皆川博子の作品一覧
「皆川博子」の「だから捨ててと言ったのに」「夜のリフレーン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「皆川博子」の「だから捨ててと言ったのに」「夜のリフレーン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
1775年、英兵として新大陸に渡ったエドとクラレンス。独立戦争のさなか、モホークとの交流や、戦地で起こった事件を巧みな叙述トリックで展開していく。
視点はモホーク族とコロニスト大地主のハーフとして生まれた庶子アシュリーと、我らがクラレンス。
アシュリーの視点では、支配される側と支配する側両方の血を持つがゆえの葛藤と成長、モホーク族との心温まる交流が描かれる。
クラレンスの視点では、モホークと徐々に打ち解け、理解し合い、互いを尊重し合う様子や、エドに対する思い、懐かしいアルやベン、ダニエル先生への追憶。このパートは、前作から読んでいて思い入れのあるわたしには、胸が苦しくなる。
最後は涙で文字
Posted by ブクログ
「開かせていただき光栄です」から始まるエドを主人公としたシリーズの三作目。これで完結と銘打たれている。
今作は安楽椅子探偵ならぬ獄中探偵となったエドの語りと回想シーンがそれぞれ交互に展開され、しっかりと追いかけないと話に着いていくのも難しい。けれどその構成がまた上手く、内容に惹き込まれる。
本編も大変面白かったのだがネタバレを避けると物語るのが難しい。ただ、巻末の解説が非常に良かった。解説の中で話の内容に触れるものは少ない印象だが、一般的な読者では気付くことが難しいところに専門家の観点から解説が加えられていて、またその内容が非常に興味深く、この三部作への畏敬の念を強くした。(「思えばこの三部作