くどうれいんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とにかく1日の疲れが最高値に達した時のお風呂に入らなきゃっていうのが億劫過ぎる。
で、入んなきゃ〜入んなきゃ〜って思ってる間にうたた寝。
こんな生活が多いので、本の帯の文句にどんぴしゃり。
くたくたに疲れて帰った日、ショート動画でだらだら時間を溶かしてしまう日。
「お風呂に入らなきゃ」と頭では分かっているのに入る覚悟が決まらない!
→まさに私のこと。
なので気になって買いました。
お風呂にまつわるいろんなジャンルの話が読めて楽しかったけど、一つ一つが短いから何となく物足りなかったかな。
でも、お風呂に入った時の開放感、安堵感、そういうのに改めて気付かされたというか。もうさっさとお風呂に入ろうって思えました。
入っちゃえば気持ちいいんですよね。
いいなと思ったのは日向夏さんの『回復の泉』です。 -
Posted by ブクログ
p186
わたしはずっと、わたしのことを救いたかったのだ
〜
会場をまんべんなく見渡して高校生たちと目を合わせながら、おかしいと思っていた。いない。座っているはずの、高校生の時のわたしがいなかった。高校生の時の自分と目が合って、わたしはわたしを救うはずだった。
〜
そうか、もしかしたらいつの間にか、17歳のわたしはわたしの中からいなくなっていたのかもしれない。わたしはもう、彼女の機嫌を伺わなくても書けるようになったのかもしれない。それはさみしいことだけれど、来るべき別れのようにも思う。彼女はわたしの気づかないうちに救われて、もういないのだ。私はすでに、自分が思うよりずっと身軽に書いている。書くことの楽しさだけで、書くことができている。
作家みたい。
p194
はずみだから、みーんな。
球をポンっとやってあっちに戻れない、みたいな。人生ははずみだよ。いまはずむときなんじゃない。決断って選ぶことじゃなくて、選んでそれでよかったって思えるようにしていくことだって言うし -
Posted by ブクログ
ネタバレくどうれいんさんは、はじめまして。
第一印象は
かっこいいお友達が多いな、すごいなあ。
失恋して雨の中、歩いて帰っていると
かっこいい女性ドライバーさんが登場するお話は
ドラマみたいだと思った。
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「両手を広げてくるくると回りたくなるほどに
金髪にしてから何をするのもすがすがしい。
ああ、自由!いろいろとうまくいかない自分の人生から
幽体離脱できたようだった。
わたしは金髪のわたしとたのしく過ごした」
自分は普段髪を染めないけど、髪を切ったりすると
確かに、うきうきしてくるな〜と共感。
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あこがれの盃の項で出てきた星耕硝子が気になって
調べてみたらほんとに素敵な硝子の食器が
たくさん出てきて私も欲しくなった。
売れちゃったときは残念‥と思ったけど、
店員さんも優しいし、
待っていてくれる目標があるって、安心する。
———
「ぼた雪の降る様子を「もっつもっつ」とあらわす方言が
あるので岩手に住んでいてよかった。
オノマトペが降るのである。
岩手は、雪がもっつもっつと降り、
ご飯をむったむったと食べる県だ」
岩手の方言が可愛すぎた。
その後、場所ごとの雪やつららの味比べがはじまって
ワイルドだな〜と思った。
それとも岩手では、みんな食べるのかっ?
———
高三のとき受験日を勘違いして、
結局受けられなかったエピソードは肝が冷えた。
でも「滅多にない不幸が起きたんだから、
その分滅多にない額が当たる気がする」と母が宝くじを
買うのが、優しいなと思った。
つらい経験の何もかもが最終的には笑い話に
なってしまう。つくづくわたしの人生は、
行ったり来たり交差をしたりしながらも、どの線を
選んでも全部当たりのあみだくじだと思う。
素敵な表現だな〜。どんな人生でも正解だと言える
生き方をしたい。
———
あとがきは「生活は死ぬまで続く長い実話」とはじまる。
実話ですか?ときかれることが多いらしい。
でも、わざわざ額に入れて飾ろうとしないだけで、
誰でもたくさんのシーンはあると思う、と書いている。
それで言うなら
玲音さんは、シーンにあった額を選ぶのが
とっても上手なんだろうなあ、
額の種類もバリエーション豊かなんだろうなあと感じた。
自分も、なにか些細な出来事を
きれいに飾りつけしてみたくなった。 -
Posted by ブクログ
特別ではない日々にスポットライトを当てて、愛おしいものに変えてくれるエッセイ集。
著者が兼業から専業作家へと舵を切り始めた頃の作品。
新しい環境にまだ慣れない様子や葛藤が率直に描かれていて、
「どんな人でも水面下で足掻いているんだ」
「かっこ悪いのは自分だけじゃないんだ」
と救われるような気持ちになった。
まるで物語のように鮮やかな一編もあり、
「日常って物語になるんだ。自分も物語の中を生きているんだ」
と気づかされた。
変わり映えしない自分の日常も、少し俯瞰して、親愛を持って見つめることで、まったく違った景色が見えてくるのかもしれない。
そう思わせてくれる、愛おしい一冊。