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Posted by ブクログ
悪い男に引っ掛かったせいで事件を起こして、田舎の親戚に引き取られた姉と数年振りに会うけど、姉がなんかヤバイものに取り憑かれていた「べらの杜」
アル中の男がチンピラの男に連れられて彼の故郷で療養という名前の飼い殺しにあってるんだけど、男が言うには猿が来ると病気が治るらしい…という「うず山の猿」
『がんべ』と地元で呼ばれていたというサイコパスな兄弟分とのややグロテスクなロードムービー的な話の「がんべの兄弟」
嫁ぎ先の田舎の因習に振り回される女と『がんべ』という存在と●『まる』と呼ばれる存在の後味が悪過ぎる「まるの童子」
の四篇から構成される、いわゆる村ホラー小説。
怪談や人怖的な怖さ、しかも読んだ後もずっと残る嫌な感じ(良い意味で、ホラーってこういう後味の悪さも魅力の一つだよね)
田舎の、植物に虫に獣に…原始的な生き物の命に溢れた、暗くてじめっとしている感じ。
『因習村』って言葉が流行ったけど、因習なんて近代の言葉と価値観ではかれないような、もっと古くて土地と住人に深く根付いた信仰や存在。
それも自然の中で腐って虫のわいてる死体や果物みたいなにおいのする世界観。
田舎のじめっと感……
Posted by ブクログ
おぞましいと先ず思うホラーの短編集。
次の話に行くたびに、前の話の登場人物だったり、謎だったりを、明言はしていないが想像できる作りになっている。
土俗の風習が好奇心を遠ざける為にできたのか、風習が形骸化したから綻びに好奇心が刺激されたのか、ちょっとした好奇心や心の緩みが転げる様な底へつながっている。
単語としては気味の悪いものが多いのに、読後の感想としてはちっともそうは感じない。
がんべと呼ばれる人に似た人ではないもの、心の働きや善悪の元?点?になるのが他の人とはずれている存在。と思ったらこの母親の心自体も読者とは違う点から始まっている。もしくは閉鎖的な村だからその点から始まったのだろうか。
点から点へと繋がり、それが母娘と継がれていく程に全く違う形を表していくのならば、もう滅ぶしかないのかとさえ感じる。
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