くどうれいんのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
12回料理レシピ本大賞【料理部門】入賞の食にまつわるエッセイ。
著者の食に対するスタンスと、私のそれとが同じすぎて、わかりみが深すぎる(笑)。
私もアイスクリームには追いかけられたいし、熱々が美味しいものが目の前に来たら、エライ人の話を聞かずとも食べる。
そして、自分が家族に料理をつくってあげるようになって、自分の母親に対する気持ちが変わったところも一緒。
ダンナさんが、作った料理を惜しみなく「美味しい、美味しい」と食べてくれるのは、とてもうらやましいな。
私の好きな坂元裕二のドラマで「外で食べたらレジでお金払うでしょ。家で食べたらおいしかったっていうのがお金なの。言わなかったら食い逃げなの」 -
Posted by ブクログ
本当に本当にすばらしかった。恋の楽しさ苦しさままならなさが詰まった短歌はもちろんのこと、本そのものの作りもとてもこだわりが感じられて、ページをめくるごとにうっとりする。どこを切り取ってもドラマのワンシーンのよう。まさに"恋のショート・フィルム"な短歌集。
どうしてこれが恋のうたとして詠まれたんだろう?と思うような短歌もあったけれど、日常のどんな一部分でも恋の場面でありえるんだということに気がついてたまらなくなった。35文字の奥にある匂いや想いをたくさん想像させてくれます。
おもうだけではあなたはぼくになってしまう触れたいのだと何度も気づく
スカートを買ってひろがるこ -
Posted by ブクログ
くどうれいんさんという人がどんな人なのか、とてもよく分かるエッセイ本でした。
また、読んでいて、自分の日常についてもっと執念深くなろう!と思いました。この本の冒頭に、シーンは突然やってくるーという台詞があります。うたうおばけのお話しを読んでいると、えっそんなことある??劇的すぎない??というような驚きの感情が次々と湧いてきます。しかし、こういう場面は誰にとってもやってきているのです。それをれいんさんは沢山記憶に留めて、留めて、書き留めている。綴ることに執念を燃やしていて、今回はその中の何個かを紹介しているだけなのです。私自身もこれまでの人生でたくさんの劇的なシーンがあったと思いますが、どういう -
Posted by ブクログ
兼業作家から専業作家へと歩み始めたタイミングからスタートした「NHK出版本がひらく」というウェブマガジンでの日記の連載を書籍化した作品。
日記の練習と日記の本番という2つの要素で構成されている。
10代の頃から日記を書き続けているくどうさん。
それなのに、日記は「続けるもの」ではなく、続く日記なんて面白くない。毎日欠かさず書こうと思ったことは一度もない…そんな日記の紹介にびっくりした。
くどうさんにとって日記は「日々の記録」ではなく、「日々を記録しようと思った自分の記録」で、できる日とできない日の緩急が自分らしく、ノートがなくても、ブログがなくても、日記は死ぬまで勝手に書くものだと思っている… -
Posted by ブクログ
出てくるエピソード的に、20代~30代くらいの女性に特に刺さるエッセイ集だと思う。どの作品も短く読みやすい。
文庫版あとがきにて作者が語っていたように、コンビニに入るとまず栄養ドリンクコーナーに行ってしまうような人、本屋が開いている時間に立ち寄ることが出来ない忙しい人がどうかこの本に出会えますように。
日常への些細で強烈な違和感と、自分を作り上げてきた環境への愛着と、プライドと劣等感と反骨精神と、あらゆるものがぐちゃぐちゃになっている。
でも作者の目から見る世界は美しくて優しくて愛しい。
エッセイというものをこれまで食わず嫌いしていたけど、出会えてよかった。