ユーザーレビュー ゴリラ裁判の日 須藤古都離 おもしろい! 遅ればせながら、この本に本屋大賞決定!してほしいくらい。「成瀬」を超えてしまった。 残念ながらノミネートはされていないだろうけど、おそらく一次投票で11位くらいにはなっているのだろう。 ゴリラが人間になる日を描いた小説。 作者は謝辞の中で「現実離れした設定」と記しているけど、かなり説...続きを読む得力のある内容。だからこそワクワクして、最後まで楽しく読んだ。 主人公のローランドゴリラ、ローズの親友であるリリーの 「動物を解放することで救われるのは、私たち人間じゃないかって…」ってセリフにゾクっときた。 人間とは何か、考えさせられる。 ♫We Got the Power/Gorillaz(2017) Posted by ブクログ ゴリラ裁判の日 須藤古都離 ゴリラ裁判というタイトルなのに裁判のことが僅かしか書かれていない、というのが7割くらいまで読んだ時の私の感想。しかし、後半にこのタイトルがピッタリだったことに気付いた。 読み終わってみて、とても示唆に富んだ物語だと思う。言葉を操ることができるゴリラを主人公にした物語だが、ゴリラをマイノリティとして捉...続きを読むえるとダイバーシティの観点での我々の問題点、バイアスが見えてくる。また、後半にはSNSによる言葉の暴力についても考えさせられた。読みやすいので子供から大人まで楽しめるおすすめの一冊。 Posted by ブクログ ゴリラ裁判の日 須藤古都離 はじめの出だしから引き込まれた。ローズと話がしてみたい。でも、リリーのような友達にはなれないだろうな。わたしもきっと、他の人たちと同じ人間そのものだから。終盤結末が見えてきたけれど、いい意味で違う結末でよかった。最後のリリーとの会話が、素敵だった。本当の友達。 アイザックと幸せになってほしい。続きを...続きを読む想像するのも、楽しい。 Posted by ブクログ ゴリラ裁判の日 須藤古都離 興味本位で手にした一冊。 最初はニシローランドゴリラの生態や、主人公ローズの特別な能力や生活、考えている事の日常物語でしたが、後半の展開には共鳴する部分が多くなり、深く引き込まれていきました! 突拍子もない設定だと思いましたが、ローズから見た人間とは何か。歴史をかけて司法制度を練り上げてきた人間が...続きを読む正義なのか。では人間の言葉、考えがわかる見た目がゴリラのローズは? 裁判を舞台に、ローズと弁護士ダニエルの弁論は必見です☆ Posted by ブクログ ゴリラ裁判の日 須藤古都離 2023年刊。アフリカのローランドゴリラが手話を介して言語能力、高度な認知能力や思考能力を得て展開される話。ゴリラでも人でもないと自覚し苦しみながら様々な経験を経て、自らの自然の種として帰納するという感じ。裁判というドロドロした、人の積み上げた仕組みと手順・戦いを象徴的な舞台設定として、様々な前提的...続きを読むな常識や認識というあやふやなモノに頼りつつも縛られているのは人間自身でしょ?…的な。いや、面白かったです。 Posted by ブクログ 須藤古都離のレビューをもっと見る