作品一覧

  • マザー・マーダー
    3.5
    1巻770円 (税込)
    息子を溺愛するあまり学校や近隣でトラブルをくり返す母親・梶原美里と家から一歩も出ない引きこもりの息子・恭介。この親子と、梶原家の隣人、美里と同じ職場で働く女性、引きこもりの支援施設で働く男性、恭介と同級の女子中学生、恭介が起こした不可解な事件を取材する女性ジャーナリストとの係わりを描く。すべての作品に幾重にもどんでん返しが仕掛けられ、歪んだ母性の毒に慄然とするイヤミス系連作短編集。
  • 撮ってはいけない家
    3.9
    1巻1,826円 (税込)
    映像制作会社でディレクターとして働く杉田佑季は、上司であるプロデューサーの小隈好生から、ホラーモキュメンタリ―の企画を担当するように頼まれる。だが、実際にドラマの制作が始まると、子どもの神隠しが発生し……。
  • 血腐れ(新潮文庫)
    3.9
    1巻693円 (税込)
    亡き夫に唇を触れられたと語り出した義妹(「魂疫」)。縁切り神社で行われる“儀式”(表題作)。忌まわしき伝承を持つ鐘が鳴るとき(「声失せ」)。原因不明の熱に苦しむ息子に付き添う私に近づいてきた女(「影祓え」)。身近な者の災難や死が切り裂いた日常。煉獄の扉を開くのは、無念を抱く冷たい死者か、あなたの傍らで熱を放つ家族か。禁忌を踏みこえた先に見える真相。戦慄のホラー・ミステリー短編集。(解説・杉江松恋)
  • Jミステリー2024~FALL~
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    ミステリー界の最前線で活躍する作家陣による、全編書き下ろしの超豪華アンソロジー「Jミステリー」。第6弾も誰もがよく知るあの作家たちが競演! 今読みたい日本ミステリーがここに集結! 『Jミステリー2024 FALL』登場。
  • 本格王2019
    3.0
    1~6巻814~979円 (税込)
    「ゴルゴダ」飴村行 「逆縁の午後」長岡弘樹 「枇杷の種」友井羊 「願い笹」戸田義長 「ちびまんとジャンボ」白井智之 「探偵台本」大山誠一郎
  • 忌鬼(1)
    完結
    -
    全2巻594~660円 (税込)
    「10年前に居なくなった、夕夏の葬式をする」突然の連絡で、祖母の家に集まった秋生たち4人。だが「修平」の失踪、記憶の食い違いなど、徐々におかしなことが起こり始め―背筋がゾクゾクする、本格派ホラー!!(著者名:矢樹純・加藤山羊/初出:GANMA!1話~16話掲載分)
  • 幸せの国殺人事件
    3.0
    1巻1,925円 (税込)
    中学一年の薗村海斗は、最近は学校に来なくなってしまっている同級生・桶屋太市、同じく同級生の女子・烏丸未夢と、オンラインゲームを通して交流を深めていた。ある日三人は、廃園になった遊園地≪ハピネスランド≫で撮影されたと思われるある動画を見てしまい、その動画が一体何なのかを突き止めるため、ハピネスランドに侵入することに…。思わぬ方向へ展開していく事件を追いながら、海斗たちは少しずつ真実に近づいていく―。
  • 不知火判事の比類なき被告人質問
    3.7
    1巻1,815円 (税込)
    誰もみたことのない衝撃の逆転裁判がはじまる――。フリーライターの湯川和花は殺人事件の裁判を傍聴するのだが、結審直前に衝撃的な被告人質問を目の当たりにする。左陪席の不知火春希裁判官が予想外の質問を被告に投げかけ、悲しすぎる事件の真相を自白のもとに晒して法廷の景色を一変させてしまう。こうした不知火判事の質問は「他に類を見ない質問」と法曹関係者の間で囁かれていた。
  • Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件
    -
    1巻770円 (税込)
    その村では、いじめは娯楽の役割を果たしていた。そして、村の決めごとで、いじめの対象とされている“サント”とは……。おぞましい因習が残る、青森県P集落。大学の同僚教授・三崎忍に同行し、二十年ぶりに帰郷する「私」には、苦い思い出の土地だった。途中の新幹線で、「私」たちは同じ場所を目指す心理カウンセラーの桜木と出会う。だが、雪で閉ざされた縁切り寺で「私」たちを待ち受けていたのは、世にも奇怪な、連続殺人事件だった……。長篇ミステリ小説。電子版あとがきを追加収録。 ●矢樹 純(やぎ・じゅん) 小説家、漫画原作者。1976年、青森県生まれ。実妹とコンビを組み、加藤山羊の合同ペンネームで2002年、「ビッグコミックスピリッツ増刊号」にてデビューする。『あいの結婚相談所』『バカレイドッグス』などの原作を担う。2012年、「このミステリーがすごい!」大賞に応募した『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』で小説家としてデビュー。2019年に上梓した短編集『夫の骨』が注目を集め、2020年に表題作で日本推理作家協会賞短編部門を受賞する。他の小説作品に『がらくた少女と人喰い煙突』『妻は忘れない』『マザー・マーダー』『残星を抱く』がある。
  • 残星を抱く
    3.6
    1巻1,760円 (税込)
    第73回日本推理作家協会賞短編部門受賞『夫の骨』の著者、受賞後初の長編ミステリー! 罰を受けるべきなのは誰―― 次々と身の回りで起こる不穏な出来事に、刑事の妻・柊子は追いつめられていく。 愛する家族を護るため、彼女が取った行動は――!? 「あなたを、殺したいと思って」 母娘二人だけのドライブの帰り道、青沼柊子は峠の展望台で、暴行の現場を目撃する。 暴漢たちは柊子たちを逃がすまいと車の前に立ち塞がるが、構わず柊子がアクセルを踏むと、サイドミラー越しに、男の影が崖下へと転落していくのが見えた。 あの男は死んだのか? 思い悩む柊子だが、県警捜査一課の刑事を務める夫の哲司には、正直に話せない。 すると翌日、マンションのポストに告発文めいた脅迫状が投函されており……。 血の因縁が浮かび上がらせる、二十年越しの真実!
  • 怪談ルゥプ(1)
    完結
    5.0
    全6巻440~605円 (税込)
    ──《その女の顔》を見たものは、魂を奪われる──兄のお願いで、怪談の聖地巡礼《=怪奇巡礼》をしているあずさは、ある日、呪いに巻き込まれてしまう。次々に起こる怪奇現象、スマホのカメラに映り込む《それ》は、段々とあずさに近づいて、遂にその顔を見てしまう──呪いの吹き荒れる街、横浜で生き残る鍵は、怪談の謎を解き明かすこと。本格ホラー・ミステリー、開幕 (初出:GANMA!1~8話掲載分 / 原作:矢樹純/作画:加藤綱未)
  • やぎのふしぎ 加藤山羊×矢樹純 初期短編集
    完結
    -
    全1巻330円 (税込)
    加藤山羊・矢樹純のコンビ(『あいの結婚相談所』『女囚霊』他)がデビュー当初の2004年―2006年に描いた「少しふしぎなお話」を集めた短編集です。 『天使の穴』(ビッグコミックスピリッツにて奨励賞受賞) 「ある物」が見えることで人との別れを知ることができる修一。「また会えるはず」と思っていた元カノとの偶然の再会が、主人公に突きつけるものとは。ホラー風味もあるファンタジー。 『ジロー君刑事』 天才科学者・白井博士の危機に駆け付けた、どう見ても怪しい刑事「ジロー君」。真逆の二人による掛け合いと同時に激しいアクションが繰り広げられる近未来もの。 『ランニングドリーマーズ』(ビッグコミックスピリッツ増刊号掲載作) 近未来。期待の陸上選手だったが若くしてドロップアウトしたハル。そんな彼にある日衝撃のニュースが届く。苦しみを乗り越えて、もう一度夢を持つことはできるのか。
  • 新世代ミステリ作家探訪
    3.8
    1巻2,750円 (税込)
    若手書評家として精力的に活動を繰り広げる若林踏。主催するトークライブでは、新世代作家たちに真正面から問いをぶつけていく。熱中した物語、創作論作法、問題意識……。和やかなトークは、時に熱を帯びながら、深まっていく。そして、語らいの先に浮かび上がったものとは!? 各人各様に進化するミステリの最前線。読書をより深く楽しむための一冊。
  • バカレイドッグス Loser(1)
    完結
    3.3
    全5巻759~792円 (税込)
    電子書店でバカ売れのネオ闇医者物語、待望の復活! 社会のハミ出し者だけを救う闇医者兄弟がいた。金さえ払えば、どんな手術でも引き受ける無免許の天才外科医・犬童辰二、その弟、犬童亥三。そんな彼らが営む犬童医院は、とある理由で街から締め出されてしまう。そして、新天地として横浜の路地裏〈バカレイ〉を選びゼロからのスタートを余儀なくされるのだった。新犬童医院、開院です!
  • 妻は忘れない(新潮文庫)
    3.7
    1巻649円 (税込)
    私はいずれ、夫に殺されるかもしれない。義父の弔問に訪れた前妻の佑香。夫は彼女とよりを戻したのではないだろうか。苦悩が募る中、通勤バッグにある物を発見してしまう(表題作)。日常を一本の電話が切り裂いた。大学生の息子哲生から元交際相手傷害事件について話を聞いている。刑事がそう告げたのだ(「戻り梅雨」)。平凡な家庭に潜む秘密を鮮やかに浮かび上がらせる、五篇の傑作ミステリ。(解説・千街晶之)
  • リモート・パラサイト~顔のない鬼が僕を喰らう~ 上
    完結
    3.0
    全2巻660円 (税込)
    売れない漫画家の井沼は、担当編集の勧めで大人気漫画家・成田ヒカルが原作のサイコホラー作品のコミカライズを担当することになる。作品の恐ろしいまでもの面白さに手応えを感じ、これならば間違いなく名作になると意気揚々と描き始めた井沼だったが、その日を境に彼の周りでは不穏で気持ちの悪い出来事が立て続けに起こるようになり…。
  • 夫の骨
    3.8
    1巻737円 (税込)
    昨年、夫の孝之が事故死した。まるで二年前に他界した義母佳子の魂の緒に搦め捕られたように。血縁のない母を「佳子さん」と呼び、他人行儀な態度を崩さなかった夫。その遺品を整理するうち、私は小さな桐箱の中に乳児の骨を見つける。夫の死は本当に事故だったのか、その骨は誰の子のものなのか。猜疑心に囚われた私は……。(『夫の骨』)家族の“軋み”を鋭く捉えた九編。
  • バカレイドッグス(1)
    完結
    4.0
    全3巻759円 (税込)
    とある街の裏路地<バカレイ>に、社会のハミ出し者だけを救う闇医者兄弟がいた。金さえ払えば、どんな手術でも引き受ける無免許の天才外科医・犬童辰二、その弟、犬童亥三。そんな彼らの営む犬童医院に来る患者は、全員犯罪者だった!闇に蠢く命を救う闇医者物語<メディカル・ピカレスク>、開院!!
  • イミガタリ―忌み語り― 分冊版 1巻
    完結
    4.0
    全6巻132円 (税込)
    「あなた悪いことしていない?」――1年前の出来事が原因でノイローゼ気味になった良子はある日気が付く。人間はみんな糸で繋がっている…自分の悪行は糸を伝ってすぐに他人へと返るのだ…と。「悪いことをするといつか自分に返ってくる」という教えをぞくっとする独特の切り口で描いた巻頭作「咎の糸」。単行本未収録作4編に加え、現代社会に存在する(かもしれない)怪異をテーマに描いた書き下ろし3編を収録した、加藤山羊・矢樹純のホラー傑作集!!
  • イミガタリ―忌み語り― 1巻
    完結
    -
    全1巻605円 (税込)
    「あなた悪いことしていない?」――1年前の出来事が原因でノイローゼ気味になった良子はある日気が付く。人間はみんな糸で繋がっている…自分の悪行は糸を伝ってすぐに他人へと返るのだ…と。「悪いことをするといつか自分に返ってくる」という教えをぞくっとする独特の切り口で描いた巻頭作「咎の糸」。単行本未収録作4編に加え、現代社会に存在する(かもしれない)怪異をテーマに描いた書き下ろし3編を収録した、加藤山羊・矢樹純のホラー傑作集!!
  • あいの結婚相談所 1
    完結
    4.0
    全4巻693円 (税込)
    あなたが結婚相手に望むのは何でしょうか? 顔ですか、お金ですか、地位や名声ですか、安定ややすらぎですか、将来の保証ですか…それとも愛ですか? 人間の奥底には本能があります、しかし人間は上っ面の言葉も持ち合わせています。本音を隠して建て前だけで行動することができるのです。 あいの結婚相談所の藍野氏は、入会者であるあなたがお望みの結婚相手との出会いを100%叶えてくれます。 しかし、あなたが包み隠したかった本能の欲望も顕わになってしまう覚悟をお持ちのうえ、ご来所ください。 もう一度おたずねします。 あなたが結婚相手に望むのは何でしょうか? 顔ですか、お金ですか、地位や名声ですか、安定ややすらぎですか、将来の保証ですか…それとも愛ですか? その答えは、このコミックスを読めば出てくることでしょう。
  • 禁忌 絶対にやってはいけない13のこと
    完結
    5.0
    全1巻528円 (税込)
    振り返ってはいけない。捕まってはいけない。思い出してはいけない。返事をしてはいけない……。 日常に潜む“禁忌”をめぐる身も凍るようなオムニバス13篇。あなたのすぐ隣にも、何かが…いる。
  • Jミステリー2024~FALL~

    Posted by ブクログ

    *姫川玲子シリーズが圧倒的な人気を誇る誉田哲也が前巻に引き続いて登場。辻堂ゆめ、矢樹純、川瀬七緒、秋吉理香子、平山夢明と、いずれも読み応えたっぷり。大人気ミステリー作家たちの新作書下ろしを収録した贅沢なアンソロジー第6弾*

    姫川玲子シリーズ最新作が目当てでしたが、玲子と久江の一見ほんわりとした食レポ中の会話がなかなか深くて大満足。

    他の作家さんもそれぞれ読ませてくれましたが、特に良かったのが初読みの川瀬七緒氏の「沼の底、さらに底」。
    絶対に這い上がれない沼の底が暗黒過ぎてお見事でした。
    これは続きが読みたい…!

    0
    2025年01月30日
  • 撮ってはいけない家

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ミステリーとホラー、その2つが絡み合って進行していくストーリーが読者を飽きさせない。人の怨み、人間の怖さはホラーの根幹を成すものだと思う。モキュメンタリーが流行り出している、というメタ的視点から始まる本作はいくつかのミスリードも混ぜ込みながら複雑かつ悍ましい展開を畳み掛けてくる。
    そしてその身に目に見える物理的とも言えるような厄災が降りかからないのがむしろいいのだ。

    そしてホラー小説におけるオカルトマニアの風変わりなキャラクターの頼もしさといったらない。
    阿南とかいうMVPよ...

    0
    2024年12月30日
  • 不知火判事の比類なき被告人質問

    Posted by ブクログ

    面白かったー!
    弁護士や検察側が事件の謎を解き明かすことは多くあれど、まさか判事が全てを解き明かしてしまうとは。新しい逆転裁判、新しい安楽椅子探偵!
    弁護士が別の真犯人をほのめかす、検察が被告人の有罪を立証しようとする、そして語り手であるルポライターの主人公が取材によって「もしかして、真相はこんなことだったんじゃ!?」と名探偵になる、にも関わらずそれらもを逆転させて不知火判事が真実を導き出すというスタイル。
    これは続きもあったら面白いな〜

    0
    2024年12月19日
  • 夫の骨

    Posted by ブクログ

    短編もの
    1番最初のやつが面白くてやられた

    矢樹純さん初読で
    他にも読みたい!
    と思って本屋に
    …結構躊躇してしまう怖い作品を描いているじゃないかぁ!

    でも気になるので
    他の作品も読んでみたい

    0
    2024年12月14日
  • 撮ってはいけない家

    Posted by ブクログ

    ううう、震えるほど怖い。
    怖いけど謎が気になって、つい夜中に読み終えてしまった。謎解きの要素も面白かった、ホラーミステリー。
    感想また追加します

    0
    2024年12月02日

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