くどうれいんのレビュー一覧
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くどうれいんさんの食エッセイ。読んでいて食べたいと思ったものが沢山あった(*´﹃`*)萩の月、ねぎとろ、うーめん、シンプルなたまご丼…。
『萩の月のキャッチコピーには、「まごころをかたちに。」とある。そうか、まごころのかたちとは、クリーム色で、ふかふかのまんまるだったのか。私も萩の月のような明るいまごころを胸に持って暮らしたい。-萩の月- 』
『何を食べたらいいのかわからずにしゃがみ込んでしまうような日が来たら、前にそうやって泣きそうになった自分が何を食べていたか思い出してみるといい。…おいしい、と思う。おいしいから大丈夫、と思う。そうやって明日を迎えられる。-ねぎとろ-』
自炊をするこ -
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東日本震災2011年3月11日
くどうれいんさんも 盛岡出身 盛岡在中のかたなので
きっと実体験なのかと感じて読み進めました。
でも 主人公の名前は「伊智花」
検索しても くどうれいんさんは工藤玲音が本名
やはり 小説なのねと思いながら 読み進めました。
震災で 被害にあってない自分が 逆に苦しくなるパターン
私自身も感じていたことだったので
「同じ思いのかたがいたんだ」と本を通して安心したのです。
あとがきで
くどうれいんさんも 「被災県在中だけど被災者じゃない」
だけど 世間では「被災者」だと勘違いされて聞かれることの辛さ
沿岸の人たちこそ 本当に辛いのに。。。と思うジレンマ -
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読書が中々進まなくて積読が増えていく最近は、新しい作家の本を読むのも怖くなっていたから、この年(35歳)になって好きな作家さんができるとは思っていなかった。
そんな中で美しい装丁と、『スノードーム』というワードに惹かれて手に取ったこの一冊で、とても好きになれた、くどうれいんさんとの出会いの本です。
現代的なモチーフ(LINEスタンプなど)や、ライフステージに焦点を当てた描写や、日常で見たことのある景色の切り取り方が美しくて、ありがちな最後ではなく、これからも物語の登場人物たちが生きていくような、余韻があるようなストーリーの終わり方が特徴的でとてもよかった。
それぞれの物語で湧き上がる、自分 -
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#染野太朗 #くどうれいん
短歌教室でご指導くださってる染野太朗先生とくどうれいんさんの恋愛に関する連作が掲載。
忘れていた恋の断片や泣きたくなるような苦痛を伴う記憶が鮮明に浮かぶよう。
誰かと恋愛について語りたくなる、もしくは秘密をのぞき見しているような衝撃的な歌もあったりする。
生活雑貨や日常場面がドラマチックに詠まれていて、まねしたいけどまねできない美しさ。
好きな歌を抜粋
今世をあなたは先にあきらめてどこで待っても自転車で来る
この恋は海に行きたくない恋だ もういい、深いのもとおいのも
どこへでもいけるだなんていわないであなたと行けるかを聞いてるの
くしゃくしゃに笑うあなたとぱん -
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素晴らしい読書体験をさせてもらった。
書き表したい比喩の言葉が浮かびそうで浮かばない。そんな自分の語彙力やセンスのなさに打ちひしがれながらも、この本を読む事でそのセンスの限界をどうにか拡張しようと助けてくれている気がして励まされる。
なぜ、自分は本を読んでいるのか。その一つの理由として、誰かが悲しんでいる時、辛い時にそっと無言で差し出してあげられるような言葉を探しているのだと思う。
いつもなら自分の行動に対して、「誰かのために」というのは、あまりにも横柄で、客観視できていないと思えてしまい、言葉にも文字にもできないが、今日は確信を持って書き記そう。
くどうさんの言葉が自分の心を軽快にしてくれた -
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歌人のくどうれいんさん、染野太朗さんのお二人の往復歌集。
内容は「恋」一色。
タイトルも『恋のすべて』
ⅠとⅡ、二つのパートがあり、Ⅰは始まったばかりの恋から恋の最中。
Ⅱは終わってしまう恋。
歌集中程にはお二人が同じものをテーマに贈り合う贈答歌もあります。
くどうれいんさんはまだお若い歌人の方で「きゃー」と何だか顔を赤らめたくなるような恋心の歌がたくさんありました。
気持ちや情景が想像できるわかりやすい歌が多かったです。
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Ⅰ
真実はいくつもあっていいと思ういちども触れずに選ぶアボカド くどうれいん
だきしめられてお湯だった思いだすわたしお湯だった、どう -
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ネタバレ◾️record memo
ライダースの高齢女性は、
「ハッハー!ざんねん、みんなの期待の分重くなったわ」
と手を叩いて喜び、二百三十八グラムのまま購入してくださった。その、みんなの期待の分重くなった、というのが面白くいまでも忘れられずにいる。
そしてその冬、わたしはだれも信用できなくなって部屋から一歩も出られなくなり、店長にもだれにも連絡せず無言でサラダやさんのアルバイトを辞めた。
本当はだれかのきもちを推し量ることがいちばん苦手だ。悩んでいる人にも、その一歩先の言葉を促すような寄り添った声をかけることができない。
わたしはよくはかりかたを間違ってとても嫌われてしまったり、目の前から -
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恋の海に溺れてしまいそう。
一つの言葉をテーマに繰り広げられる短歌の世界。男性、女性、それぞれの歌人の思いを読むことができる魅力。工夫された装丁。言葉のテーマが変わるごとに、ページのデザインが変わる。この変化が、別世界に読者をいざなうきっかけにもなっている。色調はモノトーン。なんて素敵なんだろう。
恋愛中の感情は、本当に複雑。それを31文字で凝縮させてしまうことの不思議。読むことで、込められた思いが溶け出すようで、幸福感に浸れました。
くどうれいんさん、1994年生まれ。染野太郎さん、1977年生まれということで、少しばかり時代の空気感の違いも感じられました。
実際にお二人が喫茶店で詠 -
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本当に本当にすばらしかった。恋の楽しさ苦しさままならなさが詰まった短歌はもちろんのこと、本そのものの作りもとてもこだわりが感じられて、ページをめくるごとにうっとりする。どこを切り取ってもドラマのワンシーンのよう。まさに"恋のショート・フィルム"な短歌集。
どうしてこれが恋のうたとして詠まれたんだろう?と思うような短歌もあったけれど、日常のどんな一部分でも恋の場面でありえるんだということに気がついてたまらなくなった。35文字の奥にある匂いや想いをたくさん想像させてくれます。
おもうだけではあなたはぼくになってしまう触れたいのだと何度も気づく
スカートを買ってひろがるこ