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Posted by ブクログ
シリーズ2作目はいきなり作者からの注意事項が述べられている。それは「容疑者は4人で、さらにその容疑者は減っていく、したがって多くの方はこの事件の真相を見破れるだろうけど、百人に一人は見破れないかもしれない」といった趣旨の文章だ。
もちろん、一ミステリ読者としては見破れらいでか!とばかりに勢い込んで読むながら推理するがいやあ、ものの見事に百人の一人になってしまった。
コメディタッチの軽い文体はクイクイ読み進めてしまうので、推理が組立てられないまま、終わりに向かってしまう。でも本書においては真相を見抜けなかったことが全然悔しくなく、むしろ爽快感が得られる。これほど綺麗に騙されると非常にすがすがしい。読後、誰かに勧めたくなる作品だ。本当はもう一つ付け加えたい賛辞があるが、それをいうと頭のいい人は察してしまうので止めておこう。
しかし思えばこの頃から異色の存在ではあったんだろう、その後の彼のミステリ作家としての道のりはいわゆる新本格作家たちとは違う方向に進む。前述したゲーム『かまいたちの夜』の原作者という他ジャンルへの係わり合い、もう無くなったが電子書籍サイトE-Novelの立上げなど、様々なことにチャレンジしている。他のミステリ作家が本格ミステリの本道を極めんと内側に意識が向かっているのに対し、彼はミステリで何か他に面白いことが出来ないかと本という媒体を越えて興味が外側に向かっているのが特徴的だ。
さて『殺戮に至る病』が未読の私は本作が我孫子氏のベスト。したがって私は躊躇なく5ツ星を献上する。ちょっと最近5ツ星が連発しているが、これはまだミステリ初心者であった私が読んだ作品群であり、その初読の印象に基づいて採点していることによる。つまり島田氏から端を発する綾辻氏、法月氏、我孫子氏、歌野氏の一連の新本格作家達の諸作品が私にとってミステリの黄金体験なのだ。
5ツ星の割には少ない感想だが、これは未読の方はぜひ読んで欲しい。軽~く読んで、スパッと騙されて下さい。
Posted by ブクログ
こういうの好きだ。「大引っかけ問題」みたいなやつ。冒頭の注意書きに「ほとんどの人は見破れるだろう。でも100人に一人くらいは分からないかも」と書かれていたのだけど、ああどうせアタイはその1/100ですよ!と悲しくなってしまうくらい分からなかった。
余りに展開が読めなさすぎて、「速水警部補やその他の登場人物は嘘をついていません」と書いてあるからにはこの注意書き自体がウソ付いてるんじゃないかとさえ邪推した。そんなの反則中の反則だっていうの。読者が怒るよ。
内容的には完全にトリックありきのプロットという感じ。書きたいことが先走り過ぎてて全体的に慌てている感じがする。この構成だったら、もう少し長くても良かったんじゃないかしら。それでも十分楽しめたと思うのだけど(実際単行本としてもかなり薄い)。
速水警部補と弟妹達のドタバタ劇は、前よりも一層磨きがかかっている感じ。いちおの寒いノリは相変わらずだけど、憎めない警部補とキレ者の慎二のおかげでこのシリーズがとても好きになりかけてる自分が。そして前作より断然パワーアップしているのが、部下の木下。全くもって何をしているわけでもないのだけど(むしろ全く何もしていない)、毎回オチで使われているのを見れば重要キャラなのは間違いない!ガンバレ木下!
Posted by ブクログ
速水三兄弟シリーズの2作目。
警部補である恭三が、一般人である弟の慎二と妹のいちおの推理に頼って真相を究明するという話。
恭三があまりにも人間臭くて、ミステリーでなくユーモア小説を読んでいる感じ。でも、ミステリーとしての骨格は非常にしっかりしている。
ゆる〜いミステリーを読んでもいいな、と思われる方はどうぞ。
20年ちかく前に読んだ作品で、作者から予め、「犯人はこの4人の中から」と限定されている。劇のようで、安心感と楽しさがある。
2021年最後に読んだ本。2021年、いちばんよく聴いたkirinjiの「再会」をかけながら本作を読み、新年を迎えたいと思う。
フォロワーのみなさん、今年一年、本棚&感想で楽しませていただきました。ありがとうございました。2022年もよろしくお願いいたします。
まーちゃんさん
岡嶋二人さん、「そして扉が閉ざされた」とても良かったです。来年もよろしくお願いします。
akodamさん
いろいろな本棚&感想を参考にできました。まだ手にしてない高評価本を読む日を楽しみにしています。来年も引き続きよろしくお願いします。
えびっちゅさん
「ハケンアニメ」と「ななつのこ」特に良かったです。来年も引き続きよろしくお願いします。
goya626さん
本棚に専門書のような本がときおり並んでいるのが魅力です。来年も追いかけますのでよろしくお願いします。
ダイちゃんさん
感想が詳しく分かりやすいです。今後、本棚から数冊ピックアップしていこうと思います。引き続きよろしくお願いします。
以上です。
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