【感想・ネタバレ】妻は忘れない(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年05月06日

久しぶりにとてもおもしろい小説に出会えました。人物描写が的確なため、「こういう人ならそういうことはしないだろうな」「こういう人ってそういうことしちゃいそうだよね」というイメージが湧き、物語に入り込めました。どの言葉にも無駄がなく、実際の文字数以上の世界に引き込まれていきました。あっという間に読めるの...続きを読むに、長編小説を何冊も読み終えた感覚になりました。

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購入済み

作家さん買いします!

2022年06月26日

マザーマーダーではまって矢樹純さん3冊目。今回も大変面白い短編集でした。家族、を描くのが上手いなぁ。とてもリアルでゾクゾクしながら読みました。3冊短編集読んで一つもハズレがないなんてすごい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年08月22日

自分の妻と被る内容があるか楽しみに読んだ。すべてインパクトのある内容だったけど、残念ながら妻と被るお話しは無し。一番インパクトがあったのは表題通りの「妻は忘れない」。義父が急死する。そこで別れた妻が現れた。今妻VS別れた妻。旦那は別れた妻とちょくちょく会っている模様。今妻は旦那を信じられるか?これは...続きを読む厳しいね、疑心暗鬼になる。結局、別れた妻が義父の子どもを妊娠した!という訴えがあり、今妻は反撃に出る!DNA鑑定せい!!さすがに今妻は強し。旦那は今妻に事前になぜ事情を説明しないのか(怒)、でも面白かった。

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Posted by ブクログ 2023年02月16日

ざわざわと胸に不安が広がっていく。

「妻は忘れない」「無垢なる手」「裂けた繭」「百舌鳥の家」「戻り梅雨」
毛色の異なる5話収録の短編集。

前作『夫の骨』で騙される快感を味わい期待して待った本作にもしてやられた。

ごく身近な日常の中でふと感じる違和感、不安、猜疑心、嫌悪、自省、それらの感情が複雑...続きを読むに絡み合いながら終盤まで二転三転する展開にざわつきが止まらない。

5話それぞれに趣があって面白いが、中でも不穏でイヤな感じが延々と続くママ友の行動を描いた「無垢なる手」はその心理描写が秀逸。

ホラー要素を含んだリアルミステリー。

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Posted by ブクログ 2022年09月10日

非常に楽しめる短編ミステリーが5本.「避けた繭」はあまり感心しない主人公誠司の話だが、その他は意外な事象が最後に飛び出して、思わず読み返すことがあった.佑香の仕組んだ企みが頓挫してしまう表題作も楽しめたが、若い母親の心の探り合いがテーマの「無垢なる手」は認知症がキーワードかな.「百舌鳥の家」は母親の...続きを読む病気で姉妹の過去の出来事が露呈するものだ.「戻り梅雨」は哲也の行動を把握しきれない母の思いや姉の葛藤がうまく描写されていた.

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Posted by ブクログ 2022年06月19日

前作の『夫の骨』も良かったけれど今回も先が気になり一気に読み終えた。短編だけれど読み応えは充分で切れ味がいい。どんでん返しもありで読み返しても楽しめる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年03月13日

短編5編

「妻はわすれない」
思いやりの空回りとも言えるかも。もしくは、思いやりという優しい言葉を隠れ蓑にして、面倒な対話を避けた結果の更なるややこしい事態。
とはいえ、最後は主人公夫婦にとってハッピーエンドなのでよかった。
あれだな。今は妊娠中に、リスク少なく親子関係調べられるんだから、怪しいと...続きを読むきはまずは科学の力を借りるべきよな。

「無垢なる手」
一言で片付けるなら、人との距離感が全く違う人との付き合いとゆーか。(それだけでは片付けられない、不気味さがさらにあるけど)
ずかずかと(なんとゆーか、精神的な?)パーソナルスペースを侵してくるママ友が不快なのはもちろんだけど、夫の行動も個人的にはしんどい。他人に対するパーソナルスペース?の取り方は人それぞれ違うってことを念頭においえておかないといけないよな、と思ったり。特に夫婦という関係は元々は他人のはずなのに、あまりにも近い関係になる結果、相手は自分と同じ価値観を持っていると信じて疑わなくなってしまうのかも。気を付けないと

「避けた繭」
怖い。怖い、怖い。
引きこもりの主人公?は、ほんと今すぐ精神科受診すべきだわ。
引きこもりやニートと、精神疾患ってかなり密接に関係してると思うけど、それがなかなか周知されてなくて、結局医療に繋がらず最悪なことに……って、現実でも起こっているであろう怖さ

「百舌の家」
私はこの姉みたいな人間が好きじゃないから…読んでてしんどかった。
悪気がないからしょうがない、みたいな言葉ってホントは一番たちが悪いよなぁ。だってわざとじゃなくて、性根からって、どうしようもないやん。

「戻り梅雨」
最後のオチが、そーきたか!!て感じ。
犯罪が起きたときに、よくその家族(被害者側も、加害者側も)まで槍玉にあがるエピソードを見ると、家庭を持つって本当に怖い。自分の行動は自分の責任でコントロールできるけど、家族のことまではコントロールできないから……

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年10月08日

初めての作家さん。
何だかモヤモヤする感じが残りつつ、女はやっぱ怖いなーと思いつつ(私も女性だが)
ママ友のやつは、はっきり言えばいいのに、あーゆーコミュニティは言っちゃいけない空気とかあるんかなー。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年07月22日

スッキリ3割
イヤミス7割

…ってところでしょうか。
特に『裂けた繭』はグロテスクな描写があるので
苦手な方は要注意。
(殺人鬼フジコの衝動みたいな)

読後感が良かったのは
表題作の『妻は忘れない』と『戻り梅雨』だけど
全体的に最初に勘違いさせるような描写のあと
ひっくり返される所謂どんでん返し...続きを読むの趣向があり
読んでいて楽しかった。

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Posted by ブクログ 2021年06月13日

家族をテーマとしたどんでん返しミステリー、ノンシリーズの5作品の短編集。
よくありがちな家族設定からはじまり、彼らが抱える悩みや疑念が除々に大きくなり、あれよあれよという間に小気味良いオチが待っている。『私の骨』で、してやられた感があったが今回もたっぷりやられて楽しめた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年01月07日

“妻は忘れない”というか“女は忘れない”が集まった短編集。
どこにでもいる普通の人々が主人公だけれど、いったいどうなるんだとドキドキさせる展開と予想できない着地点に落ち着く意外性がおもしろかった。
「無垢なる手」のママ友のズレた感覚、「裂けた繭」の母親の正常な感情の麻痺、どれも真正面からくる直球の怖...続きを読むさではないが、胸のざわつきがいつまでも残るイヤな感触の怖さ。
平穏な母と息子の日常が脆く崩壊する苦さを味わい、その分ラストの安堵感が倍増する「戻り梅雨」を終わりに持ってくる構成が巧み。

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Posted by ブクログ 2020年12月21日

5編のミステリー短編集。

日常にある思い込みやすれ違いがドラマになる。
相手の些細な言動から
「こういう意図なんだろう」
「相手は自分のことをこう思っているのだろう」
……と(勝手に)感じることは日常茶飯事。
かなり細かいことでも気になったりする。
しかも、確かめる術がなく、結果的に
結構な悩みや...続きを読むストレスにつながることもある。

この短編集には、上記のように
思い込んだり、悩みを持つ人物が複数登場し、
共感できる部分が多かった。

個人的には、最後の『戻り梅雨』が一番好き。
ミステリー度が高く、犯人捜しの楽しみもある。

ほかの作品も読んでみようと思う。

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Posted by ブクログ 2022年11月25日

イヤミスの系統だと思っていると、所謂胸糞な展開はあまりなく、結末でカタルシスのある話がほとんど。オチのインパクトもほぼ想定内と言ったところ。読みどころはそうした部分より、キャラクターの細密な心理描写だろう。リアルとはもしかしたら少し違うのかも知れないが、異様な説得力があって、表題作や「無垢なる手」で...続きを読むの、自分で自分を追い込んでいくような、一人称は読んでいて息が詰まる。

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Posted by ブクログ 2021年12月23日

『味がすべて違う飴玉5個セット』みたいな短編集。
どれも見た目は似通っているが、味わってみると全然違う。

一番最初の話、妻が忘れないことってどうしても恨みがましい方の意味に捉えてしまう。
ストーリーもちょっと不穏な雰囲気だし。でも最後まで読んてみたら「そういう忘れないってことなのか。。。なるほどね...続きを読む」となり、タイトルからイヤミスだと決めつけた自分を恥じた。
さて、そんな気持ちで次のママ友の話を読んだら「あれれ」と2回くらいクルクルと翻弄され、やはりこれは後味悪い系の短編集と思い直し、その次の自宅監禁を題材とした吐き気を催す気持ち悪い話を読み。。。

読んでる間は面白く読めるのだが、終わってしばらくするとすべて忘れてしまう。
そんな本だった。

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Posted by ブクログ 2021年12月23日

表紙がもっと可愛いといいのに。中身はもっと魅力的でした。
2作目、無垢〜は、なんともゾクゾクするイヤな感じ。
でもそういう人いるなあと、思う。

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Posted by ブクログ 2021年07月07日

妻は忘れない
矢樹純さん。

初めましの作家さん。
日本推理作家協会賞短編部門賞受賞作家。

短編ミステリー。

おもしろかったー!!
一人読みながら、
えーっ!!マジか!!と、
声が出ちゃった。

おもしろかったー!!


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Posted by ブクログ 2021年06月21日

日常の中で、簡単に陥ってしまいそうな罠。
他人が仕掛けた罠だけでない。
自分自身でがんじがらめにしてしまう罠やら
愛情のボタンの掛け違えからくる罠やら色々だ。
自分にも起こる可能性だってあるかもしれないと思うから、
ちょっと怖いのよね、、、

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Posted by ブクログ 2021年06月17日

表題の妻は忘れないは、女性の勘の鋭さと
それを表面には出さず夫と普通に過ごす
妻の裏の顔が見えて、女性はいざとなると
恐ろしいと思った。
ママ友を題材にした、無垢なる手は
日常何処にでもありそうなリアル感で
人の心に無邪気にスルリと入り込んで
ずっと剥がれない溶接剤の様なべっとりとした
最後まで後味...続きを読むの悪いママ友。
どの短編も、何気無い生活の中に潜んだ狂気が
感じられる作品。

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Posted by ブクログ 2021年05月02日

短篇集
女性の視点で日常から起きてもおかしくない事件が次々と。主人公は一編づつ変わる。
どんでん返しもあり、思っていた展開と違った展開になる編もあった。よくできているが、欲を言えばひねりがもう 少し欲しい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年03月25日

5編の短編集ですが、どれも面白かった。

それぞれ当初の思惑通りに完結することなく、少し意外な結末に終わるので、次の話が楽しみであっという間に読み終えました。

勝手に相手が自分に悪意があると決めつけてかかってもその逆だったり、いい人だと思っていてもそうじゃなかったり、現実にもこういうことありそうで...続きを読む怖いと感じた本でした。

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Posted by ブクログ 2020年12月08日

突然、普通の人々に訪れる日常生活の歪み。平凡な家庭に潜む秘密を鮮やかに浮かび上がらせる五篇のミステリー。日本推理作家協会賞短編部門受賞後第一作。
作品内に漂う雰囲気が、ただただ異質さを感じる。いつもの日常と変わらないはずなのに、何故か違和感を覚えるほど気持ち悪いものはない。この表現力は現代作家随一か...続きを読むもしれない。

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Posted by ブクログ 2020年11月27日

不協和音というか、黒板をキーッとと引っ掻くような不愉快さ。
こういう人、いるいる。
こういうことあるある。

そんな日常にふっと起こりうる不愉快な事件の数々。

展開は面白いが、もう一回読むのはその不愉快さゆえにちょっと勘弁って感じ。

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Posted by ブクログ 2020年12月17日

傑作短編ミステリだと思われるが,いまいち好きになれないタイプの話が多い。

ラジオの書評で知って買った。

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