くどうれいんのレビュー一覧

  • コーヒーにミルクを入れるような愛

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    エッセイはあまり読まないが、人気の作家さんなので読んだ。面白い方だし、使用している表現がとても可愛く素敵だった。

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    2025年07月10日
  • 虎のたましい人魚の涙

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     この人のこと好きだなと思えるエッセイでした。
     わかるわかるとなること(お風呂のこととか)、私の中で言語化されてなかった日常を言語化してくれているところ、そして私にはない視点の日常をくれるそんな作品でした。
     日常のお裾分けをありがとうございます。

     耳朶の紫式部 のような友だちにわたしもなりたい。そして欲しい。秋刀魚が武器っていいなあ。そんな言葉で物を贈り合える友だちがいるっていいなあ。

     お気に入りは耳朶の紫式部、傷跡を聞く、祝福の速度。

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    2025年07月01日
  • 新しい法律ができた

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    ネタバレ

     同じ書き出しで、25人の作家さんが25通りの物語を紡ぐ。1編が6ページほどのショートショートだからサクサク気軽に読めるし、様々なジャンルの物語を1冊で楽しめるためお得感がすごい読書時間を過ごした。

     現実の法から奇想天外な架空の法まで、ジャンルもミステリやディストピアものなど、物語の舞台も現代から近未来、果ては明治時代やアメリカの西部開拓時代まで、多種多様な設定の中でその法律が齎す思わぬ影響や人間模様が繰り広げられる。短いながらどの作品もとてつもない読み応えだった。

     法律というテーマ故か、ディストピアものとの相性が特に良かったように感じる。
     ハッとしたのは、今私たちの生きている世界は

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    2025年06月28日
  • 虎のたましい人魚の涙

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    読み終わるのが勿体無くて、仕事用の鞄に突っ込みながら、ちびちびと読んでた。
    刹那を生きてる人やなぁと思った。
    わたしのための、わたしのせいの人生。

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    2025年06月25日
  • コーヒーにミルクを入れるような愛

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    れいんさん同い年だし、私も結婚したてだしで親近感の湧く話が多かった。自分語りが多いし自己中で正直むかつくところもあるけれど(同族嫌悪?笑)日々をこんな風に面白く切り取って、本に残せるのは素敵だな。過去の記憶と今の記憶が混じり合う構成もよかった。私もこんなふうに色んな人と関わりあって生きていきたい。年上とも年下とも。夕日が沈むのを温泉で眺める話、ヤドリギの話、犬のミルクの話が特に好きだった。長野ヒデ子さんみたいに歳を重ねたい。

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    2025年06月23日
  • コーヒーにミルクを入れるような愛

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    ネタバレ

    だいじにだいじに読んだ。
    まるで自分かと思うような感情の動きをする人でびっくりするんだけどもちろん他人で、他人で年も離れてるのになんでこんな…わたしが幼いのか、若い時のわたしに戻るからなのかとても不思議。

    どれもこれもタイトルを見ると内容をすぐに思い出せる。
    見ていないし透かしていない、もいいよねぇすごく。コーヒーと結婚もヤドリギもかわいそうにもみんないい。夏井先生のひとこともいいよね。

    元気でこのままずっと書いてね、れいんさん。
    あーたのしみたのしみ。

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    2025年06月21日
  • 新しい法律ができた

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    ショートショートというものを初めて読んだ。
    なので、他シリーズは未読。

    「新しい法律ができた」
    最初の1行は全員一緒。
    なんだそれ、面白い!!!
    同じ一行から始まるのに、話の内容も展開も全く違う。面白い。

    1つ目のお話(金子玲介、ルパちゃん)が重くて、苦しくて、
    え!?これ読めるか!?と思ってしまった。
    が、作家によって内容は十人十色。
    様々なバリエーションがあるのが面白かった。
    しかし、法律が主題なので、内容が難しいものも多かった。

    塩屋験さんは(AIが小説を書くようになるが、作者は人の名前にし、人間かAIが書いているか分からなくするという話)、最後、え!?となって驚かされた

    シリア

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    2025年06月17日
  • 虎のたましい人魚の涙

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    くどうれいん、はじめて読んだ。距離感の近い文章。無理していなくて、ちょっとひねくれていて、等身大なかんじでよかった。作者と同年代なせいか、わかる〜ってなるところも多かった。小学生のころの一輪車ブームとか、懐かしかった。あと、お風呂がきらいというお話。読んでいるあいだ、母親の、「おふろー!」っていう大声が耳の奥に蘇った気がした。

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    2025年06月14日
  • 虎のたましい人魚の涙

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    「不毛なことだが、わたしはふと気を抜くと大人になってからも『いま、いまが、いまじゃなくなる、いま、いまがいま、いま』と考えてしまう。ベルトコンベアからとめどなく流れてくる『いま』を手に取った瞬間、もっと新しい『いま』を取りこぼしてしまう。どうしようもない妄想なのに途方に暮れて泣き出したくなる」

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    2025年06月11日
  • 虎のたましい人魚の涙

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    労働するすべての人へ肩を叩いて歩いてまわりたいと書いてくださっているように読んでいてとても励まされた。
    働くってとっても大変だしつらい時もあるしでも楽しくてやりがいを感じることもあるし…
    でもやっぱり全部欲張るには抱える腕が足りなくてくじけそうなときに、くじけなくていいんだよとじんわりと温めてくれる二月の暖炉のようなエッセイです。

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    2025年06月01日
  • プンスカジャム

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    もう、もうもう、もうもうもう!
    どっしん、どっしん、どすどすどす!

    プンスカあるく様子がありありです。

    擬音が小気味よく繰り返される。
    絵本では、ありがちですが、
    れいんさんの擬音は、
    やっぱりうまいなぁ。

    世の中のプンスカが、ぜんぶジャムになれば…
    平和になるよなぁ

    絵本って、やっぱり、力がある。

    まぁるくする力がある。

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    2025年05月10日
  • 登場人物未満

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    各所で撮影された戸塚さんの写真を元に、くどうれいんさんが紡ぐ「この街のどこかにいるかもしれない人たち」の物語。戸塚さんの様々な表情と、くどうさんの描く色鮮やかな物語のコントラストがとても良かった。よっくんとみゆのお話が特に好き

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    2025年04月01日
  • コーヒーにミルクを入れるような愛

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    ホットコーヒーのような愛に氷をたくさん入れてコーヒー牛乳にして飲ませてしまう、ぶっきらぼうな素直さとやさしさを兼ね備えた、
    そんな、くどうれいんさんのエッセイ集。

    読み進めてると、たまにきゅっとなってしまうんだけど、一種の共感性羞恥なのかな。
    凡人、と、凡人じゃない、の狭間でうごめいてるかんじ。

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    2025年03月30日
  • コーヒーにミルクを入れるような愛

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    ずっと読みたかったエッセイ。とても気分のいい読後感。すこしひねくれていて、わかる、と思う。くどうれいんの世界から地続きに自分の思い出があって、連想ゲームみたいに思い起こされて泣いた。どれもすこしずつ、私の思い出だった。良い言い回しをしたいだろうと思っていることが、透けて見える文体も、うっすら私の虚勢に似ていた。(こういう書き方をするのもまたそうだと思って、恥ずかしくなる)いちばん不幸で、いちばん幸せでありたいんだな、私と理解した。私はきっとこれから、ふとしたときに、ここに書かれた文章を思い出して、ああ、誰かが書いていたけど何の本だったっけ、と辿りながら、何度もこの本を開くと思う。読んでいた時の

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    2025年03月25日
  • コーヒーにミルクを入れるような愛

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    うたうおばけに続いてくどうれいんさん2作品目。順番的に何冊か飛ばしてるけどこの作品とても好き!
    『見ていないし、透かしていない』いいな。自分じゃ文章化なんてできるわけもないほんとにささいな心情を言葉にするのがすごい。

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    2025年03月25日
  • コーヒーにミルクを入れるような愛

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    くどうれいんに共感できなくなったらおじさんなのではないかとおびえながら読んだ
    30歳、子供も生まれ、世間的には若い部類に入ることは承知ながらも、我が子中心の生活に傾くことは、いかに自分の生活を効率よくコントロールして時間を作り、子を取り巻く様々な環境に配慮することで、つまりそれは自分の生活を雑にしていくこと、おじさんになりつつあることを意味するのではないかと思う。
    とはいえくどうれいんとは同じ年齢ではあるので、精神的な意味で。
    なのでこのエッセイを読んでいて、日常をこれほどまでに愛溢れる文章で表現するのは眩しくて、なんだか後ろめたくなった。家事や育児に向き合うために、ボーッと物思いに耽って過ご

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    2025年03月12日
  • 登場人物未満

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    新しい物語の形。面白かった!
    戸塚さんが撮った写真からイマジネーションを膨らませ、くどうさんがショートショートを書く。
    そこからさらに連想したものを戸塚さんが書く。
    特に打ち合わせをすることもなく、このやりとりがされていたというのが驚き。
    戸塚さんのことは今までよく知らなかったけど、掴みどころのない人物というのが伝わってきて、一気に興味を持ってしまった。
    宮城出身のお二人。こういう形のコラボは面白いなと思う。

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    2025年02月09日
  • コーヒーにミルクを入れるような愛

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    何気ない日々の生活から
    生まれてくるできごとや、やりとり。

    くどうれいんさんの日記を
    読ませてもらってるような感覚。

    『 人生ははずみだよ。いまはずむときなんじゃない。決断って選ぶことじゃなくて、選んでそれでよかったって思えるようにしていくことだって言うし 』

    この言葉には、たしかになるほどなぁって。
    決断したあとの自分の感情が大事なんだ!って、

    いつも、決めるまでの行程や決めた瞬間が印象に残りがちだったけど、決めたあとのその後まで自分の気持ちを大事にしてあげなきゃなぁとハッと気づかされた。

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    2024年08月06日
  • スノードームの捨てかた

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    表紙を見て、
    冬なんだけど凪いでいる海のようなイメージだなと思って手に取った本

    タイトルのスノードームの捨て方
    同性の友と30代以上の歳になると付き合い方がいろいろで、多分みんな手探り。だからこのお話の女友達の関係がなんか羨ましい。

    湯気は読んでいて1番自分の感情が揺れた。
    もどかしいんだけど、なんでもどかしいのか上手く言語化できない。読んでて少しイラッとする(笑)
    彼も彼女もなんかモヤモヤしてて、そのわからなさに惹きつけられた。

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    2025年12月14日
  • スノードームの捨てかた

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    個人的には「川はおぼえている」と「背」が好きです。
    川はおぼえているは短いお話でしたが、その情景も浮かぶし、ああ…懐かしいマッチ箱…なんて思っていました。
    背は…なんとなく終わり方が納得いかなくて!幸せになれないのか、あの2人は……すれ違って他人に戻って終わるのか…?と心がもぞもぞしました。

    スノードーム、欲しいなぁ…。

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    2025年12月11日