くどうれいんのレビュー一覧

  • 虎のたましい人魚の涙

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    諦めても諦めなくてもいい。決めるのは、「わたし」。好きも嫌いも大きな声で言っていいよ。そんな声が聞こえてくる様な言葉たちであった。

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    2026年03月17日
  • もうしばらくは早歩き

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    やっぱり、くどうれいんさんが好き。
    新幹線や船、たらい船に、歩く歩道、台車などぐんぐん前に進んでいく。
    れいんさんの言葉の音が好きで「とっておき」や「ちょっとむっとして」「きっぱり、すっかり」など、ひらがなの良さをじんわり温めてくれているような文章が好き。でもたまにいじわる、そして食べ物についてワクワクが抑えきれずサボテンのように荷物を抱え込んでいる様子が、おてんば娘のようで魅力的。
    だけど本当の辛さを知ってそれを想像して心を痛める強さも持ち合わせてる。

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    2026年03月07日
  • もうしばらくは早歩き

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    移動をテーマにしたエッセイ集。
    私は腰が痛くなるのが怖くて夜行バスを使ったことがないけれど、新幹線は着くのが早すぎて「東京に行く」という覚悟が弱くなるっていうのはわかるなあ。
    教習所のおじいちゃん教官の言葉にはほっこりした。れいんさんが書くからこの教官もこんなに可愛くなるんだろうな。
    佐渡ヶ島のタクシーの運転手とのやりとりもとても好き。たらい船の船頭とのお話も面白かった。
    お土産を買いまくって「からだを傾かせながらサボテンのようなポーズで突っ立っている」のもめっちゃ想像できる。あれをサボテンって表現するワードチョイスが大好きです(笑)

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    2026年02月26日
  • もうしばらくは早歩き

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    くすっと笑えてしまう。言葉のチョイスが面白いです。するするリラックスしながら読めました。佐渡島と岩手に行ってみたくなりました。

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    2026年02月18日
  • スノードームの捨てかた

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    どの作品も登場人物達のテンポの良い
    ユーモアのきいた会話が楽しかった。
    不穏な流れのお話もあったけれど
    どの話もふとした時に思い出してしまいそうなお話ばかりでした。

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    2026年02月05日
  • スノードームの捨てかた

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    色々な主人公の生活をよくここまで上手に表現できるなと感心。時には大胆さ、時には繊細さが必要と教えてもらった。

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    2026年02月02日
  • 恋のすべて

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    恋の短歌ばかり。キュンキュンで切なくて、色々思い出す。

    帰りたくないと行く前から思うアロエの色のセーターを着て くどうれいん

    ふりかえるあなたを撮った ながいながい銀杏並木の夕焼けだった 染野太朗

    どこへでもいけるだなんて言わないであなたと行けるかを聞いてるの くどうれいん

    忘れたいと覚えていたいはおなじだから川を見に行く鍵だけ持って くどうれいん

    行き止まりのようにあなたを思い出す檸檬買おうとしただけなのに くどうれいん

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    2026年02月01日
  • スノードームの捨てかた

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    ネタバレ

    「恋愛ドラマをあまり見ないよね」と、つい最近、指摘されたばかりだ。
    今クールのドラマはなにが面白いか、という会話をしているところで、苦手なんですよね、と返した。

    恋愛モノが嫌いなわけではない。
    ベッタベタに恋をしている少女漫画も読むし、もう少し「大人の恋」にステップアップした感じの漫画も好きだ。

    恋愛は、大人になればなるほど、人生や生き方と大きく絡んできて、大人になればなるほどつかみどころがなくなるのに、実写のドラマになると、なんだかそれが急に境界線がはっきりしすぎる気がしてしまう。

    もっとこう、人の思考や気持ちや恋愛って、白だったり黒だったり、グレーだったり、白に近いグレーかと思ったら突然「これはほとんど黒でしょう」みたいなところがあったり、それが広大なグラデーション、というよりは、まだらに混ざっていて、一歩ふらついて足を踏み出すだけで色が変わってしまうような、そんなものだったりするはず。

    いいなーと思ってた人が、ふとした瞬間に、「あ、絶対無理」ってなったりもするじゃないか。

    何が言いたいかというと、そういうドラマにはなかなかであわないけれど、本は意外と出会えるよねという話で、単に私のセンサーが発達しているだけかもしれないけれども、この本はそういう雰囲気が全編通して漂っていて、とても好きです。

    境界線はあいまいで、ふわふわした捉えどころのない思考が描かれているようでありながら、それこそがリアルのような。
    誰かの考えをそっと覗いているような背徳感。
    この空気感は、なかなか読書以外で出会うのは難しい。

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    2026年01月27日
  • スノードームの捨てかた

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    短編集。
    主人公たちが抱えている悩みの根本的な解決、が描かれているわけではないけれど、私たちの日常においてもよくあるように、こんな風に「そこじゃない」ところに気をとられているうちに根本のところも「どうにかなっている」そういうことを言わんとしているのかなぁと感じました。

    『ぼくは物語っぽくなるチャンスがあれば全部ものにしたいと思ってますよ。“すごく共感しました。

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    2026年01月07日
  • 新しい法律ができた

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    総勢25人の作家による、1行目は「新しい法律ができた」から始まる物語集
    始まりは同じなのに全て全く違う話ばかり
    私は「ルパちゃん」「Touch law if you can」「魔法罪」「もう、ディストピア」「ありがとう、虎太郎」が特に好き
    1つの言葉からこんなにもの分岐点が

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    2026年01月04日
  • 恋のすべて

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    恋ってとことん面倒くさくて、とことんあたたかくてやわらかい。私からしたら相手の気持ちなんてわからないからずっと一方通行。
    そんなふうに恋のすべての気持ちが切り取られて、ちょきちょきぺたぺたされた短歌たちがぎゅぎゅっと1冊に。

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    2026年01月03日
  • スノードームの捨てかた

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    この、「この先はあなたの想像が創り出すのよ!」みたいな、読者へ丸投げスタイルがとても好き。どのお話もかわいいんだけれど、妙にリアルなのが面白かった。
    くどうれいんさんのエッセイも絶対に読みたい。

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    2025年12月30日
  • 新しい法律ができた

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    「新しい法律ができた」からはじまる物語の短編集。今っぽい話から、未来の話、法律にまつわる歴史的な瞬間まで、同じ一言からここまで広がるのかと面白かった。

    私は特に五十嵐律人さんの第二次世界大戦後の日本国憲法に関する話が好きだった。

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    2025年12月23日
  • 新しい法律ができた

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    ネタバレ

    いろんな作家さんの作品を読めて楽しかった。
    いくつか心に残るものがあったけど、特に「ネーミング」と「革命夜話」は強い印象。
    前者はこれから先こういうことは実際に起こりそうだなと感じたし、後者はこれから先法律がどう揺らいで行くのかなと不安を覚えた。
    いろんな味が楽しめて、読めて良かった。

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    2025年12月20日
  • 新しい法律ができた

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    とっても面白かった。
    短編なのに内容が深いものが多く読み応えがあった!特に「忘却加害」と「もうディストピア」がとってもよかった。いじめっ子は忘れるんだってところと、殺人が合法だから殺されないように生きるってところは響いた

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    2025年12月19日
  • 氷柱の声

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    ネタバレ

    読んだきっかけはくどうれいんさんのエッセイ本が好きなので小説も読んでみたくて、なのだけれど、裏表紙に書かれたあらすじにある「被災県に住むものの被災者とは言えない自分の立場に葛藤」という言葉が気になっていた。
    以前、宮城県に住む知人も同じことを言っていた。読んでみて、その私の知人が言っていたことがその当時多くの人が思ったことなのだと知ることができたように思う。あとがきにある、「震災のあった人生」以外を選ぶことができない、という言葉が印象に残った。
    文章はいつものくどうれいんさんって感じで読みやすかったです!ますます好きになりました。未読のエッセイ等も読みたいな〜。

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    2025年12月10日
  • スノードームの捨てかた

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     30歳。
     女性にとっては令和の今でも節目を感じる年齢だ。仕事、恋愛、そして人生。
     気にしていないつもりでも、心に湧き立つ波風。その渦中にある女性たちの揺れる心を描いた短編集。
              ◇
    〈さあ集合です〉
    〈婚約白紙になりました〉
     そんなメッセージが怜香からグループLINEに送られてきたのは、日曜の夕方のことだ。
     休日出勤していたわたしは、しばし驚いたあと、プレゼン資料の作成を諦めるや、すぐに怜香たちを自宅に招待する算段を始めた。

     冷蔵庫にある食材で作れる酒肴を考え、何を買って帰ればいいかを思案しつつ、
    〈今夜うち来ますか〉
    とメッセージを送る。怜香からはすぐ、
    〈絵美ならそう言ってくれると信じてた〉
    と返信があり、さらさからも参加可能とのメッセージが入ったのを見て、帰路に着いた。
     
     18時半になり、ほどなく2人が到着すると早速酒盛りが始まった。
     高校の華道部時代から30歳になった今でもゆるゆる続くわたしたち3人の親交。よく飲みよく食べ言いたいことを言う。
     適度に酔いが回った頃、さらさが
    「そうだ。この間、酔って穴掘ったんだよ」
    と、うきうきとした口調で話し出した。
    「穴?」「どこに」
     突拍子もないさらさのことばに、怜香とわたしは思わず前のめりになって……。( 第1話「スノードームの捨てかた」) ※全6話。

          * * * * *

     30歳。
     大人としてはまだまだ人生の序盤であるのに、周りからは大人の振る舞いを求められるという、なかなか厄介な年齢です。
     仕事でプライベートで、世間で言うところの「スタンダード」を気にさせられる局面も多くなります。


     例えば、表題作である第1話の3人。
     怜香、さらさ、主人公の絵美。高校の華道部で出会って以来、15年に渡る付き合いです。

     美容師のさらさは、進学、就職、結婚、出産と、希望どおりの「スタンダード」な人生です。
     看護師の怜香は、どういうわけか恋人と長続きしないため独身ですが、強い結婚願望を持っています。
     ところが絵美の場合は、2人とは事情が異なります。怜香と同じく独身ではあるのですが、結婚したくないというわけではないけれど、どうしても結婚したいというほどでもないのでした。

     なぜかと言うと、想像できる「結婚生活を送る自分」と現実の「独身生活を満喫する自分」とを天秤にかけてみても、どちらかに大きく傾くことはないため、わざわざ婚活という手間のかかることをする気にならないというわけです。
     この感覚は、男女を問わず共感できる人が多いのではないかと思います。

     本作で興味深いのは、「婚約破棄」という強烈な痛手を負った怜香だけでなく、幸せな「結婚生活」を送っているはずのさらさにしても、気楽な「独身生活」を満喫しているように見える絵美にしても、現状に対する屈託を抱えているというところです。
     この設定が効いていて、怜香が別れた彼氏からもらったスノードームを捨てることで失恋の痛手を葬り去る、という直線的なストーリーにさらさと絵美の心の解放を絡めた、膨らみのあるお話になっています。

     
     全編を通して、「アラサー女性」と「捨てるという行為」について描かれるのですが、「あーこういう感覚わかる気がする」というふんわり系のものから「うわっ」というホラーっぽいものまで、お話が各種ジャンルに渡っていてなかなか楽しめる短編集です。

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    2025年12月12日
  • 新しい法律ができた

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    隙間時間に読みやすい短編だけど、しっかり読み応えのある話ばかり
    突拍子もない法律と思いきや、腑に落ちるものがよかった。

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    2025年11月21日
  • 氷柱の声

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    まだ感想を言語化できてない
    咀嚼して消化するのに時間かかりそう…!!

    でもこれだけは言える!

    読んで良かった!!

    教えてくれた人どうもありがとう!

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    2025年11月13日
  • 恋のすべて

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    恋っていいな、短歌っていいなという気持ちで満たされている。
    飾らない言葉で詠まれた短歌は、こんなにもすっと心に入ってくるのかと感心してしまった。
    特に好きだったのは、Ⅱの贈答歌のパート。
    お二人が喫茶店で1時間かけて歌を詠みあったのだとか。どんなに素敵な時間だったことだろうと、そのシーンが目に浮かぶような気持ちで読んだ。
    もし短歌が詠めるなら、好きな人と歌を贈り合うなんてことをしてみたかったなぁ。うーん、残念。

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    2025年10月25日