文句なしの星5!
かなり好みの小説に出会えた!
きっかけはひろゆきがおすすめしているショートが流れてきたから。
殺戮にいたる病を2周目読まない人に会ったことがないと言ってたので。
前情報はエログロ一切知らずミステリということだけ。
夜になんとなく手に取り、気がついたら朝方までかけて一気に読んだ。
1周目読み終わったばかりで熱が冷めやらない状態ですが、
読み終わった瞬間、?????誰か助けて???で頭がいっぱいになった。
解説でもっと解説してください?!ねぇ?!ってなった。
気持ち的にはイニシエーションラブみたいな衝撃だったけど、
イニシエーションラブは一周目がわりとただの恋愛小説に感じられてしまって退屈だったので、
狂気的なのが好きな私にはこっちがピッタリ。
色んな部分疑ったりしていたけど全然予想当たらず。
読み終わって感想動画を何本か見てきたけど、かなりエログロ狂気的と評価されててまぁ確かに……と納得。だから私が好きなんだもんな。
蒲生(がもう)が一生覚えられなくて何度1ページ目に戻ったことか(笑)
蒲生稔が捕まるところスタートで、
蒲生稔(犯人)
樋口(元刑事)
蒲生雅子(母)
の3視点を追って行く。
視点が変わるたびに前の年だったり、今年の事だったりしたのでそれも怪しみつつ、
みんなの年齢とかもちゃんと見てたのに〜!
言われてみれば怪しいと思う部分あったのに〜みごとに叙述トリックに嵌められていまだに全然理解できておらず。
名前で良いところを「彼」「彼女」と表現するところがすごく多くて何か、あるな…とは思っていたが…。
とりあえずその引っ掛かりを流してしまうほどのグロ描写。
個人的に乳房を初めてカットするシーン、
鶏肉の脂肪みたいに黄色い脂が見えて、
脂肪が包丁について切れなくなるから都度お風呂でじゃぶじゃぶ洗ってくるの、へぇ〜?!って感心しちゃった。
カットしてきた後の乳の質感と経過まで生々しくて個人的にはかなりよかった。
息子は異常性癖だし、なんか元刑事のおっさん異様にモテるし、母が息子の自慰の回数まで把握してるし、もう突飛な異常に感じられなくなってた。おかしいところがどこかわからなくなる。
ただ昔の話らしいが子供の性に関する講演に行ったり、大学生の息子の自慰回数を把握してたり、
家族は一丸となるべきもの!って思い込んでたりと母が結構キツイな。と個人的に。
全然死体愛好家のがマズいんですがね。
樋口と第3被害者の妹のかおると記者の斉藤の3人でタッグを組んで、勝手に囮捜査みたいなことするの、ドラマとかであるあるの展開だけど結構ヒヤヒヤして面白かった。
でも囮をしてまで捜査したがってるかおるが、
生前姉のものをなんでも欲しがり、姉の元夫にまで手を出し、姉の幸せを破壊した贖罪とかいうのが結構胸糞だったけど。
しかもわかってたけど最終的に姉が最後に愛した樋口もだったし。
やはりミステリに出てくる登場人物はみんな何かしらおかしいんだろうな。
新装版の表紙のタイトル部分、
乳房に包丁で線を入れてできた点線のような傷跡ってことなんだろうな。さすがだ。
種明かしされてもここまでなるほど〜!とならない叙述トリック、すごすぎる。
さすがにもう2周目をしてくる。