我孫子武丸の作品一覧
「我孫子武丸」の「新装版 殺戮にいたる病」「7人の名探偵」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「我孫子武丸」の「新装版 殺戮にいたる病」「7人の名探偵」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
1989年『8の殺人』で小説家デビュー。『速水三兄妹シリーズ』、『人形シリーズ』などの作品を手がける。
Posted by ブクログ
叙述トリックモノだとさえ知らずに読んだので、本当に驚いたし、感動した。あまりにも美しいと思う。
3人の視点主の誰もがどこか病んでいるようで、そのため、「あれ?」と思っても読み進めてしまった。
最初は、引っ掛かった点を、視点主の思い違いや記憶の書き換えだろうと放置して読んでいた。しかしその内に、それでは説明出来ないようになっていき、一体どう収束していくんだ、何が真実だ、と気持ちが焦って息が切れていく感覚があった。全てが解けた瞬間には自然と笑みが溢れた。それほどまでに、爽快だった。まんまと引っ掛かって良かったと思う。
この経験から、これから読む人には、どうか叙述トリックと知らずに読んで欲しいと思う
Posted by ブクログ
もう清々しいくらい完璧に騙された。
よくよく読み返してみると、序盤からヒントが沢山あったのに全く気づけなかった…悔しい〜。
でも、2周目で背景がきちんと分かってから読んだときに、うわーこれってそういうことかーという発見がいくつもあって楽しい。
描写はそこそこグロテスクなところもあって、最後も結構いやな感じの終わり方なのに、真相を理解したときにはある種の爽快感さえある。
とはいえこのギミックの面白さだけではなくて、登場人物の描写がリアルで、ただの殺し方が特徴的な猟奇殺人に収まっていないところが良かった。
これだけ有名になるのもすごく分かる。思わず人に勧めたくなる面白さだった。