須藤古都離のレビュー一覧

  • ゴリラ裁判の日

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    すごく面白かったです。びっくりしました。
    とにかく主人公のローズが素敵なキャラクターで魅力的で、話に引き込まれる大きな要因でした。
    須藤古都離さんはデビュー作とのこと、他の作品も楽しみです。

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    2026年10月10日
  • これが最後の仕事になる

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     文庫版になって初めてこの本のことを知りました。

    「これが最後の仕事になる」という一行の後は、各作家独自の世界が広がっています。
     1編6ページなのでスキマ時間に読みやすく、飽きたらブックマークして、他のことをしながら読み進めることができます。飛ばし読み・つまみ食い読みもできます。
     わたしは、病院の待合室で読んでいましたw

     文章構成のお手本としてもオススメです。
     オチがある作品は落ち着きます。オチだけにw

    〔作品紹介・あらすじ〕
     最初の1行は全員一緒。
    1編6ページ、24種の「最後の仕事」。
     早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
    ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。

    著者一覧(掲載順)
    小川哲
    五十嵐律人
    秋吉理香子
    呉勝浩
    宮内悠介
    河村拓哉
    桃野雑派
    須藤古都離
    方丈貴恵
    白井智之
    潮谷験
    多崎礼
    真下みこと
    献鹿狸太朗
    岸田奈美
    夕木春央
    柿原朋哉
    真梨幸子
    一穂ミチ
    三上幸四郎
    高田崇史
    金子玲介
    麻見和史
    米澤穂信

    『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第三弾。

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    2026年10月05日
  • ゴリラ裁判の日

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    人種、人権など社会的な問題から読んでみると面白いと感じた。
    人間とは何か、私とは何かについて考えさせられる。
    途中、ほう?何故…となるような展開があるが全体的に見るとまとまりが良く余韻に浸れる作品だった。
    裁判というタイトルにつられそうですが、ローズという1匹のゴリラを通じながら読むといいかもしれないです。

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    2026年10月05日
  • ゴリラ裁判の日

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    ネタバレ

    原告ゴリラ、被告動物園。こんな裁判なら何度でも傍聴したい。

    裁判の顛末についてはフィクションとして楽しむべきだし、引用されていた判例もおそらくフィクション。
    本筋は言語と意思の疎通にあるように感じた。
    人間じゃない獣として扱われたローズが、人権を獲得し、人間として自身の行動を選択する。
    弁護士に「君は弁護士になるには優しすぎる。僕みたいな冷酷な獣じゃないと務まらない」と言った言葉を受け取るラストシーンが印象的。直感的に「人間が獣を自称し、ゴリラが人間として扱われている」面白さを感じてしまったが、両者共に人間であることを思い直させられた。

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    2026年10月03日
  • ゴリラ裁判の日

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    めちゃくちゃ面白い。
    読んだあとに色々考えるけど、難しくなくて
    人間とは、人権とはを考える。
    フランス革命後に人権っていう概念が生まれたって聞いたことあるから今後は動物の権利だって人間と同様になる可能性はあるよなぁ。とか思った
    エンタメ要素もちゃんとあって楽しめた。
    他の作品も読んでみたい

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    2026年09月29日
  • これが最後の仕事になる

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    好きな作家さんが盛りだくさんでうれしい
    QuizKnockの河村さんの文章を読むのは初めてかもしれない。
    どうやらこの先、MEPHISTOでの連載、いずれそれが単行本になる予定とのこと。
    たのしみすぎる。

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    2026年09月27日
  • ゴリラ裁判の日

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    ネタバレ

    とんでもないものを読んでしまった。手話を操り話すことができるゴリラのローズ。彼女の夫が殺された事件をきっかけに、人間とは何かという壮大な争点の裁判が始まった。

    手話を使えるということは、人間と同じように考え、感情を持っているということ。ゴリラから見る人間のおかしさが作中に散りばめられていてなるほどなと思った。

    途中のプロレスの団体に所属するくだりが面白かった。そこのボスも金儲けしか考えていないオヤジかと思っていたら、ローズの新たな挑戦への手助けをしてくれていたしいいキャラだった。

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    2026年09月21日
  • ゴリラ裁判の日

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    ネタバレ


    354ページの3行目を読んで雷に撃たれたような衝撃を覚えました。こんな感覚を覚えた本は初めてです。

    ゴリラが人語を理解して話す、という時点ですごい設定だな〜と思ったのですが、読み進めるとすぐにローズの虜になりました。
    ゴリラとして生きるローズも、人間のように生きるローズもどちらも生々しく書かれています。なので、読んでるうちにずっと私の中の蟠りであった、
    "ローズは言葉を覚えたことで、ゴリラとしてのアイデンティティも、人間としてのアイデンティティも曖昧になってしまっているのではないか?"
    という思いを、最後にちゃんと汲んで払拭してくれる作者が凄過ぎる。

    オマリ銃殺を巡っての裁判は、ダニエル・グリーソンというとんでもないトリッキーな弁護士によって大逆転劇となり。
    ダニエルがローズの"人権"を主張し、讃え、守ってくれて本当に良かった。
    揚げ足取りの詭弁みたいな弁論がこんなに威力をもつことにも衝撃で、読むのが止まらなかったです。
    作中いきなり登場し、ローズを断罪しようと躍起になっていたピーターの、厳格で凝り固まった考えを払拭したローズの一言にも最高に痺れました。

    親友のリリーですら、ローズのことを"ゴリラ"として認識して無意識に人間のカテゴライズから外していますが、そのことに気付きつつも"言語の限界"と捉えて責めたりしないローズの優しさったらないです。リリーは彼女なりにローズに寄り添っているのでこれまた優しくて温かい気持ちになります。

    ジャングルに戻って少しでも疲れたローズの心が休まりますように。
    アイザックとの再会も果たせて本当に良かった。

    読んでもなお、私はローズのことをゴリラと捉えてしまっているのがちょっと恥ずかしいです。




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    2026年09月16日
  • ゴリラ裁判の日

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    面白かった!

    まずタイトルが良い!

    「ゴリラ裁判の日」って!!

    言葉として完成されてるし美しい。
    尚且つ一目見たら「なんじゃそりゃ!?」って思わずにはいられない素晴らしいタイトルだ。

    手話で人間と完璧に意思疎通のできるニシローランドゴリラのローズがさまざまなゴリラ、人間と出会い紆余曲折を経てとある裁判を闘っていく物語。

    読めば必ずローズを好きになり、そしてゴリラに会いたくなる素晴らしい作品です。



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    2026年09月09日
  • 新しい法律ができた

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    ネタバレ

    推し活制限法
    日本国民に英語の勉強を義務付けへ
    つるべを取られて
    コロシヤとユキオンナ
    魔法罪
    もう、ディストピア
    自転車武装条例
    ありがとう、虎太郎
    ショートケーキの夜

    が好き

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    2026年08月23日
  • ゴリラ裁判の日

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    ゴリラは人間なのか、動物なのか?
    手話で人間の言葉が話せ、高校生レベルの頭があるローズというゴリラが動物園でゴリラの夫が柵を乗り越えて落ちてしまった人間の子供を助けるために銃で撃たれて死んでしまった裁判で勝訴して人権を取る話。
    すごく面白かった。
    じっさいこれで議論、誰かとしたーい!

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    2026年07月30日
  • ゴリラ裁判の日

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    良い意味でのタイトル詐欺。
    タイトルやあらすじのアオリ文は気にせずに読むのがオススメです。

    設定から察するに、
    「正義とは何か」「人と獣を分つものは何か」そんなメッセージの、教訓じみた話なんだろう。
    (そう思い、子の読書感想文用に購入しました。)

    そんな事を思いながら読み始めるのですが、
    それはあくまで舞台装置の一つに過ぎず。
    ちょっと風変わりで魅力溢れる女性が、自身のアイデンティティを見つける旅を描いた青春小説ですね。
    (というわけで、結果的に中高生の読書感想文にも適してると思います。)

    ジャングルのゆったり流れる時間も美しく、後半のアメリカでの急展開のスピード感の差を際立たせますが、
    この流れに身を任せて読み進めるのも楽しい、エンタメ小説でもありました。

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    2026年07月24日
  • 無限の月

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    最初は「どんなお話なんだろう」と想像しながら読み始めましたが、
    まさかあんな展開になるとは!
    良い意味で予想を裏切る驚きの連続でした。
    ​一番すごいと感じたのは、
    登場人物に合わせて「文章の雰囲気」がガラリと変わることです。
    それがとても自然なので、スッと物語の世界に入り込めて、
    ページをめくる手が止まりませんでした。
    次はどうなるのかとワクワクさせられ、
    最後には心に深く残るものがある、本当に引き込まれる物語です。

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    2026年04月25日
  • それはそれはよく燃えた

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    たくさんの作家さんの作品が一度に楽しめる1冊
    最初の1行は全員一緒なのに、ゾッとしたり、考えさせられたり、驚いたり、意外な結末だったり…次は何が燃えてしまうんだろうと気になるし、短編集なのでサクサク読めた

    私が好きなのは『黄金の森の神様』『燃えろ恋ごころ』『怪物どもの棲家』『レヴナント』『人形供養』

    『忌物を燃やす』は鳥肌たったなぁ…

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    2026年02月21日
  • それはそれはよく燃えた

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    タイトル『それはそれはよく燃えた』の1文から始まるショートショート集。

    ネットの炎上、恋心、火事など、こんなものまで「燃える」のかと思える作家25人の25作を1冊の本で読めるのはとても贅沢。

    でも後味は25作25様で、ほっこり甘いものもあれば苦々しいもの、ざらっと心地悪いものなど本当にさまざま。

    クイズノックのファンなので河村拓哉さん目当てでこのシリーズを読み始めたが、矢樹純さん、三津田信三さんなど、このシリーズは毎回新しい作家さんと出会えて、読書の幅が広がって嬉しい

    私は総じてホラーが好きなので、今回の『それはそれはよく燃えた』はぞくっとする話が多くて、とても好み。不穏で悲しくて残酷。年末年始たっぷり楽しめた

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    2026年01月02日
  • 新しい法律ができた

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    ネタバレ

    かなり面白かった
    「新しい法律ができた」と言う話を軸に
    ・AIに絡んだ近未来
    ・全く関係ない未来
    ・過去から法律ができたことにより、現代になる
    ・新しくできた法律の内容が分からない
    といった様々な進め方を楽しめた

    舞台装置としてのAIの便利さ(我々に身近だが未知のもの)と、法律はルールの為それによって話の土台を作れる万能さに驚いた

    〜特にお気に入り〜
    矢野帰子先生→おとなも英語を学ばせる話。「英語介護」という考え方が面白かった
    潮谷験先生→人々は、作品を楽しむときに作品の裏にいる作者と交流している。AIが作った作品だとその交流ができなくて孤独を感じる。新しい視点だな。オチも良かった。
    大沼紀子先生→一番好きだった。人を殺したらokな国(=SFちっく)が、人を殺しちゃ駄目になる(=現代)という逆転の流れ。斬新な視点から、現代を揶揄してて面白すぎた。
    五十嵐律人先生→過去から現代に。当たり前だけど憲法も作られたときがあったんだよなぁと。

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    2025年12月26日
  • ゾンビがいた季節

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    アメリカの小さな町、ジェスローに住む小説家のトムは新作を書けずにいた。しかしある日、町にゾンビが発生し阿鼻叫喚の地獄絵図となる。地下シェルターに命からがら逃げこんだトムは、極限状況に追い込まれたことで創作意欲を刺激され作品を書き始めるのだが、実はそれは彼の妻の策略だった。さまざまな人の思いが絡み合い、物語が予想もしない方へと転がっていくスラップスティックな群像劇。
    予備知識なしに読むほうがいいと思うので詳しいことは書けません。ジェスローの町の人々、マフィアと殺し屋、軍と警察などなどいろんな人の行動が、まさかそういう結果になってしまうだなんて! 数々の勘違いと思い違いがとんでもない惨劇へと発展してしまいそうな危惧もありながら、いや絶対に大丈夫だという強い希望感もありました。
    まったく人間らしさを感じさせなかった殺し屋が、意外なものにドハマりしていくさまがとんでもなく愉快です。ここが一番平和な結末かもしれません。

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    2025年07月14日
  • ゾンビがいた季節

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    暴れ馬やな

    うーむ、こういう結末は大好きなので★5にしたが、粗い、粗すぎる

    勘違いが重なることで、思わぬ方向に進みまくる壮大なコントで、舞台設定といい、キャラクターといい、馬鹿馬鹿しさといい、どれも素晴らしい発想なのよ

    でもとにかく文章が粗いというか、繋ぎ方もちょっと拙い

    発想に技術が追いついてない

    なんか前作読んだときも、そんなこと書いた気がする
    でも持ってるものがとても好きな感じ
    なのでたぶん今後も追いかけると思う

    この暴れ馬のような発想力を飼いならした時、凄い作家さんに大化けするような気がするんよな〜
    めっちゃ期待してますよ!

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    2025年05月09日
  • ゾンビがいた季節

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     一九六九年八月、スランプに陥っていた作家のトムが不気味な呻き声を聞き、窓の外を見ると、地獄絵図が広がっていた。見知った町の住人たちがお互いを貪りあっているのだ。地下シェルターに逃げ込んだトムは作家エージェント志望のケイティの叱咤もあり、死が迫りくる極限の状況下だからこそ作家は一心不乱に物語を語りはじめる……時を巻き戻して、なんでこんな田舎の町にゾンビが大量発生しているか、というと、実は『世界が終わる日が来たら書くかもな』と嘯いていた作家に小説を書かせるために町ぐるみで彼を騙そうとする計画が進行していたのだ……。

     ということで本作は、冗談みたいな映画づくりがやがて意外な(そしてこれこそ冗談みたいな)騒動に発展する、というコメディタッチの作品になっています。まさかあのひとのあの行動が、こんな結果を生むとは……。様々な視点が入り乱れる群像劇スタイルで進んでいくので、途中までは関係図が整理しにくいところはあるかもしれませんが、後半、すべてが綺麗に絡まっていって、この形式だからこその気持ちの良いラストが待っています。読み終えると、なんだか幸せな気分になれる一冊でした。

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    2025年04月20日
  • 無限の月

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    タイトルの意味はそういうことか。感動した。
    どんどん展開が変わって惹き込まれた。
    隆と聡美の話をもっと描いてほしかった。

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    2025年03月14日