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私はいずれ、夫に殺されるかもしれない。義父の弔問に訪れた前妻の佑香。夫は彼女とよりを戻したのではないだろうか。苦悩が募る中、通勤バッグにある物を発見してしまう(表題作)。日常を一本の電話が切り裂いた。大学生の息子哲生から元交際相手傷害事件について話を聞いている。刑事がそう告げたのだ(「戻り梅雨」)。平凡な家庭に潜む秘密を鮮やかに浮かび上がらせる、五篇の傑作ミステリ。(解説・千街晶之)
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Posted by ブクログ
久しぶりにとてもおもしろい小説に出会えました。人物描写が的確なため、「こういう人ならそういうことはしないだろうな」「こういう人ってそういうことしちゃいそうだよね」というイメージが湧き、物語に入り込めました。どの言葉にも無駄がなく、実際の文字数以上の世界に引き込まれていきました。あっという間に読めるの...続きを読むに、長編小説を何冊も読み終えた感覚になりました。
作家さん買いします!
マザーマーダーではまって矢樹純さん3冊目。今回も大変面白い短編集でした。家族、を描くのが上手いなぁ。とてもリアルでゾクゾクしながら読みました。3冊短編集読んで一つもハズレがないなんてすごい。
日常に潜む不穏な空気や秘密をテーマにした短編集 お話はどれも一筋縄ではいかず、どんでん返しとまでは言わなくても、見事に予想と違う展開が待ち受けています 満足度の高い短編集でした
ざわざわと胸に不安が広がっていく。 「妻は忘れない」「無垢なる手」「裂けた繭」「百舌鳥の家」「戻り梅雨」 毛色の異なる5話収録の短編集。 前作『夫の骨』で騙される快感を味わい期待して待った本作にもしてやられた。 ごく身近な日常の中でふと感じる違和感、不安、猜疑心、嫌悪、自省、それらの感情が複雑...続きを読むに絡み合いながら終盤まで二転三転する展開にざわつきが止まらない。 5話それぞれに趣があって面白いが、中でも不穏でイヤな感じが延々と続くママ友の行動を描いた「無垢なる手」はその心理描写が秀逸。 ホラー要素を含んだリアルミステリー。
非常に楽しめる短編ミステリーが5本.「避けた繭」はあまり感心しない主人公誠司の話だが、その他は意外な事象が最後に飛び出して、思わず読み返すことがあった.佑香の仕組んだ企みが頓挫してしまう表題作も楽しめたが、若い母親の心の探り合いがテーマの「無垢なる手」は認知症がキーワードかな.「百舌鳥の家」は母親の...続きを読む病気で姉妹の過去の出来事が露呈するものだ.「戻り梅雨」は哲也の行動を把握しきれない母の思いや姉の葛藤がうまく描写されていた.
前作の『夫の骨』も良かったけれど今回も先が気になり一気に読み終えた。短編だけれど読み応えは充分で切れ味がいい。どんでん返しもありで読み返しても楽しめる。
家族をテーマとしたどんでん返しミステリー、ノンシリーズの5作品の短編集。 よくありがちな家族設定からはじまり、彼らが抱える悩みや疑念が除々に大きくなり、あれよあれよという間に小気味良いオチが待っている。『私の骨』で、してやられた感があったが今回もたっぷりやられて楽しめた。
5編のミステリー短編集。 日常にある思い込みやすれ違いがドラマになる。 相手の些細な言動から 「こういう意図なんだろう」 「相手は自分のことをこう思っているのだろう」 ……と(勝手に)感じることは日常茶飯事。 かなり細かいことでも気になったりする。 しかも、確かめる術がなく、結果的に 結構な悩みや...続きを読むストレスにつながることもある。 この短編集には、上記のように 思い込んだり、悩みを持つ人物が複数登場し、 共感できる部分が多かった。 個人的には、最後の『戻り梅雨』が一番好き。 ミステリー度が高く、犯人捜しの楽しみもある。 ほかの作品も読んでみようと思う。
矢樹純『妻は忘れない』新潮文庫。 5編収録のミステリー短編集。『夫の骨』が面白かったので、本作も読むことにした。 5編共に女性の強かさや内に秘める恐ろしさ、表と裏の二面性を描いている。表題作の『妻は忘れない』と『戻り梅雨』の2編が面白かった。 『妻は忘れない』。表題作。短編の中に起承転結とミス...続きを読むテリーとがバランスよく配置され、小気味良く読める。バツイチの夫と結婚して数年後、夜の夫婦生活が途絶え、悩む妻・千絋が主人公。義父の通夜に弔問に訪れた夫の前妻の佑香。それを境に頻繁に外出するようになった夫の通勤バックに見付けたスタンガン。夫は自分を殺し、前妻とよりを戻そうとしているのか…… 『無垢なる手』。全体に漂うベタついた雰囲気の保育園のママ友の話。女性同士なら簡単に意気投合するかと思えば、背負っている家庭の事情や子供たちへの教育のこともあり、見えないところでバチバチと火花を散らすようだ。『妻は忘れない』と同じパターンの結末なのが残念。 『裂けた繭』。サイコミステリーっぽい短編。10年間も自室に引き籠る誠司には、もう一人《みゆな》という女性の人格があった。実際に過去に起きたよく似た事件をベースに凄惨な結末が待ち受ける。 『百舌鳥の家』。母親が手術のため入院したことから、久し振りに帰省した沙也は姉から母親が死んだら相続を放棄してほしいと告げられる。父親の死の真相と忘れていた過去が…… 『戻り梅雨』。本作の中では一番ミステリー性の高い短編。二転三転の展開が面白い。7歳年上のシングルマザーの佐山美玲との交際を諦めたはずの哲生が、美玲が自宅で頭部を殴打され、倒れているところに居合わせる。警察に参考人として拘束された哲生は美玲を襲った犯人なのか。 本体価格590円 ★★★★
ちょっと無理矢理な話もあるけど、基本的にはどれも面白い。 「超イヤな気持ち!!」ではないけど、「あぁ、なんかモヤモヤするな…なんかイヤかも…」ってのが全体的に漂うお話達でした。
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妻は忘れない(新潮文庫)
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矢樹純
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