風配図 WIND ROSE

風配図 WIND ROSE

2,398円 (税込)

11pt

3.3

第34回紫式部文学賞受賞

皆川博子 新たな代表作、誕生。
自らの道を求め交易商人を志した二人の少女の物語。


少年の日に夢見た「本物の文学」という幻に、今日、出逢ってしまいました。
パンドラの匣に残された最後の希望のような言葉の冒険。 ――穂村弘

記録に決して残らない「が、あったはず!」の歴史的瞬間。
虐げられし者たちが織り成す、魂の生存を賭けた「智」の連鎖。
時を超えて掘り出されるその昏き光彩、まさに圧巻! ――マライ・メントライン



1160年5月、バルト海交易の要衝ゴットランド島。
流れ着いた難破船の積荷をめぐり、生存者であるドイツ商人と島民の間で決闘裁判が行われることとなった。重傷を負った商人の代闘に立ったのは、15歳の少女ヘルガ。
義妹アグネが見守る中、裁判の幕が開き、運命が動き出す――

ドイツ商人が北へ進出し、ロシア・ノヴゴロドでは政争が頻発するなど動乱の時代を生きた人々を詩歌や戯曲形式も交えて紡ぐ、小説の新たな可能性を拓く傑作長篇!

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風配図 WIND ROSE のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    十二世紀のバルト海の島に住んでいた姉妹が、決闘裁判を機に思いもよらない広い世界へと繰り出す。冒険譚であり姉妹の絆を描いたシスターフッド的な物語でもあり、酷薄な身分制度や欲得や打算まみれの人間模様を浮き彫りにした歴史小説の側面も持った小説です。

    それだけ中身が濃いながらも、合間に戯曲形式を挟み、きわ

    0
    2023年09月14日

    Posted by ブクログ

    12世紀。バルト海に浮かぶゴットランド島に住む15歳の少女ヘルガ、ノヴゴロドの貿易商の完全奴隷であるマトヴェイ、リューベックの有力者の妹であるヒルデグントを中心に、交易の新たな時代の夜明け前を描く歴史小説。


    てっきり決闘裁判がクライマックスにくるのだと思っていたらそこは前座。ヘルガが海にでてから

    0
    2024年04月17日

    Posted by ブクログ

    まずこれは、如何な時も理不尽に虐げられ踏みにじられ続けてきた、女性たちの闘いの物語である。
    そして、聡明かつ慧敏でありながらなも奴隷民という身分のためにその力を揮うことができない、青年の葛藤の物語である。
    さらに、バルト海に面する3つの地域を舞台に、それぞれの領民たちがそれぞれの思惑を胸に往き交い、

    0
    2023年12月08日

    Posted by ブクログ

    ヘルガの母もアグネの母も出てこない、つまり早くに亡くなっている。
    結婚しなかったアグネは正解なのか?ヘルガのその後は描かれていないけどどこへ行ったのか?

    0
    2023年07月04日

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