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法廷画家が描いたその絵は危険すぎる――。
美人被告人は残忍な殺人鬼か、それとも聖女なのか?
漫画家になりそこね、路上で似顔絵を描いて生計をたてていた袴田鉄雄。
ある日、テレビ局からの急な依頼を受け、連続殺人事件裁判の「法廷画」を描くことに。
注文通り仕上げた絵が無事に放送に使われた直後、何者かに襲われて怪我を負う。
鉄雄の絵には一体なにが描かれていたのだろうか?
容疑者の美人被告人は残忍な殺人鬼なのか、それとも聖女なのか?
頭の回転の速い姪っ子、警察官、テレビ局、それぞれの思惑と発言が絡み合い、裁判の展開は意外な方向へ。
予測不能、驚愕の法廷サスペンス。
解説・北尾トロ
※この電子書籍は2016年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
Posted by ブクログ 2020年11月25日
「殺戮にいたる病」を読み我孫子さんの他の小説が読みたくて買った一冊。
読みやすく、スッキリした話だった。
法廷画家の話は初めてだったが、法廷画家やその絵の事が少しわかり、これから実際テレビで法廷の絵を見る時、今までと違った感じで見れるかもしれない。
裁判の本当の結末は気になるが、自分が被害を被...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月10日
”殺戮にいたる病”を読み、この作者が気になってしまったので読んでみた。
なかなか馴染みのない法廷画家という仕事を通じて、事件が展開していくことになる。
ふとしたきっかけで法廷画家という仕事を始めた主人公。初めての仕事の帰りに、何者かに襲われてしまう。
見えない犯人、わからない動機を抱えて、登場人物...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月22日
法廷画家から見た事件・裁判を描くという設定が斬新で面白い
キャラクターも 愛すべき人達で好感が持てる
特に姪っこの蘭花ちゃんは おてんばだけど 愛と優しさに溢れていて とてもかわいい
絶世の美女で 稀代の悪女とされている被告人が あまり印象的ではなく 読んでいるこちらまで振り回されるような悪女っ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月14日
法廷画家という、あまり題材にならない職種にスポットが当たっている時点で興味津々。しかも主人公が描くそれは、ある種の人からは絵の見え方・印象が異常に違って見える描写が序盤にあって、リアルものに見せかけて実は特殊能力モノなの?と思わされるなど、そちらの方でも先の内容が気になりました。
また、途中で意外...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月09日
あの女ならそうでしょうねみたいな、被告人のことをよく知ってるふうにもとれるようなことを言っていたし、僕はぜったいにFXの林原が怪しいと思っていて、なんならたいやき屋のおばちゃんもグルかと思ってたし、たいやき屋のおばちゃんは美人局とも繋がっていると思っていた(蛇の道は蛇なので)。僕は裁判員をやらないほ...続きを読む
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