あらすじ
ふたり暮らし。書くこと。前を見て進むこと。
日々の手ざわりがあざやかな言葉に変わる。
ロングセラー『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』に続く、注目作家の最新エッセイ集。
【目次】
飛んじゃったサンキャッチャー
なまけ神様
大荷物のこころ
ほそい稲妻
すばらしい枝
歯とベンツ
泣きながらマラカス
クリーニング・キッス
鬼の初恋
蝙蝠・胡麻団子・氷嚢
夜のマンション
夕陽を見せる
いやな手
見ていないし、見透かしていない
コーヒーと結婚
倒産と失恋
長野さんは陸を泳ぐ
へそを出して来た
ヤドリギ
かわいそうに
ミルク
作家みたい
深く蔵す
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
いやー、やっぱりくどうれいんさん好きだなぁ。
人のさりげない良いところを見つけるのが上手だと思う。
ただ、さりげない意地悪さを見つけるのも上手。
見透かされていると感じることは自分を安心させようとしていることでもあり、自分本位だ。(意訳)とか、言われてみれば確かに…と思ってしまう。
温泉で夕陽が沈むのをみたことがあるから、あれは感動するよね!私も涙出ちゃった!もう一回体験したいなと思ったり、落ち込んでる人がやたらセクシーに見える時ってあるよね、と思ったり。
やっぱり友達の話を聞いているみたいで楽しい。
Posted by ブクログ
2026年14冊目『コーヒーにミルクを入れるような愛』
くどうれいんさんの作品を読むのは2作目。やっぱり面白い。
「飛んじゃったサンキューキャッチャー」「コーヒーと結婚」「見ていないし、透かしていない」がお気に入り。
中でも「コーヒーと結婚」で出てきた、
「ふたりで暮らせば、しあわせは半分こ。悲しみは、二倍!」〜わたしたちは、ふたりで暮らすことを“しあわせが二倍で悲しみは半分こ”なんてちっとも思っていない。けれど、二倍になった悲しみを、やんなっちゃうねと言い合うことができるなら素晴らしいことだと思ったのだ。」
ここ好き。
Posted by ブクログ
くどうさんみたいな表現ができなくて素晴らしい部分が伝えられないのが悔しいけど、心温まるお話でなんだか笑える部分もあって、25の私には経験したことも経験してないことも書かれてて人生楽しそうで貪欲で年齢を重ねるのが楽しみ
はじめて、くどうさんの本を手に取ってもっと知りたい。素敵な方達が出てくるのはくどうさんが素敵だからなんだろうな。
個人的に1番好きな表現は、犬のだほだほ
Posted by ブクログ
あまりエッセイは普段読まないけど、これからもっと読んでみようと思った。
ふっと口角が上がってしまうようなエピソードが多かった。人となりを知りたくなりますね!
まとめて読んだけど1日の終わりに1.2個エピソードを見るだけでも心の栄養補給になりそう。
Posted by ブクログ
選ぶと決めることは同時にもう一方を選ばないと決めることになるようで
コーヒーと結婚
「飲みたくなったらいつでも飲めるように愛する人にコーヒーを淹れる。おれはそういうのが、結婚だと思うんだよねえ」
くどうれいんさん、やっぱり好きだ
Posted by ブクログ
2025/8/14
過去の私が今の自分には居座っているけれどいつの日か過去の私は救われて自分のなかからすっと姿を消す時が来るんだな、と思った。
Posted by ブクログ
とっておきのときに読もう。そう決めて、買ってからしばらく寝かせておいたこのエッセイを遂に読んだ。特別なきっかけはなかったけど、れいんさんの文が恋しい。またあの読むだけでいつかのあの日に、ふわっと連れて行ってくれる感覚に浸りたい。そう思って、ゆっくり、じっくり読み進めた。今はもう、れいんさんの作品をいくつか知ってしまっているので、「うたうおばけ」を初めて読んだときほどの衝撃はない。それでも今作を通し、れいんさんの日常やこれまでのことをまた少し知り、やっぱり次も読みたいと思った。
日々を書き連ねるエッセイは、作家の文体や物事のとらえ方などが、如実に現れるものだと思う。れいんさんの作品も、もちろんそのベースはある。ただ、れいんさんの魅力は、何よりも自身について、自分だけの言葉で、しっかりと表現できるところにあると感じる。過去のことも、今のことも、その時々での自分の心の動きと真剣に向き合い、感じながら、私はこう。だから、今がある。と語られているように思う。エッセイを読むたびに、また1つ、くどうれいんという人を知り、素敵な面も、少し泥臭い人間らしい面にも触れ、読み終える頃にはやっぱりまた、好きになる。自分のことを、これだけユーモラスに表現できるって羨ましい。感じたまま動けるからこそ、活きる感性なのだと思う。
Posted by ブクログ
話したってどうしようもない話は、どうしようもなさすぎて何時間でもできる
子供だったり学生だったり大人のいまだったり
いろんな話やいろんな人がでてきて面白い
Posted by ブクログ
くどうれいんさんのエッセイ
れいんさんのエッセイ、タイトルがおいしそうなので読みたくなってしまう(食いしんぼう)
れいんさんのエッセイってオノマトペとかも使われているんだけど、かといってやわらかすぎるとかポップすぎるということもなくて
生活の悲喜こもごもだったりをほろ苦く書いてたりして、ケーキのオペラみたいなんだよな
甘さもあるけどコーヒーのシロップがじわっと舌にのっかるみたいな
そんでもって感情とそのときの光景へのピントの合わせ方が鮮やかでそんな角度から!?と驚くことも多くて読んでて本当に楽しい
ここまで書いててれいんさんのエッセイを1冊積んでるのを思い出した。はよ読まなければ⋯
Posted by ブクログ
心の声などを包み隠さず赤裸々に綴っているのが面白かった。ユーモアがあり、ニヤッと笑ってしまう文章で、私は好きでした。こんなパキッとした性格でこだわりのある方と知れて親近感が湧きました、とても素敵です。友達や後輩との会話や、夫ミドリさんとの日常の暮らしが良かったなあ。ありのまま心の本音を綴った文章は、面白くて心に沁みる。飛んじゃったサンキャッチャー/泣きながらマラカス/蝙蝠・胡麻団子・氷嚢/夜のマンション/夕陽を見せる/コーヒーと結婚が特に好き。
Posted by ブクログ
この本は、誰かの少しのほんの僅かの愛をエッセイとして描かれています。心に残ったエッセイは、「コーヒーと結婚」で、「しかし結婚というのは「おなか空いたままは良くないね」と言いながら、それぞれ好きなものを買って横並びでおにぎりを食べることなのかもしれない。」という文から、結婚とは個々が独立し、でも互いが尊敬し合っているからある時は2つにある時は1つになるものだと思いました。その尊敬し合うという気づかれないような僅かな愛が結婚というものをつくっていると思いました。
Posted by ブクログ
くどうれいん先生のエッセイを初めて読んだ
盛岡と東京を行き来したり、様々な文芸を出しているからこその視点があって楽しかった
個人的には以下エピソードが好き
・普段行かない、住んでるマンションの最上階に行く。自分もたまにやるけど楽しい。
それを海外に行ったようと例える視点がすき。
・「かわいそう」と言われて、それが嬉しいと思える関係
・ヤドリギの木を見て「泥棒の木」か「幸福のヤドリギ)か。都会と田舎で見てる視点は違う。と憤ろうとしている
・ペンネームの決断の話も良かった。「決断とは選ぶことでなく、それでよなったと思うようにすること」心に刻みたい
Posted by ブクログ
くどうさんのエッセイが、というよりそのお人柄や暮らし、選ぶ言葉の全てが好きすぎて、毎回もはや嫉妬に近い感情を覚えながら読んでいる。
読むとたまらなくなって、クゥ〜!という気持ちになる唯一の作家さん。大好きです。
今回は結婚前後のお話が多分に書かれていて、恋人から夫になったミドリさんがよく出てくる。ミドリさんの優しい考え方や愛情のある言葉がこれまた良くて、クゥ〜!
「ミルク」でうっかり泣くところだったけど、泣いていいのはわたしたち家族だけと書いてあって、その言葉にすら泣きそうになる、けど泣かずに読んだ。
装丁もタイトルもとっても可愛くてあたたかくて、持っているだけで幸せな気持ちになる。
Posted by ブクログ
若い頃のれいんさんの貪欲な感じが、とても眩しいです。
それに比べて、ミドリさんとの日々は穏やかで、その対比も、なんだか人生って感じでよい。
最後の「深く蔵す」は、しみたーーーー!
Posted by ブクログ
たくさんの、さまざまな愛について綴られたエッセイ。
「愛」と聞くと家族や友人、恋人といった関係を思い浮かべがちだけれど、日常に溢れる小さな愛しさもまた、大切にしていきたいと感じた。
Posted by ブクログ
飛び降りたくなる高所恐怖症。
バターが溶けるような夕陽。
またお寿司を食べに来れるね、と言うのを聞いて、夫だ、と思う。
無理すると性格が悪くなる。
キラキラしていないからこそ、自ら青春らしいたのしいことをする。
戦う名前として「くどうれいん」を使い、愛する人たちに呼ばれるときは「玲音」と呼ばれよう。わたしの芯にしかない名前があるというのも、かっこいいことかもしれない。
という文章に、不意に泣きそうになった。
虚子。深く蔵す。
Posted by ブクログ
くすっと笑えるところがいっぱいあって好き。
「夕陽を見せる」が1番好きだった。海が見える温泉で夕陽を見ている感動的なシーンだと思ってたら「自分の陰毛がきらきらしている」というパワーワードが出てきてびっくりしたけど、そういうのがれいんさんらしくて好き。
Posted by ブクログ
著者は高校のとき文芸部に所属していて、高校文芸コンクールの可能な限り多くのカテゴリーに挑戦していたと『作家みたい』の中で語っています。私が通っていた高校にも文芸部がありました。ただし、活動の実態はヴェールに包まれていて、年間で数回(そのうちの1回は文化祭)発行の小冊子が、ロビーの片隅にある机に置かれるだけでした。タイトルは『うたかた』だったか…実家に置きっぱなしなので確かめられなくて残念。ともかく、私と文芸部の接点はその小冊子のみでした。内容は全て手書きで、ほんの一部を除いて筆跡はどう見ても同じ人物のもの。読むのもとても楽しみでしたが、私はその手書きの文字にとても憧れて、同じように文字を書きたいと何ページもなぞり書きしたものでした。いったい誰がこの美しい文字を書いているのだろう…気になって探ってみましたが、同学年に文芸部の部員はおらず、それ以上は分からずじまい。私が3年生になった年には小冊子は発行されなくなりました。高校1年生の私に未知の扉を叩く勇気があったなら、また違った人生があったのかもしれない──なんてタラレバを考えてしまうなんて、歳取った証拠ですね。やめとこ、やめとこ。
このエッセイはくどうれいんさんが28〜30歳ごろに書かれたもののようです。この一冊の中に、『あぁ、これ、私もまったく同じように感じてた‼︎』と思うことがたくさんありました。私の人生の半分くらいで、感じたことをこんなにまっすぐ文章にできるなんて、すごい‼︎ そして、そんなすごい才能があるのに、開花できずに悶々としていた時期があると知って、人生のタラレバを考える自分が恥ずかしくなりました。
欲しいものがあるなら、自らの手をのばせばいい。
人生で大切なのは、手にいれたかどうかじゃない、自分の手をのばしたかどうかなんだ。
ようやくわかったおばさんは、これから何に手をのばすか思案し始めました。
Posted by ブクログ
はじめましてのくどうれいんさん。
以前からタイトルが良いなあと思って気になっていた。
彼女の素直でまっすぐな、感性豊かな文章にグイグイ魅了された。
日常のこと、過去のこと、執筆のことから、結婚・執筆名をかえる重要な決断まで、面白いのにスイスイと読みやすい文章が良い。
れいんさんの文章、結構好きかも。
私とは全然違う勝気な性格だから、違う人種だ…と思いながらこう考える人もいるんだな〜ととても面白かった。
温泉で夕焼けを見る話、コーヒーと結婚、長野さんは陸を歩く、ヤドリギ、ミルク、作家みたい、深く蔵す
が印象的だった
作中の「はずみだから、みーんな。球をポンっとやってあっちに戻れない、みたいな。人生ははずみだよ。いまははずむときなんじゃない。決断って選ぶことじゃなくて、選んでそれでよかったって思えるようにしていくことだって言うし」
という言葉が心に残った
Posted by ブクログ
タイトルの元になった一編が特に印象的。
ぐわんと心が揺れた瞬間、きりきりしていた時にぱっと差した光、じんわりと思い出される過去の自分との邂逅。力強い宣言のラストもすてき。
エッセイは読む自分の状態でも受け取り方が変わるなぁ。
Posted by ブクログ
なんだか雰囲気が違う、とまず思った。
久しぶりに会った友達が、知らない人になってしまったような。
全く知り合いでもなんでもないのに、そんなふうに感じてしまう文章。
後半まで読んで、理由がわかったような気がした。
人間観察に長けた方なのだろう。
通りすがりの人まで魅力的に書かれている。
Posted by ブクログ
筋は通しているけどらファイティングポーズが他の作品よりも濃く出た1冊となっている感覚がする。
くどうれいん最初の1冊には向かない。
気を削がれかねない気持ちと、背中を押してもらえる気持ちが微妙ないバランスをとっている。
Posted by ブクログ
著者の年齢が自分と近いから全部の話に共感できるかと聞かれると、べつにそんなことはなくて、この本は、わかる〜ってなるお話よりも、自分とは違う世界の人だな…と思う話が多かった。同世代で同じ性別でも、生まれも育ちも違えばそれは全然別人、それはそう。
文章からたまに悔しさやジェラっ…とした感じがにじんでて人間らしいなと思いました。(鼻につく感じもあるけど。)なんでもない日常を楽しげに捉えられてすごいなと思う。長野ヒデ子さんとお会いしたときの文章から憧れとかしあわせがたっぷりあふれてて一番好きでした。婚姻届を出しに行く話とお名前を変えた話も好き。
Posted by ブクログ
今回のエッセイはあまり食べ物の話がなくて、はじめの方にいくつかある男性が絡む話はなんだか生々しい感じがしてあんまり好みではなかったかな。
くどうれいんさんの本読むといつも思うけど、かわいい擬音とかでほっこりしたイメージを装っている割に、独善的で気難しいのに他人に好かれたい気持ちが強い本人の性格がにじみ出てるからなんだか落ち着かないんだよな(同族嫌悪?)。出ているエッセイはとりあえず読めたら読むんだけど、そして食べ物への愛とか好きな部分はあるんだけど、いつも読後はもやっとした気持ちも残る。難しい。