伊吹亜門のレビュー一覧

  • ミステリーツアー

    Posted by ブクログ

    ブックガイド。読みたい本が増えてしまった。阿津川さんは配信時に選ばれなかった本もコメントつけてくれてありがたい。まだまだ知らない作家さんいるな…。

    0
    2024年09月20日
  • 幻月と探偵

    Posted by ブクログ

    フィクションとノンフィクションが交錯したミステリーは真に迫るものがあり、背景描写もとてもリアルでこの時代の満州の不安定で混沌とした様子が目に浮かぶようだった。犯人の推理もとても面白く主人公の目線で考えを巡らせながらラストのどんでん返しに岸と一緒に驚愕した!

    0
    2024年09月11日
  • 推理の時間です

    Posted by ブクログ

    謎解き挑戦ミステリーアンソロジー。いわゆる「犯人当て」なのですが、当てるのは犯人だけとは限りません。フーダニット、ホワイダニット、ハウダニットの三種類が各二作品ずつ。どれもこれも難問ぞろいでした……。
    とりあえず解答にたどり着けたのは法月綸太郎「被疑者死亡により」と田中啓文「ペリーの墓」。でもどちらも辛うじて核心部分は当てたと言えるものの、細部などは詰め切れませんでした。手掛かり部分等はわりと分かりやすいほうではあったと思いますが、決して簡単というわけではありません。
    謎が魅力的だったのは我孫子武丸「幼すぎる目撃者」。ホワイダニットって謎を作る方も解く方も一番大変なのではと思います。そんな中で

    0
    2024年08月31日
  • ミステリーツアー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    五人の作家によるガイドブック。

    既読の作品はほうほうと、未読の作品はこんな面白そうな作品があるのかと楽しく読んだ。

    それぞれが短めの紹介のため作品数も多く満足。あえてなのかもしれないが、凄く有名な作品や王道の作品(所謂、必読の作品)みたいなものは少なめ。なので日頃全くミステリを読まない人は辛いかも。そもそも対象としていないかもしれませんが。。。

    海外作品が少なめだったことはちょっと残念。

    0
    2024年08月18日
  • 雨と短銃

    Posted by ブクログ

    時代本格推理というジャンルで、坂本龍馬や西郷が出てきます。時代小説好きだったな~と思い出させてくれた一冊!本格推理!私にとって贅沢な作品でした。『刀と傘』の前日譚となる話ですが、『雨と短銃』だけでも楽しめます。

    0
    2024年08月10日
  • 雨と短銃

    Posted by ブクログ

    いいな、このシリーズ。幕末のもやもやした空気の中で、尾張藩公用人が、時代のヒーローが交錯する切所を、粘り強い現地調査とヒアリングと推理力で解明し見届ける。作品としては負担にならない長さで、テンポも心地よい。筋立ては適度に込み入っており、京都の空間をあちこちと行きかう浮遊感が読書に没入させてくれる。土方や坂本、西郷らの造形は、もはや小説家としてあまりいじりようがないのか、よく言えば期待を裏切らないというのが、物足りないかもしれないけれど。

    0
    2024年07月08日
  • 幻月と探偵

    Posted by ブクログ

     史実を参考にしたハードボイルドの作風で『刀と傘』『焔と雪』の歴史×本格ミステリーとは違う描写や展開を楽しめた。最初の事件から第2の事件、それらのミッシングリンクなどが昭和の時代背景や満州の土地柄と相まって「この時代だからこそ成立する不可能犯罪」という側面も著者の作品の魅力だった。

    0
    2024年07月02日
  • 幻月と探偵

    Posted by ブクログ

    歴史ミステリと言うより、満州国を舞台にしたハードボイルド。巻末解説によると、作者さんはロス・マクドナルドを参考にしたそうだけれど、所謂正統ハードボイルドのお約束に従って物語が進む。まあ、警官(憲兵)に痛めつけられて、それでも怯まなかったりするのはアーチャーよりマーロウですかね。ミステリとしては少し軽めですが、それでも犯人の意表を突く動機が最後に明かされるホワイダニットとして読めば、これも愉しい。
     ☆

    0
    2024年06月20日
  • 帝国妖人伝

    Posted by ブクログ

    フォローしてる方の感想を読んで手にした連作短編集。那珂川ニ坊と言う作家が、先々で関わる事件の謎解きを書き留める、と言う内容だが、謎解きをした人物こそが主人公達で、読み終わった後で誰かわかるような仕掛けになっている。ミステリー性は低いが実在の人物を妖人として描いた点が面白かった。

    0
    2024年06月19日
  • 焔【ほむら】と雪【ゆき】 京都探偵物語

    Posted by ブクログ

     直線的で、簡単な真相では、本当の解決とはならないことがある。人が生きていくためには多層的な解釈を吟味していく必要がある。
     そんなことを読み取らせてくれた。

    0
    2024年06月17日
  • 焔【ほむら】と雪【ゆき】 京都探偵物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大正時代の京都を舞台に探偵業を営む鯉城と病弱ゆえに安楽椅子探偵な露木の幼馴染バディミステリー。

    各事件解決に残る違和感に気持ち悪さを感じていたら、やはりそれは『解決』ではなく『物語』な罠。
    不実なのに渇望が見えて切なかった。

    母親とその母を想う従者と自分、という狭い世界に生きていた露木の前に現れた鯉城。
    常に死と隣り合わせな彼の世界にはその3人しかおらず、母も死亡。
    となれば、露木が鯉城を恋い慕うのは必然なのだ。
    鯉城のためだけに生きている露木の歪んだ愛と献身の物語。

    0
    2024年05月28日
  • 帝国妖人伝

    Posted by ブクログ

    ミステリとしてもよくできてるし、歴史ものとしてもよくできてる。
    探偵が歴史好きにはくすぐるキャラが多い

    0
    2024年05月27日
  • 推理の時間です

    Posted by ブクログ

    フーダニット、ホワイダニット、ハウダニットをテーマに各2作品ずつ取り上げた短編ミステリー。解決するのは読者である私達。巻末には各作家が他作品をどの様に推理したかも書かれていて楽しい試み。私自身は推理は到底及ばず、さっさと袋とじの解決編へと読み進めた。楽しめた。

    0
    2024年05月13日
  • 焔【ほむら】と雪【ゆき】 京都探偵物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     舞台設定が大正時代である、鯉城と露木の二人の探偵によるミステリー。鯉城が依頼を受けて調査をしていき、露木が解決していくストーリーかと思いきや、「露木は鯉城のために謎解き、もとい物語を創造している。」という事が分かったとき、某漫画の「真実は人の数だけある。」という台詞が思い浮かんだ。この「露木は鯉城のために探偵行を行う。」「最終的に鯉城も露木のように物語を創造する。」というところが、本格ミステリーに一癖加えた独特な作風になっていて面白かった。

    0
    2024年04月27日
  • 焔【ほむら】と雪【ゆき】 京都探偵物語

    Posted by ブクログ

    普通の短編かと思ったが探偵の独白から様子が変わる。
    その前の短編の解決について探偵自らが他の解釈もあり得るとした上で、相方が好みそうな方を選んだと。
    最後の短編ではその相方までもが依頼者が満足するような解釈を披露したと話す。探偵の解釈を正とするミステリのお約束をぶち壊しているが最後はまたしても探偵が解釈を考えるだろうシーンで終わる。
    ちょっとモヤモヤして終わったので次作での解釈を期待したい。

    0
    2024年04月06日
  • 焔【ほむら】と雪【ゆき】 京都探偵物語

    Posted by ブクログ

    大正時代の探偵ミステリの短編集。病弱な露木による安楽椅子探偵のごとき謎解きが、ちょっと不可思議で一癖あって面白い。時代の雰囲気も味わえます。

    0
    2024年03月20日
  • 焔【ほむら】と雪【ゆき】 京都探偵物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんかミステリー読みたいなと探してたら、BLか同性愛か、まあブロマンスがあるらしいと聞き付けて読んでみた。

    ネタバラシとして4話の露木視点で「恋をしていた。」と独白があるが、個人的にはそこまで沸き立つものは無かったが、まあ面白かった。

    「うわん」
    妖怪か人かの話。妖怪に見せかけた人による殺人だけど、凶器が蜂のアナフィラキシーというのが面白い。鯉城に示した露木の推理もまあ納得が行くけど、その後に死人が出ているので、そっちは自殺か他殺か気になるものの、まあいいかと思った。

    「火中の蓮華」
    鯉城に披露した、同じ火で死にたい狂った男の話は無理があるけど、狂ってるから狂った死に方というのも、まああ

    0
    2024年03月10日
  • 帝国妖人伝

    Posted by ブクログ

    明治〜昭和戦後設定のおはなし。無名に近い作家・那珂川が遭遇する犯人は誰かと解き明かす探偵は実は誰なのか!の短編が5作。探偵役は歴史上の有名な人物なのだけれど名前だけの方が多すぎてあとから調べてみたりして、作品の流れとの関係が面白かった。この時代設定が面白さを増していたような気がする作品でした。

    0
    2024年03月06日
  • 推理の時間です

    Posted by ブクログ

    誰が、どうやって、何故の3つのテーマで2篇づつ短編があり、解答は最後に纏まっているという面白い形式の本。
    読者への挑戦ということで読み進めながら考えたけど、わかったものはひとつもなく。
    巻末に作家の方々の推理があるのだけど、さすがきちんと読み取ってるなと思うものも、裏を読みすぎたような推理もあって面白かった。
    作家さんなら軽々といてくるのかと思ったから面白い結果だった。

    0
    2024年02月29日
  • 斬新 THE どんでん返し

    Posted by ブクログ

    全編オリジナル(小説推理 双葉社には掲載)の贅沢な短編集。ただ、ちょっと胸くそ悪い系のお話が多かったので、好みは分かれるかも。双葉社のThe どんでん返しシリーズはこれが6冊目(自薦3巻+新鮮、特選、斬新)みたいですが、どの本も豪華な執筆陣なので、他にも手にとって新しい作家さんとの出会いを楽しみたいです。解説で本作品の解説とともに、他の著作に触れられているのも良かったです。
    芦沢央「踏み台」
    アイドルグループで巻返し必要な位置にいるみのり。色を出すために麻雀を趣味にして、そこで出会った洸平のことが好きになってしまい…。
    阿津川辰海「おれ以外のやつが」
    おれはカメラマンで殺し屋。今度の仕事は双子

    0
    2024年02月25日