これが現代ミステリの到達点だ!
愛する妻を殺され、汚職の疑いをかけられたベテラン刑事、蛯原。妻が失踪して途方に暮れる高校教師、辻。やがてふたりはある宗教団体の関与を疑い、ともに捜査を開始するが――。
あらかじめ申し上げておきます。本作は、社会派の本格捜査小説であると同時に、読者を罠にはめようとする壮大なたくらみが隠された作品でもあります。どうか注意深く、慎重に、身構えて読み進めてください。それでもなお……! 必ずや前代未聞の驚きを味わっていただけることでしょう。迫真のリアリティ、サスペンス、そして謎解きの美しさ。まさに、現代ミステリの到達点といえる逸品です。
Posted by ブクログ 2020年09月09日
僕が読んだ文庫版の帯には「○章の○ページを読んだ時のあなたの衝撃が目に浮かぶようです」のような解説者による文章が書かれており、更にご丁寧にも「この本は読者を罠にはめようと企まれているので注意して読むべし」的なことまで書かれている。個人的にはあんまり好きなやり方ではない。
オチはミステリーを読み慣れて...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月22日
2020年、23冊目は、『殺戮にいたる病』以来、約7年振りの我孫子武丸。
冷えきった夫婦関係の末、妻が失踪した高校教師、辻。妻が殺害された上、汚職の嫌疑がかかった刑事、蛯原。二つの事件の背後に新興宗教団体の影が見えてくる。偶然出会った二人は共同捜査を開始する。
ミステリー仕掛けの捜査物、サスペン...続きを読む