くどうれいんのレビュー一覧

  • 湯気を食べる

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    自炊をしていくうちに、自分だけのレシピとか特別が増えていって、それで自分のご機嫌を取っていく生活の楽しさがたくさん書かれてた
    わたしも一人暮らししたての頃、どんなに帰りが遅くても「今これが食べたい!」ってものを無心で作って食べるのが、心の支えになってたなぁと思い出した、そしてたくさん作ったご飯を全部ひとりじめして食べるのも^._.^
    これ読んでからは、ご飯作るとき「料理は心の調律〜」とこころの中で唱えてる

    「家で作るものがいちばんおいしい、と思ったことがある人にしか掴めない人生がある。大げさでなくそう思う。ゆとりがないときにこそ(たのむ)と菜箸を握るわたしたちに、どうかよい人生が訪れますよう

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    2025年12月13日
  • 湯気を食べる

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    食にまつわる話が満載で美味しそう、食べてみたいと思わず顔がにやけてしまう。
    また読んでいると料理を丁寧に作りたくなったり、新しい料理にチャレンジしたくなる1冊。

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    2025年12月11日
  • 湯気を食べる

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    1番印象に残ったのは、自炊は調律。

    人生に余裕があるから自炊を楽しんでいるのではなく、余裕がない人生の中で自分の人生に納得するためのその手段が自炊だった。
    この感情を言語化できるなんてさすがですと思ったし、そういうことかと納得した。
    私がパンを焼くときのことを考えてみると、その日は余裕があるわけではなく、丁寧な暮らしをすることで、また優雅な朝ごはんを食べることで自分自身を調律しようとしていたのだと気付かされた。

    1番好きな料理は、と聞かれた時の回答方法を考えてみた。
    日常的な場合
    1位さばの味噌煮
    2位ドライカレー

    (チーズケーキ)

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    2025年12月07日
  • スノードームの捨てかた

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    読書が中々進まなくて積読が増えていく最近は、新しい作家の本を読むのも怖くなっていたから、この年(35歳)になって好きな作家さんができるとは思っていなかった。
    そんな中で美しい装丁と、『スノードーム』というワードに惹かれて手に取ったこの一冊で、とても好きになれた、くどうれいんさんとの出会いの本です。

    現代的なモチーフ(LINEスタンプなど)や、ライフステージに焦点を当てた描写や、日常で見たことのある景色の切り取り方が美しくて、ありがちな最後ではなく、これからも物語の登場人物たちが生きていくような、余韻があるようなストーリーの終わり方が特徴的でとてもよかった。

    それぞれの物語で湧き上がる、自分

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    2025年12月01日
  • 恋のすべて

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    この本を知った瞬間に

    読みたい、買おう
    そう決意
    読んだらやっぱり良くて、とんでもなかった

    いやぁぁぁ~
    なんて本を抱えて足をジタバタしたくなる短歌がたくさん

    恋愛小説はあまり読まないのに、恋愛をテーマにした短歌は本当にときめいてしまう

    短歌の魅力だなって思います

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    2025年11月29日
  • 恋のすべて

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    #染野太朗 #くどうれいん 
    短歌教室でご指導くださってる染野太朗先生とくどうれいんさんの恋愛に関する連作が掲載。
    忘れていた恋の断片や泣きたくなるような苦痛を伴う記憶が鮮明に浮かぶよう。
    誰かと恋愛について語りたくなる、もしくは秘密をのぞき見しているような衝撃的な歌もあったりする。
    生活雑貨や日常場面がドラマチックに詠まれていて、まねしたいけどまねできない美しさ。

    好きな歌を抜粋

    今世をあなたは先にあきらめてどこで待っても自転車で来る
    この恋は海に行きたくない恋だ もういい、深いのもとおいのも
    どこへでもいけるだなんていわないであなたと行けるかを聞いてるの
    くしゃくしゃに笑うあなたとぱん

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    2025年11月28日
  • うたうおばけ

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    いろいろな友達がいて、いろいろな感情がある。
    くどうれいんさんは歌人なので、感情をうまく言葉に表して、表現するのが上手だと思う。
    特に失恋や付き合う時の恋愛模様を描くのが巧みだと思った。
    私も私の感情を上手に表現できるようになりたいと強く思った。

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    2025年11月27日
  • うたうおばけ

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    日常を切り取られていて、自分の日常もこんな些細で素敵なものかも、と思い出させてくれた。
    たまにドキドキする交際相手の話があって、どこか特別なほわほわしたしあわせな気持ちになって見ていた。
    わたしも日記書こうかな〜

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    2025年11月24日
  • 日記の練習

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    昔から日記文学を読むのが好きですし、書くのも好きでしたが、この日記もとても好きです。ただ、くどうれいんさんの場合はその日記からエッセイを一本生み出せていると思うとすごいな、うらやましいなと思いました。

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    2025年11月23日
  • 恋のすべて

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    捲っては戻り捲っては戻り。ゆっくり読み進めた。
    きらめきも穏やかさも愛しさもどろどろも切なさも。もっと言葉にできないことも。いろんな恋があった。
    いくつかの句にものすごく掴まれた。

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    2025年11月13日
  • 氷柱の声

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    私のモヤモヤがここに詰まっていると感じました
    私も岩手県内陸在住なので、震災時は、幾つか壊れたものがあったり、4日停電した位で「被災地」と言われる程のことはなかったです
    でも、何もできなくて申し訳ない思い、後ろめたい思いはいつも感じていました

    この思いを文字にしてくれた

    この本を買ってから、自分の離職もあったりして、読めずにいた時期もあったのですが、やっと読めました
    この本を書いてくれてありがとうございました
    私は私のしたいこと、できることをして生きていくしかないと覚悟できました

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    2025年11月12日
  • スノードームの捨てかた

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    ひとつひとつの話が全く別の顔なのに、作品としての一体感が凄い。上手く言語化できないのが惜しいです。

    個人的に刺さったのは「背」「湯気」でした。
    「好きだからこそ」の感情がすれ違う時、人は自分に立ち返り、相手を見つめようし、それでも見つめ切れずに破綻してしまう関係がある……そういうことを描いているのでしょうか?
    本当にうまく言えないのですが、あくまでも私にはそんな感じがしました。

    表題作「スノードームの捨てかた」はなんとなく「東京タラレバ娘」をイメージしながら読みました。何かあると三人で集合!して打ち明けあう関係。そういうのがなかった自分には少し羨ましかったです。

    「川はおぼえている」は何

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    2025年11月10日
  • 虎のたましい人魚の涙

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    素晴らしい読書体験をさせてもらった。
    書き表したい比喩の言葉が浮かびそうで浮かばない。そんな自分の語彙力やセンスのなさに打ちひしがれながらも、この本を読む事でそのセンスの限界をどうにか拡張しようと助けてくれている気がして励まされる。
    なぜ、自分は本を読んでいるのか。その一つの理由として、誰かが悲しんでいる時、辛い時にそっと無言で差し出してあげられるような言葉を探しているのだと思う。
    いつもなら自分の行動に対して、「誰かのために」というのは、あまりにも横柄で、客観視できていないと思えてしまい、言葉にも文字にもできないが、今日は確信を持って書き記そう。
    くどうさんの言葉が自分の心を軽快にしてくれた

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    2025年11月09日
  • スノードームの捨てかた

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    ネタバレ

    どれもエモ深かった✨
    【川はおぼえている】
    夜の川はときどき鱗のように光る。二度と同じ水は流れないはずなのに、川を見て何か
    を思い出すとき、わたしたちは川の何を見ているのだろう。←ささった!

    【背】
    美術館の監視係は、防犯カメラの監視係に見られていた。そんなきっかけで始まる恋なのかと思いきや、やがて「見られる」ことのストレスやまとわりつくものについての話に。着地点が分からずおもしろかったし小川洋子みを感じた。(背筋をのばしている描写の意味はなんなのだろうか、本人の生きている実感のためか、もしくは今でも見られる恐怖が意識が残っているのか)

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    2025年11月02日
  • 湯気を食べる

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    食べること、料理をすること、誰かと食べること、誰かに自分の作ったご飯を食べてもらうことが好きな人にオススメしたい1冊です( ˶'ᵕ'˶)
    作らなくても、スーパーに入って、食材を見ることが好きな人にもオススメ(。˃ ᵕ ˂ )b

    ときどきまた読み返すかも(*´ `)

    2025/11/02

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    2025年11月02日
  • 日記の練習

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    読んでいてとても気持ちのいい文章でした

    くどうれいんさん
    知ってはいましたが初めましての作品
    面白いと話題だったので
    エッセイというものもほぼ初めてだけど
    手にとってみました

    そしたらなんと面白いことか
    言葉をいろいろ知っている
    ものの見方がなんか違う

    こういう考え方、モノの見方があるんだなぁ
    言葉を知っているとその分、
    見方や考え方も増えるのかな
    と気持ちよく読めました

    ふとしたひと言や
    旦那さんとのやり取りも
    くすっとしてしまう
    こんな夫婦に憧れました

    他の作品もぜひ読みたいです
    なんならもう買いました

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    2025年11月02日
  • 日記の練習

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    これを読んでわたしも日記を付け始めました。
    いつも日記なんて続かないのに、今回はかれこれ長く続いています。

    きっと皆さんも日記が書きたくなりますよ。

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    2025年11月01日
  • 日記の練習

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    自分自身これまで日記を何度か書いていたことがあるが、1年も続いたことがない。大体3ヶ月ほどで途絶えてしまう。
    「日記の練習」というタイトルに惹かれ、手に取ってみた。
    書けない日があってもいい。その日感じたこと、ちょっと心が動いたことを書き留めてみたいと思った。
    本作の中に登場する旦那さんは一緒にいるとポジティブになれる素敵な方だと思った。

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    2025年11月01日
  • うたうおばけ

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    なんてゆーか青春だ!
    いくつになっても青い春だ!
    見逃さなければ毎日はキラキラ光るシーンでいっぱいだ!
    私もそーゆー毎日を見逃さないようにしよう。

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    2025年10月31日
  • 恋のすべて

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    歌人のくどうれいんさん、染野太朗さんのお二人の往復歌集。
    内容は「恋」一色。
    タイトルも『恋のすべて』
    ⅠとⅡ、二つのパートがあり、Ⅰは始まったばかりの恋から恋の最中。
    Ⅱは終わってしまう恋。
    歌集中程にはお二人が同じものをテーマに贈り合う贈答歌もあります。

    くどうれいんさんはまだお若い歌人の方で「きゃー」と何だか顔を赤らめたくなるような恋心の歌がたくさんありました。
    気持ちや情景が想像できるわかりやすい歌が多かったです。


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    真実はいくつもあっていいと思ういちども触れずに選ぶアボカド     くどうれいん

    だきしめられてお湯だった思いだすわたしお湯だった、どう

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    2025年10月28日