伊吹亜門のレビュー一覧

  • 帝国妖人伝

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     作家の那珂川二坊が人生を通じて不可解な事件に遭遇し、出会った人物が謎を解いていく五編を収録した短編集で、真相が明かされた後で最後の頁に「探偵役は○○だった(実在した歴史上の人物)。」と明かされて、ミステリーの中にちょっとした仕掛けがあるのが面白かった。また、那珂川二坊が明治から昭和(第2次世界大戦後)を経た人生で何を見たのか、誰と遭遇したのか、という「一人の作家の生涯を綴った人物史」という側面も物語を引き立てる要素だと感じた。

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    2024年06月09日
  • 雨と短銃

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     幕末×本格ミステリー。幕末の日本で坂本龍馬が薩長同盟を画策している時に長州藩士が薩摩藩士に斬りつけられる事件が起こり、その背景に長州藩や薩摩藩、はたまた幕府側まできな臭い動きがあり、尾張藩士の鹿野師光がその真相を探っていくというストーリーだったが、幕末を舞台とした不安定な情勢のなかで起こる事件の数々に「日本のためにとはいえ、綺麗事だけでは成り立たず、血生臭いこともやっぱりあり得た、そんな時代だからこそ起こった事件だなぁ。」という感想が浮かんだ。この作品は『刀と傘』の前日憚みたいなので、この流れで読んでいきたい。

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    2024年06月06日
  • 推理の時間です

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    これめちゃくちゃ面白いです!
    有名な6名の作家さんがそれぞれ短編で
    ミステリーを書いていますが、
    それだけではなく、別の作品の推理をしています。
    推理小説の3つの謎である、
    【フーダニット】…誰が
    【ホワイダニット】…動機は
    【ハウダニット】…どうやって
    が問われた作品がそれぞれ2作ずつ楽しめます。

    問題編、解答編、推理編で大きく章が分かれていますが、おすすめの読み方は
    まず問題編を読んで自分で推理した後に
    推理編を読んで、最後に解答編に行く読み方です。

    ほとんどの作家さんが正解していて、
    さすがとしか言えないです。
    中には「全然わかんない~!けどこうかな~」みたいな人間味のある解答もあっ

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    2024年05月16日
  • 推理の時間です

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    私は、方丈さんが大好きなので、この本も方丈さん目当てで購入。
    方丈さんの話し、面白かった。一応、推理を試みたが、撃沈です。一応、全ての作家さんで推理を試みたのですが、難しかった。
    推理編での作家さんの推理を見て、凄いと圧倒された。

    方丈さん以外、今まで読んだ事ない人ばかりで楽しめました。方丈さん以外の方だと、特に、北川さんと法月さんが面白かったです。

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    2024年05月05日
  • 帝国妖人伝

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    ★5 探偵は誰? 大日本帝国時代、作家が事件に巻き込まれ…歴史と人物が学べるミステリ #帝国妖人伝

    ■きっと読みたくなるレビュー
    おもろい、いい作品。
    明治から昭和初期、作家の那珂川が様々な事件に遭遇する連作短編集です。

    事件は那珂川本人ではなく居合わせた要人が探偵役となって解決してゆく。解決に至った背景として要人のエピソードも語られていくことになる。事件の謎解きだけでなく、この要人は誰なんだ?と想像していくところが興味深く、さらに歴史の学びにもなるという一粒で三度美味しい作品。

    帝国時代の時期や場所が様変わりするところも魅力ですね、日本人としてじっくりと味わいたい作品です。

    〇長くな

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    2024年04月14日
  • 刀と傘

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    まさに堂々たる歴史本格ミステリ! という連作短編集でした。

    舞台となる時代は、幕末から明治という日本の激動期。維新の志士の密室殺人から始まり、明治の日本の雰囲気を湛えた、風格あふれる短編がその後も続いていきます。

    史実やこの時代ならではの設定、そして人間感情を巧みに織り込みつつも、一方で本格ミステリとしての論理もおろそかにしない。本格ミステリの楽しみどころ王道は、だれが犯人か?のフーダニットと、どうやって犯行におよんだかのハウダニットだと思うけど、
    この小説ではそれに加え、この時代ならではの人の感情の機微や史実を織り込んだホワイダニットが、ミステリとしても、そして小説としても、話を深化させ

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    2024年03月13日
  • 焔【ほむら】と雪【ゆき】 京都探偵物語

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     伊吹氏の過去2作品には、実在の人物が登場したが今回は誰もいない。
    主人公鯉城武史は元刑事で、ある理由から警察官を退職した。

     露木という人物から声をかけられ、探偵事務所を開き共同経営をしている。屋号は、鯉城探偵事務所という。なぜか露木の名前が入っていない。物語を読み進めると、探偵の依頼を鯉城が受け、実際の調査活動も鯉城が遣っているからなのだろうと推測していた。

     露木は、事務所にも出勤していない。判断に困る案件があった時だけ、鯉城は露木の家を訪れ相談をしている。事件があっても現場には赴かず、主に鯉城から状況説明や資料を基に推理に徹している安楽椅子探偵なのだ。

     目次は以下の通り
     第一

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    2024年02月22日
  • 焔【ほむら】と雪【ゆき】 京都探偵物語

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    ネタバレ

    この人物理系多重解決も書けるんだ!?トリックそのものよりそちらの方に驚いた。皮肉と因果応報な結末で読後感が良いいずさ。しかし3本目は多重解決になっていなくて少し残念。

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    2026年06月11日
  • ゴールデンカムイ 鶴見篤四郎の宿願

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    ネタバレ


    本編では謎多き人物である鶴見中尉…!
    そんな中尉と第7師団員たちに巻き起こる事件。
    本編以上に感じられる戦争の恐ろしさ、戦争でいかに人が壊れてしまうかが生々しく書かれていると感じました。
    また、1話目の「幽霊歩哨」では、鶴見中尉がお前が告げ口したんじゃあないのか、とズバリ言い当てていて、谷垣ニシパと同じようになってしまいました。
    常に人を疑い探り続けるような思考。
    鶴見中尉の頭の中を深掘りしてみたいです。

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    2026年05月28日
  • ゴールデンカムイ 鶴見篤四郎の宿願

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    ゴールデンカムイ(好き)×伊吹亜門(好き)は読まざるをえない。
    戦場で起きる五つの事件の背景には必ず日露戦争がつきまとう所に不思議な雰囲気があった。
    後半の殺人事件は語り手の影響もあってか、たかがと見るような冷徹さがとても戦場でのミステリーを象徴するようだった。

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    2026年05月03日
  • 刀と傘

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    歴史小説×連作ミステリー。
    幕末〜明治にかけての動乱期の京都が舞台。
    架空の尾張藩士・鹿野師光と、実在の人物で近代日本の司法制度確立に尽力した江藤新平のふたりがバディを組む形で、5つの難事件に挑む。

    序盤のうちはオーソドックスな連作ミステリーという感じで、ふたりの関係性が作られていく。
    3話あたりからラストに向けて怒涛の展開に。

    実在の人物、それも悲劇的な最期を迎えることがわかっている人物を登場させる以上、どうしても結末の方向性は予想できてしまうのだが、序盤からの江藤の尖ったキャラクターから、一体どういう風に展開していくのだろう?とワクワクしながら読み進められた。

    最後まで読むと、「刀と

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    2026年03月29日
  • 路地裏の二・二六

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    ネタバレ

     「路地裏の」というのが、何なのか。それを「路地裏」と言って良いのか。そんな風に強く感じた。
     歴史の裏側の建て付けが果たしてこれで良い物かどうか。

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    2026年03月28日
  • だから捨ててと言ったのに

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    数ページで読み終わる短編を集めたアンソロジー小説。作者が全て異なるため、話が複雑になればその分読みづらさとして認識されてしまう作者が出てしまうのは、仕方ないかもしれない。

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    2026年03月14日
  • だから捨ててと言ったのに

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    文体の合う合わないで小説を選びがちなので、
    こういうオムニバスではいろいろな著者の文体を少しずつ味見できるのが有難い。

    同じ書き出しでも、ミステリーになったりホラーになったり青春小説になったりとジャンルも色々楽しめた。

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    2026年03月04日
  • 推理の時間です

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    方丈貴恵さんファンなので、手に取ってみた。

    さっぱり検討がつかないものから、これはなんとか辿り着けていたのでは?!と悔しい思いをしたものまであって、楽しめる1冊だった。

    作家さんが、出題者のみならず、別作品の回答者としても執筆されているのもおもしろかった。

    読み慣れていないからか、情景をイメージするのに精一杯で、軍事ものの短編は謎解きどころではなかったかな。

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    2026年02月14日
  • ゴールデンカムイ 鶴見篤四郎の宿願

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    ゴールデンカムイ読んだことないけど、いわゆる戦場で起こるミステリは面白かったし、普通に本編読みたくなる作品でした

    3135冊
    今年34冊目

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    2026年02月06日
  • だから捨ててと言ったのに

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    いろんな作家さんが集まった短編集。始まりはみんな同じ文章からなのに十人十色で、作家さんの人数分だけ、想像できないような物語が広がって楽しい。まだ手にとった事のない作家さんの作風も知れるし、これからもっと読書の幅が広がりそう^-^私のお気に入りは『パルス、またたき、脳挫傷』『母の箪笥』『海に還る』『切れたミサンガ』『探偵ですから』

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    2026年02月04日
  • 推理の時間です

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    そうそうたるメンバーが出題者の読者への挑戦。
    推理するのは、犯人に限らず、なぜ、やどうやって、だったりとバラエティに富んでいる。
    我孫子武丸さんだけは既読だったけど、他は未読。
    当然のように、推理はだめだめな私w
    田中啓文さんは時代物であり、どこか伝奇ものみたいだった。
    巻末に、収録の6人による推理も掲載されていて興味深かった。

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    2026年02月01日
  • 刀と傘

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    文章が軽過ぎず重過ぎずちょうど読みやすく、一つ一つの物語の長さもよく、難し過ぎないトリックはミステリを読み込んでいないワタシにはちょうどよく、その上歴史小説としても楽しめる、なにもかもが“ちょうどいい”面白い本だった。

    続編、というか、前日譚『雨と短銃』も読むつもり。

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    2026年02月01日
  • ゴールデンカムイ 鶴見篤四郎の宿願

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    アニメから入り最終巻まで漫画を読み、綺麗に完結し感動。スピンオフがでると知りこれは読むしかないと期待値高めで読んだ。ゴールデンカムイ本編より前の戦争時の第7師団の話。鶴見中尉とかかわりがあった師団との短編集。やはり最後の月島軍曹との話が印象的であり鶴見中尉らしい話だった。こういうのもっとほしい笑笑

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    2026年01月25日