという、変わった趣向の連作ミステリー。僅かなヒントから途中でピンとくる物知りな人はともかく、有名人5人の名にどこまで反応できるかで評価が分かれそう。自分はまずまず楽しめた。明治生まれの三文文士の数奇な人生譚としても面白い。伊吹亜門氏、まだ若いのに史実の絡ませ方が本当に巧い作家さんだと思う。

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    2024年02月22日
  • 帝国妖人伝

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    わたしの知ってるあの人もこの人も…!著名人が探偵役になるミステリーで、エンタメ的に読んでいたのですが、最後の一編に度肝を抜かれました。なんて壮絶な、凄惨なお話なのかと。
    作品中の人物が固執する、人の情念てやつが、濃厚に散りばめられていたと思います。

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    2024年02月17日
  • 斬新 THE どんでん返し

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     アンソロジー作品が新しい作家との出会いになり、更に決められたテーマでこの作家はどの様な作品を発表するのだろうという面白さに気がついてしまい、過去含め様々な作品集を読む事にした。今作はどんでん返しがテーマであり、短い作品、しかもどんでん返しがあると読者が分かっている状態でどれだけ読み手を感嘆させてくれるかが楽しみだ。

     踏み台 芹沢央
     アイドルを目指しアイドルになった女性。ストーカーの様になってしまった元彼。彼はプロ雀士の夢をもちながら、主人公はアイドルとしての武器を磨く為出会い、そして別れ、現在の様な関係になる訳ですが、設定はありきたりに見え、どの様にどんでん返しをするのかと興味津々だっ

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    2024年01月31日
  • 刀と傘

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    ネタバレ

    初代司法卿・江藤新平と尾張藩士の鹿野師光が探偵役となるミステリ短編集。

    江戸から明治へと変わる動乱の中、二人は五つの事件に遭遇する。
    謎解き要素も楽しみつつ、当時の時代背景を色濃く反映した動機や人間ドラマに心がかき乱されました。

    しかし、連作ごとに積み重ねられていった二人の友情が、各々の信じる正義ゆえ、道を違えすれ違っていくさまは何ともやりきれなかった。
    少し唐突に思えたほどの、余韻が残る幕切れも切なかったです。

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    2024年01月21日
  • 焔【ほむら】と雪【ゆき】 京都探偵物語

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    大正時代京都が舞台のバディもの
    安楽椅子探偵でしょ?と思って読み進めると……⁉︎

    誰のためなのか、何のためなのか考えさせられる作品でした。
    舞台となっている大正時代の京都が文章から
    伝わってくる美しさ素敵でした。

    読み終わった後に帯を見て納得
    “ときに熱くときに冷たくきみと謎解くいとしさよ”
    この作品が2024年初読みでよかったです
    続編希望!!

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    2024年01月10日
  • 焔【ほむら】と雪【ゆき】 京都探偵物語

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    ネタバレ

    シリーズ一作目っぽくないというか何作かこのコンビで出てる感があってなんだか面白かった。馴染む。
    鯉城が犯人だと疑われる展開が来そうで来なくて意外だった。実際世間的には誰が犯人と見なされたのか書かれてないけど、なかなか後期クイーン問題…と思っていたら…だったのでうれしかった。探偵助手の可能性は無限大…というか探偵探偵か。

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    2023年12月09日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    タイトルどおり
    どんでん返しを集めたアンソロジー。

    「踏み台」芦沢央
    「おれ以外の奴が」阿津川辰海
    「遣唐使船は西へ」伊吹亜門
    「雌雄七色」斜線堂有紀
    「人喰館の殺人」白井智之

    最初からどんでん返しがあるもの、という
    前提で読み進めながらも楽しく読めました。

    芦沢さん目当てで読んだので安定の面白さ。
    しかし、主人公の顛末は自業自得にしか思えないので、
    何を感傷に浸っているのだ、と思ってしまった。

    「おれ以外」はハードボイルドで良かった。
    主人公がやられてしまうのか?と
    ヒヤヒヤしていたけれど、セーフ。
    でも、最後はちょっと哀愁。

    「遣唐使」は、今までみたことのない時代背景で
    描かれた

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    2023年09月04日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    ジャンルの違う確かに斬新などんでん返しがあった。

    ただ、作品によっては
    読みづらい、きついと思うものもあるかもしれない。


    雌雄七色は読み返してしまった。
    短いのに1度では吸収できない内容、作りだと感じた。

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    2023年09月03日
  • 本格王2020

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    1結城さん 
    『真相をお話しします』と言う本を購入
    こちらの本と同じ内容でした。
    小説はとても面白いですが、別の小説かと期待した。

    2東川さん
    個人の感想です。
    内容が細かく、その細かい内容は必要なのか?
    っと、退屈になる。

    3伊吹さん
    個人の感想です。
    時代モノなので面白いかとおもったが、
    私には合わない

    4福田さん
    初めて読む作家さんでした。
    とても面白い。次が気になりました。
    別の本も読んでみたいです。

    5中島さん
    初めて読む作家さんでした。
    とても面白い。次が気になりました。
    別の本も読んでみたいです。

    6くしきさん
    初めて読む作家さんでした。
    とても面白い。次が気になりまし

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    2023年06月26日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    タイトルにこれでもかという感じの修飾子でどんでん返しと付いていると、作家さん書きづらいのかなと思いましたが、
    十分楽しめます。ちょっとエログロありますが。
    雌雄七色は順番に並べられない私には少し難しかったです。

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    2023年06月19日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    どんでん返しといえばどんでん返しだったけど、期待してたほどおお〜とはならなかった。
    普通に面白く読めた。
    「雌雄七色」は今っぽい感じだと思った。
    「人喰館の殺人」はちょいエログロ要素を含みつつミステリーとしてしっかりしていたのが面白かった。

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    2023年05月23日
  • 刀と傘

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    明治維新前後の京都は、おそらくここで描かれているように、世情不安定でどろりと陰鬱な雰囲気であっただろう。江藤新平をメインキャラで据えるとは変わっているな、と思う。ミステリ界隈では人気キャラだったのか? 本当の江藤新平がここまでロジカルモンスターであったなら(そうだったのかもしれないけれど)、そりゃ誰も本当に味方するような盟友と呼べるような者はおらんだろうし、破滅するしかなかったであろう。

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    2023年05月17日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    2023.05.02
    どれも読み応えあり、コスパ良し。
    私は白井智之に驚いた。初めて読んだ作家なので。

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    2023年05月02日
  • 刀と傘

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    ――

     ますらおの  涙を袖にしぼりつつ  迷う心はただ君がため


     「監獄舎の殺人」に惹かれてエンタメ推理小説のつもりで読み始めたので、本格時代小説でもあったことに驚いた。連作短編として読んでくると、「監獄舎」が終わったあたりで腰の据え方が変わってくる。江藤新平と鹿野師光というふたりの探偵役が、どうしてここに至り、どこへ行くのか。
     しかし史実上の人物とオリジナルの探偵、という対比が非常に巧みで、師光を通して見る江藤新平の姿は傲岸不遜でありながら所々に感情的な綻びを見せ、当に「迷い」を体現するかのよう。司法制度の成立に生涯を掛けた人物だからこそ、その迷いが魅力的に響く。


     にしても重

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    2023年04月26日
  • 監獄舎の殺人 ミステリーズ!新人賞受賞作品集

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    東京創元社さんの「ミステリーズ!新人賞受賞作品集」。これが新人か、と思わずにはいられないほどハイレベル。
    表題作の「監獄舎の殺人」は前評判通りの完成度で、映画のようなラストシーンには“おお!”と快哉を上げた。
    個人的に好きなのは「かんがえるひとになりかけ」。こんな特異な状況のミステリは他にないよね。読み進めるのが楽しくて仕方がなかった。
    純粋に謎物語を楽しみたい人にはお薦めは一冊。

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    2020年02月20日
  • だから捨ててと言ったのに

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    同じ1文から始まるのに、それぞれの物語はまったく違うもの。

    好きな作家、好きな作品、その反対もあり、満足度としてはどっちつかずという感じ。

    最果タヒさんと金子玲介さんの小説ははじめてで、とくに最果さんの『指輪の幽霊屋さん』は可愛らしくてどこか切なくて、ファンタジーのようでもあって、いいなぁと思って読み返した。

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    2025年12月16日
  • ゴールデンカムイ 鶴見篤四郎の宿願

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    初めて読む作家さんだったが、文体がゴールデンカムイの世界観に合っていて良かった。
    キャラの解釈も違和感が無く、もっと他のキャラで小説を書いて欲しいと思えた。

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    2025年11月30日
  • 雨と短銃

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    時は幕末
    薩長同盟を成すべく奔走する坂本龍馬と斬られた侍と消えた犯人
    お尋ね者の龍馬が表立って動けず呼ばれたのは、尾張藩公用人狩野師光
    短躯で愛嬌のある見かけによらず剣は立つし頭も切れる また情に厚い男が事件を暴く

    長州、薩摩、土佐、朝廷、幕府、新撰組 様々な思惑が入り乱れる 新しい世界を作るべく志あるもの誰もが考えを持ち動きぶつかり といった世情でままならぬ人々の平和への願い
    そんな舞台装置のミステリー。
    犯人消失ですね。
    幕末好きではないので ふわっと雰囲気で読んでしまったため謎解きも人間関係もふわっと流した感。
    この時代が好きな人はもっと楽しめるのだろうなと思いました。
    この作品のおか

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    2025年11月25日
  • 帝国妖人伝

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    ネタバレ

    那珂川二坊は尾崎紅葉に師事するが、執筆がかなうのは三文記事ばかり。そんな彼が巻き込まれる事件。
    徳川公爵邸に入った盗人の死の真相。「長くながらくな坂」。

    海軍の機密を盗んだと思われる男の死。「法螺吹峠の殺人」。

    ドイツ・ポツダムに住む日本の元中将の自殺。元中将の宝の謎。「攻撃!」。

    昭和20年、上海で憲兵隊に捕まった中国人の死。「春帆飯店事件」。

    各話で探偵役が違い、最後に探偵役の正体が。
    ミステリも面白くて良かった。

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    2025年11月24日