作品一覧

  • コーヒーにミルクを入れるような愛

    コーヒーにミルクを入れるような愛

    小説・文芸

    4.0
    1巻715円 (税込)
    結婚というのは「おなか空いたままはよくないね」と言いながら、それぞれに好きなものを買って横並びでおにぎりを食べることなのかもしれない。 わたしたちはこれから、婚姻届を持って市役所へ行くーー。レストランで向かい合う恋、好きなものを買って横並びで食べる結婚。なにかになりたくてたまらなかったあの頃、書き続けた日々。前を見て進むこと。『うたうおばけ』の著者による、いとおしい日常も、あらたな節目の一日もやさしく包み込む傑作エッセイ。 ロングセラー『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『虎のたましい人魚の涙』の著者による珠玉のエッセイ集! 【目次】 飛んじゃったサンキャッチャー なまけ神様 大荷物のこころ ほそい稲妻 すばらしい枝 歯とベンツ 泣きながらマラカス クリーニング・キッス 鬼の初恋 蝙蝠・胡麻団子・氷嚢 夜のマンション 夕陽を見せる いやな手 見ていないし、透かしていない コーヒーと結婚 倒産と失恋 長野さんは陸を泳ぐ へそを出して来た ヤドリギ かわいそうに ミルク 作家みたい 深く蔵す
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

    5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

    小説・文芸

    3.4
    1巻2,200円 (税込)
    くたくたに疲れて帰った日、ショート動画でだらだら時間を溶かしてしまう日。 「お風呂に入らなきゃ」と頭ではわかっているのに、入る覚悟が決まらない! あなたに効く小説、ここにあります。 (執筆者一覧) 荒木あかね 有栖川有栖 一穂ミチ 上坂あゆ美 宇佐美まこと 小原晩 城戸川りょう 君嶋彼方 くどうれいん こだま 新山(さや香) 砂原浩太朗 珠川こおり はやみねかおる 日野瑛太郎 日向夏 松素めぐり 宮田愛萌 桃野雑派 森見登美彦 山崎まゆみ
  • 現代短歌パスポート1 シュガーしらしら号

    現代短歌パスポート

    小説・文芸

    -
    1~7巻990円 (税込)
    新シリーズ創刊!最注目の歌人10名による書き下ろしの新作短歌アンソロジー歌集。 榊原紘 伊藤紺 千種創一 柴田葵 堂園昌彦 谷川電話 吉田恭大 菊竹胡乃美 宇都宮敦 初谷むい 【収録作品】 榊原紘「Classic」 伊藤紺「雪の匂い」 千種創一「White Train」 柴田葵「おさしみ」 堂園昌彦「春は水さえとろけさせる」 谷川電話「夢を縫う、たき火を保つ」 吉田恭大「フェイルセーフ」 菊竹胡乃美「火のぬいぐるみ」 宇都宮敦「羊毛期の到来(ウール、ウール、ウール)」 初谷むい「天国紀行」 【目次】 榊原紘 Classic 伊藤紺 雪の匂い 千種創一 White Train 柴田葵 おさしみ 堂園昌彦 春は水さえとろけさせる 谷川電話 夢を縫う、たき火を保つ 𠮷田恭大 フェイルセーフ 菊竹胡乃美 火のぬいぐるみ 宇都宮敦 羊毛期の到来(ウール、ウール、ウール) 初谷むい 天国紀行 執筆者プロフィール 【著者】 榊原紘 1992年愛知県生まれ。奈良県在住。第2回笹井宏之賞大賞受賞。2020年、第一歌集『悪友』刊行。ゆにここオンラインカルチャースクールで「推しと短歌」の講師を務める。短詩集団「砕氷船」の一員。 伊藤紺 歌人。1993年生まれ。横浜在住。著書に歌集『肌に流れる透明な気持ち』『満ちる腕』(いずれも短歌研究社)、ミニ歌集『hologram』(CPcenter)。 千種創一 1988年愛知県生まれ。2015年、『砂丘律』。2016年、日本歌人クラブ新人賞、日本一行詩大賞新人賞。2020年、『千夜曳獏』。2021年、現代詩「ユリイカの新人」に選出。2022年、『イギ』、ちくま文庫版『砂丘律』。 柴田葵 歌人、ライター。第2回石井僚一短歌賞次席。第1回笹井宏之賞大賞受賞により、第一歌集『母の愛、僕のラブ』(書肆侃侃房)を出版。東京都在住。身長164センチ。 堂園昌彦 1983年東京都生まれ。早稲田短歌会を経て、現在、短歌同人誌「pool」所属。2013年、第一歌集『やがて秋茄子へと到る』(港の人)刊行。ブログに歌書紹介サイト「短歌のピーナツ」。 谷川電話 1986年愛知県生まれ。2014年、角川短歌賞を受賞。歌集に『恋人不死身説』(2017年、書肆侃侃房)、『深呼吸広場』(2022年、書肆侃侃房)。 吉田恭大 1989年鳥取県生まれ。「塔短歌会」「早稲田短歌会」で短歌を学ぶ。2019年第一歌集『光と私語』(いぬのせなか座)を刊行。同年より詩歌の一箱書店「うたとポルスカ」を運営。 菊竹胡乃美 1995年福岡県生まれ。2015年から短歌を始める。第一歌集『心は胸のふくらみの中』(書肆侃侃房、2023年)。 宇都宮敦 1974年千葉県生まれ。歌集『ピクニック』(2018年、現代短歌社)。ブログ「Waiting for Tuesday」(https://blog.goo.ne.jp/utsuno)。 初谷むい 1996年生まれ、札幌市在住。第一歌集『花は泡、そこにいたって会いたいよ』(書肆侃侃房、2018年)、第二歌集『わたしの嫌いな桃源郷』(書肆侃侃房、2022年)。
  • ぜんぶやりたい まにちゃん

    ぜんぶやりたい まにちゃん

    小説・文芸

    4.3
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 まにちゃんは、毎日ちがうお仕事をしています。月曜日、歌手、火曜日、消防士…と毎日楽しく暮らしていました。でも、どれも全部やりたいことなのに、みんなに「どれがいちばんだいじなの?」と聞かれて困ってしまいます。そんなある日のこと…
  • 三十路の逆立ち

    三十路の逆立ち

    小説・文芸

    4.1
    1巻1,760円 (税込)
    書きたくてたまらない日々。 忘れたくないあの瞬間、飛び込んできたこの気持ち。 くどうれいんの真骨頂! 「人生の機微」をいっぱいに詰め込んだ傑作エッセイ集。 骨董屋で出会った金言/北上川って龍みたい/買い過ぎたコーヒー/ 感動のドラム式洗濯機/実家に飾られる「絵に描いた餅」/ 初めての乳がん検診/戒めの「うなぎ地蔵」/そして迎えた厄年ーー。 「生活」に訪れる光景、瞬間、出会いの数々。明日もまた読みたくなる23編。
  • もうしばらくは早歩き

    もうしばらくは早歩き

    小説・文芸

    4.1
    1巻1,760円 (税込)
    新幹線、車、飛行機、ローラースケート、台車、たらい船、象、そして自分の足――多彩な移動手段を使った先に立ち現れるさまざまな風景。教習所の教官とのやり取りには笑いがこぼれ、自転車と紡いだ学生時代の思い出には切なさがあふれる。短歌から小説まで、言葉と心を通わせてきた書き手が贈る、一歩ふみ出すエッセイ集。
  • 恋のすべて

    恋のすべて

    小説・文芸

    4.5
    1巻1,870円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 俵万智、推薦! 「素晴らしすぎて、恋の歌を引退しそうになった。言葉の奥に、もどかしい生身の息づかいが聞こえる」 追う恋、待つ恋、甘い恋、怖い恋、苦しい恋… あなたに贈る恋のショート・フィルム。 作家くどうれいんと歌人の染野太朗がタッグを組み、恋の短歌に挑んだ雑誌『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』の短歌連載「恋」に書き下ろしを加え書籍化。 誰も置き去りにしないシンプルな言葉から驚くほど深い情景が浮かび上がる。音や匂い、湿度まで感じられるような体験はまるで映画を観ているかのよう。短歌初心者でも大丈夫。椅子に座り、それを眺めるだけであなたの恋のことを想うはず。 【目次】 I.テーマ別の恋 ふたりが短歌5首を送り合うメインパート。 1日1テーマ読むような楽しみ方も。 ふれる/Yellow/DENIM/Sea/日曜日/嫉妬/Chiristmas/やさしさ/会話/東京/3/水族館/キッチン/KISS /永遠 Ⅱ.臨場感あふれる即興 ※書き下ろし 贈答歌として実際にふたりが喫茶店で1時間で詠みあった短歌を収録。 Ⅲ.贅沢な新作30首!※書き下ろし 読み応えたっぷりの30首の連作。二人がたどり着いた「恋のすべて」とはーー。くどうれいんと染野太朗の恋の短歌の真骨頂。 ・くどうれいん『川面』 ・染野太朗『蛍』
  • 氷柱の声

    氷柱の声

    小説・文芸

    4.3
    1巻660円 (税込)
    語れないと思っていたこと。 言葉にできなかったこと。 東日本大震災が起きたとき、伊智花は盛岡の高校生だった。 それからの10年の時間をたどり、人びとの経験や思いを語る声を紡いでいく、著者初めての小説。 第165回芥川賞候補作。
  • スノードームの捨てかた

    スノードームの捨てかた

    小説・文芸

    3.7
    1巻1,705円 (税込)
    10年後に思い出す。そんな日は突然やってくる。 『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『湯気を食べる』がロングヒット&話題沸騰!! ままならない人生に巻き起こる、心ざわつく悲喜こもごも――。 エッセイで日常のシーンを鮮やかに切り取り掬い上げてきたくどうれいんが描く、風味絶佳な初の小説作品集。 「そうだ。この間、酔って穴掘ったんだよ」「穴?」「どこに」 高校時代からの三人の友情は、公園の穴に吸い寄せられてゆく。(「スノードームの捨てかた」) 「いいんだよ、バイキングって『ご自由に』って意味なんだから」 同じヨガ教室に通う美女・ようこさん。彼女の“秘密”を知った私は――。(「鰐のポーズ」) 「どういうことですか」「こういうことです」 別れた恋人との指輪の処分に迷うまみ子が出会った、しゃがみ込む男。(「川はおぼえている」) 「すみません相席いいですか」 美術館の監視係をするわたしに舞い込んだ恋の予感、のはずが……。(「背」)」 「なにか直してほしいところ聞きたい、時間つくるから、つくって」 ――結婚目前の彼女からの不穏な質問。(「湯気」) 「あら、じゃあもう決定だ、正解だ、運命だ」 仕事を辞め、虚ろな毎日で見つけたのは、一枚の祖父の絵だった。(「いくつもの窓」) 思ってもみなかった。こんなに心ざわつく日がくるなんて。 くどうれいんが描く傑作6篇。
  • 新しい法律ができた

    新しい法律ができた

    小説・文芸

    3.5
    1巻1,672円 (税込)
    何がどうしてそうなった? 1行目は全員一緒、できた新法25本! 『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第五弾。 著者一覧(掲載順) 金子玲介 日野瑛太郎 朱野帰子 阿部智里 真下みこと 須藤古都離 嶋戸悠祐 多崎 礼 風森章羽 名倉編 真梨幸子 東川篤哉 霜月流 矢樹純 高田崇史 潮谷 験 献鹿狸太朗 高田大介 大沼紀子 矢部嵩 柾木政宗 くどうれいん 白井智之 赤川次郎 五十嵐律人
  • 湯気を食べる

    湯気を食べる

    小説・文芸

    4.4
    1巻1,760円 (税込)
    最注目の著者による「自炊」エッセイ集 幅広い分野で活躍する注目の作家・くどうれいんによる「食べること」にまつわるエッセイ集。「オレンジページ」の人気連載と「河北新報」での東北エッセイ連載に書き下ろしを多数加えた、心にひびく48編。 《コンテンツの紹介》 【第一章】湯気を食べる 湯気を食べる ディル? それはまかない 南国の王様 愛妻サンド アイスよわたしを追いかけて 福岡のうどん 鍋つゆ・ポテトチップス 棚に檸檬 白いさすまた すいかのサラダ くわず女房 ぶんぶん 庭サラダバー 手作りマヨネーズ おどろきの南蛮漬け かに玉ごはん いい海苔 すだち 寿司はファストフード シェーキーズってすばらしい ピザは円グラフ 醤油はいずれなくなる 【第二章】風を飲む 萩の月 ほや 菊のおひたしと天ぷら せり鍋 わかめ うーめん 笹かまぼこ お米は貰うもの きりたんぽ たらきく 風を飲む 【第三章】自炊は調律 自炊は調律 たまご丼 パン蒸し 好きな食べもの 献立は大行列 つくりおけぬ ねぎとろ ナッツと言いたかった 柿ピーの短刀 自炊の緑白黒赤 くる スナップえんどう 渡したいわたし お花見弁当 ※定価、ページ表記は紙版のものです。一部記事・ 写真・付録は電子版に掲載しない場合があります。
  • 登場人物未満

    登場人物未満

    小説・文芸

    4.2
    1巻1,870円 (税込)
    本とコミックの娯楽誌『ダ・ヴィンチ』で2023年から約1年連載された本企画。 都内の遊園地や釣り堀、ボードゲームカフェから、2人の出身地である岩手県の風景まで。 各所で撮影された戸塚さんの写真を元に、くどうさんが言葉で紡ぐ「この街のどこかにいるかもしれない人たち」の物語。 『ダ・ヴィンチ』誌面に掲載された15編に加え、写真家・小見山峻氏によるアーティスティックな世界観の中で撮影された戸塚さんの撮り下ろし写真、くどうさんによる書き下ろしエッセイ「戸塚さんを捕まえる」を収録。 戸塚さんの様々な表情と、くどうさんの描く色鮮やかな物語を存分に楽しめる1冊です。
  • 日記の練習

    日記の練習

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    「おもしろいから書くのではない、書いているからどんどんおもしろいことが増える」 小説、エッセイ、短歌、絵本と幅広い創作で注目される作家、くどうれいん。その創作の原点は日記にあった。そんな彼女の日記を一年分まるごと初公開するのが本書である。仕事から私生活まで、愉快なことも苦しいことも、真正面から受け止めて、描ききる。日々の短文日記=「日記の練習」とそれをもとにしたエッセイ「日記の本番」をとおして浮かび上がる、みずみずしくも生々しい、作家くどうれいんの一年。
  • 虎のたましい人魚の涙

    虎のたましい人魚の涙

    小説・文芸

    4.1
    1巻682円 (税込)
    全国の書店員から熱烈な支持! 『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』の著者による、名エッセイ集。 時が過ぎ、変わっていくもの、変わらないもの。 さりげない日常の場面や心情を切り取る言葉が、読む人の心に響く23編。 「いまのわたしが、いまのわたしで、いまを書く。いまはこれから。」(本書より) 【文庫版あとがき収録】
  • うたうおばけ

    うたうおばけ

    小説・文芸

    4.5
    1巻682円 (税込)
    ********************************** 上白石萌音さんが何度も読み返す、愛する一冊 れいんさんの文章には体温があり、とても人間らしくて趣深い。 言葉の楽しさが詰まっています。 素直に、真っ直ぐに人を愛する姿にあこがれると同時に、 身近にいる大切な人をより愛しく思えます。 ――「20歳の20冊」より ********************************** 全国の書店員から熱烈な支持! 最注目の著者による、大反響エッセイ文庫化。 人生はドラマではないが、シーンは急にくる。 わたしたちはそれぞれに様々な人と、その人生ごとすれ違う。 だから、花やうさぎや冷蔵庫やサメやスーパーボールの泳ぐ水族館のように毎日はおもしろい―― 。 短歌、小説、絵本と幅広く活躍する著者が描く、「ともだち」との嘘みたいな本当の日々。 大反響の傑作エッセイ! 【文庫版あとがき収録】 [目次] うたうおばけ/ミオ/アミ/まみちゃん/Sabotage/パソコンのひと/内線のひと/ 瞳さん/謎の塚澤/暗号のスズキくん/物理教師/回転寿司に来るたびに/ 雪はおいしい/一千万円分の不幸/八月の昼餉/イナダ/不要な金属/ かわいいよね/冬の夜のタクシー/ロマンスカーの思い出/抜けないボクシンググローブ/ からあげボーイズ/エリマキトカゲ/きぼうを見よう/秩父で野宿/うにの上/ まつげ屋のギャル/桃とくらげ/ひとり占め/クロワッサン/終電二本前の雷鳴/ 白い鯨/バナナとビニニ/わたしVS(笑)/ふきちゃん/ 死んだおばあちゃんと死んでないおばあちゃん/喜怒哀楽寒海老帆立/ 山さん/あこがれの杯/あとがき/文庫版あとがき
  • プンスカジャム

    プンスカジャム

    小説・文芸

    3.7
    1巻1,210円 (税込)
    「もう、もうもう、もうもうもう、ぼくはおこった!」小学2年生のハルは、友だちのタニくんに遊ぶ約束をすっぽかされて怒っていました。プンスカしているハルの前に「ベーカリーあんぐり」「あなたのプンスカ、ジャムにします」と書いてあるふしぎな車があらわれて、中から、あぐりさんと名乗るおばあさんが顔を出しました。ハルは、あぐりさんとプンスカジャムを作ることになりました。プンスカジャムっていったいなんでしょう。

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ユーザーレビュー

  • 虎のたましい人魚の涙

    Posted by ブクログ

    くどうれいんさん2冊目
    感性が好きすぎる
    「蠅を飼う」とか考えただけでも嫌すぎるけど、くどうれいんさんの文章になると笑えたし素敵なお話に感じた
    装丁も可愛い

    0
    2026年11月01日
  • コーヒーにミルクを入れるような愛

    Posted by ブクログ

    短編だから読みやすいし、ぼーっとしながらでもこの人の人生が豊かで楽しそうで、それを文章として残している魅力を感じる

    0
    2026年10月31日
  • 日記の練習

    Posted by ブクログ

    記念すべき今年100冊目の本。
    この本でよかった。
    好きな表現が多すぎて、付箋を貼る手が止まらなかった。
    わたしってうるさいな。と思って落ち込むことが私にはないので、定期的に落ち込んでいるくどうれいんさんがなんかとても愛おしかった。

    0
    2026年10月29日
  • うたうおばけ

    Posted by ブクログ

    くどうれいんさんの作品は『日記の練習』を読んで以来。
    この方は本当に身近な暮らし、周りの方々への思いが、簡潔だけど、しっかり伝わってきます。
    この本は主にくどうさんの青春時代のお話が中心。毎日の生活での『ともだち』との出会い、『ともだち』への暖かい眼差し、喜びや悲しさ、時には怒りや浮遊感の共有、など楽しい体験とともに描かれています。
    くどうさんは、キラキラした青春ではないとおっしゃっていましたが、一つ一つのエピソードは小さくても暖かい光のように感じました。

    0
    2026年10月27日
  • コーヒーにミルクを入れるような愛

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ◾️record memo

    手紙には「わたしは蒲田に出会うことができてほんとうにうれしい、学生時代の思い出の端々に蒲田がいることが、きっと今後わたしの人生の財産になると思う」という意味のことを、とてもうっとりした文章で書いた。蒲田はその日の夜に長いLINEをくれた。「サンキャッチャーは早速、朝日の入り込む東側の窓に吊るしておきました。東北にきてレインさんと出会ったことは人生の中でまちがいなく私の転機となりました」とあり、わたしは心の底からうれしかった。お互いに大学を卒業してわたしは盛岡へ、蒲田は東京へ行った。わたしは蒲田がいまどうしているのかを知らない。

    改札を出た後、都営大江戸線の乗り口がわからなくなってしまった。表示されているとおりに進んでいるはずなのに、どう考えても見当たらない。ここを曲がるのだったか。ここを曲がってはいけないのだったか。乗り換えでこんなに歩くはずはないのに……わたしは同じ道をなんども行き来した。キャリーバッグのタイヤが砂利を敷き詰めたような歩道のアスファルトにこすれてぎゃりぎゃりぎゃりと鳴った。観光客らしき人は一人もおらず、サラリーマンか大人びた学生たちばかりがわたしとすれ違った。みな小さな、あるいは薄い鞄を持って颯爽と歩いていて、こんなに大荷物なのはわたしだけだった。マスクがあってよかった。泣き出しそうになるのを堪えながら、迷っているとは思えないような速度でわたしは何度も颯爽と歩きなおした。

    それからの八泊を、わたしはむきになったかのようにちいさな鞄で過ごした。斜めがけの、死んだわたしのおばあちゃんならこれをポシェットと呼ぶであろうちいさな黒い鞄で。まるでいつも東京にいて忘れ物はいつだって取りに戻ることができるような顔で、口紅とハンカチと財布とスマートフォンだけで過ごした。「荷物それだけ?」と何人かの友人は言った。わたしがこれまで東京を歩くときは、岩手のお土産やらカメラやらメモ帳やら、ごっちゃりと持ち歩いていたからだ。「これだけ」とわたしは得意になった。

    東京コンプレックス、と彼女がわたしに言ったのは、この、大きな荷物を抱えて恥ずかしいこころのことなのだろうか。そうだとしたらほんとうに余計なお世話だ。まだむかついているから、いつか東京のことを作品にしてたくさん売れてやろうと思う。

    サービス精神が旺盛なので、カメラを向けられているときはとっても笑顔で大きな声で、ときどきふざけたりしながら楽しく映った。もしかしたらテレビに出るのがわりと向いている人間なのかもしれないぞわたしは。そう思ってすぐに、そういう妙な器用さで勝ち上がって、しかし結局優勝はできない自分の人生のことを思った。うまくやれるけど本物じゃない。中学生のときからずっとその繰り返しがわたしの人生ではないだろうか。

    またなんか勝ったけどこれは勝ったわけじゃない。自分の「本物じゃなさ」のようなもののことをずっと思っていた。

    わたしはくどう、自信を持っている女。得意技は、とんぼをメチャクチャ捕ること。

    わたしが鬼のままでも恋をしてくれる人を、ずっと探していた。

    何がおしまいなのかと言われるとうまく言えないのだが、うまくいっていることはひとつもないのだった。途方もなく、なすすべなく、まったく明るい気持ちになれない朝だった。精神的にそんなふうになっている日、大抵の原稿はうまくいかない。

    おしまいだ、と思う日に、わたしには蝙蝠の女と胡麻団子の女と氷嚢の女がいる。水をごくごく飲んで、原稿に向かった。

    仕事を辞めてもう一年経つというのに、わたしは未だ、性懲りもなく勤め人だったときの自分の姿に縋っているのだった。作家だって社会にとって必要な仕事だと言い聞かせながら、それでも仕事着を身にまとう自分が恋しかった。お客様と仕事じゃないような談笑をしたり、理不尽を引き受けたり、遠くまで車を走らせたりする。その日々のわたしのことをやたら輝かせて思い出すことがとても増えたわたしは、企画書も売り上げ票も出さなくてよくなったさみしさを埋めるように、前の仕事相手と遅くまで飲んでばかりいた。昼過ぎまでぼさぼさの髪でいるくせに、飲みに行く直前に前着ていた仕事着に袖を通し、「おや先生、おつかれさまです」と揶揄われたりしながらサラリーマンたちの話を聞くだけでたのしいのだった。愚痴でも達成感でも、上司や同僚のいる人たちのああでもないこうでもない話を聞いていると、この輪にいる自分も社会に参画しているようなきもちになる。サラリーマンをやるというのは本当にすごいことだったと思っているから、どれだけ「すごいね」と言われても、サラリーマンの皆さんのほうがずっとずっとすごいですよ、と言い返して、お酒がおいしくて、二軒目が三軒目になる。夜中の一時をすぎて「うあーもうこんな時間、明日仕事かよ」と言うひとに「ね、お会計しましょう」と返してパイナップルのカクテルを飲み干しながら、しかしわたしは、無理に七時に起きて準備をしなくてもいいことに気が付く。担当編集との打ち合わせは十三時から、それに間に合えばよい。手を振って別れて家までの道をへらへら歩いて帰りながら、だんだん真顔になる。この仕事の自由さのことを考えると夜空が真っ黒い布のようにわたしに巻き付いてきて、玄関までの足取りはどんどん重くなる。そうして静かに玄関を開けると、明日も仕事のミドリはとっくに眠っている。(ごめん)と思いながら靴を脱ぎ、(ごめん)と思いながら水をごくごく飲み、(ごめん)と思いながら顔を洗うとき、この(ごめん)はミドリに言っているのか自分に言っているのかわからなくなる。それでも酒場で敬語とため口がぐちゃぐちゃになりながら笑ってお冷を頼む自分が「本当のわたし」だったような気がして、飲む誘いがあればなんでも引き受けていた。

    三階に戻るエレベーターの中で「どうして高いところが苦手なの?さっき大丈夫そうだったけど」と尋ねると、「飛び降りたくなっちゃうからね」とミドリは笑った。
    「だから落ちても死ななそうな三階くらいがいちばんちょうどいいんだよ。おれは十二階には絶対住めないってわかってよかった」

    わたしはいつだってホットコーヒーのような愛に氷をたくさん入れてコーヒー牛乳にして飲ませてしまうような人間なのに、結婚なんかしていいんだろうか。

    これまでのすべてのデートのレストランで向かい合って座っておいしいねと言い合うとき、あれはたしかに恋だった。しかし結婚というのは「おなか空いたままはよくないね」と言いながら、それぞれに好きなものを買って横並びでおにぎりを食べることなのかもしれない。

    「ふたりで暮らせば、しあわせは半分こ。悲しみは、二倍!」
    わたしはけらけら笑って、「二倍!」と繰り返した。わたしたちは、ふたりで暮らすことを "しあわせが二倍で悲しみは半分こ" なんてちっとも思っていない。けれど、二倍になった悲しみを、やんなっちゃうねと言い合うことができるなら素晴らしいことだと思ったのだ。

    十七歳のわたしをいちばん支配していた感情は「悔しい」だと思う。毎日こころの底で何かに対して、悔しくていらいらしていた。常に四人でつるまなければ気が済まないかわいい女子や、目立つことを完全に諦めて四六時中コボちゃんのような顔をしている男子や、県大会でベスト8に残っただけで新聞の写真付きの記事になる野球部や、廊下の壁に背中をつけながらけだるそうにホルンを持ってロングトーンをする吹奏楽部や、購買で福田パンのクッキー&バニラと午後の紅茶という甘すぎるセットを昼食にするやつや、死んでるかと思ったら生きている生物室前のウシガエルや、都内の私立高校に通いながら英会話と乗馬を習い事にしている会ったこともない一つ年下の子のブログや、どうがんばってもどうやら思うようなかわいさにはならない自分に、いらいらしていた。

    わたしはずっと、わたしのことを救いたかったのだ。

    「決別とは違うんじゃない。わたしみたいに漢字の玲音ちゃんを覚えている人がたくさんいるんだから。それにさあ、結婚もだけど、はずみだから、みーんな。球をポンっとやってあっちに戻れない、みたいな。人生ははずみだよ。いまはずむときなんじゃない。決断って選ぶことじゃなくて、選んでそれでよかったって思えるようにしていくことだって言うし」

    龍の玉深く蔵すといふことを
    昨日、話したあと、ふと、虚子のこの句が浮かんできました。『玲音』という名を深く蔵して、風のように自在に!

    三度読み返して、大きく息を吸った。深く蔵す。わたしは戦う名前として「くどうれいん」を使い、愛する人たちに呼ばれるときは「玲音」と呼ばれよう。わたしの芯にしかない名前があるというのも、かっこいいことかもしれない。

    焦っていて負けたくなくて自信がなかったからこそ、何かにつけて覚悟を決めたくて仕方がなかった。いまだってそう思う日もあるけれど、(でも、できることしかできないもんなあ)とにこやかに諦められるようになったと思う。落ち着いて椅子に座ってひとつずつ取り掛かろうと思えるようになったのは、その頃のわたしがのたうち回って疲れてくれたおかげだ。

    0
    2026年10月25日

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