くどうれいんのレビュー一覧

  • コーヒーにミルクを入れるような愛

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    今作は、パートナーであるミドリさんとの生活を中心としたエッセイ。
    過去作にも度々登場するミドリ氏との結婚報告には、知り合いでもないのに図々しくも「おぉ…!」と声が漏れた記憶。
    くどうれいんのエッセイには多くの人が登場し、さまざまな人間関係を見ることができるのだけど、今回は一歩踏み込んだ関係や生活が感じられる。夫婦だし、そりゃそうか。

    半回りくらい年下の著者の経験は、懐かしさや甘酸っぱさ、切なさ、そして少しの羨ましさを抱かせる。
    でも、総じて「あぁ〜なんかいいわぁ」に行き着く私は単純だろうか…

    食エッセイも良いけど、本作は個人的くどうれいんランキングでは上位に入る。

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    2025年03月18日
  • 登場人物未満

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    大好きなくどうれいんちゃんと、重岡くんと映画で共演して気になってた戸塚純貴くん
    些細な日常も優しく書くれいんちゃんの文と、戸塚くんの人柄そのままのような「無理することをやめた」文が良い化学反応を起こしててめちゃくちゃよかった、新しい短編の形

    れいんちゃんと戸塚くんの会話もすごくおもしろかった。無理せず何にもならずその時の自分でいる戸塚くんだから、なんにでもなれるおもしろい俳優さんなのかもしれない。

    遊園地のカップルの回が好きでした。

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    2025年03月03日
  • プンスカジャム

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    怒りもじっくり見つめれば、自分の本当の気持ちに気づくことができる。カッとなった時は、心の中でジャムを作ろう。本当の気持ちが分かったら、今度はうまく伝えられますように。祈るようにジャムを煮詰める。

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    2023年11月08日
  • もうしばらくは早歩き

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    表紙の絵のサボテンみたいになって、買いすぎた日持ちのしないお土産を持って帰る描写が一番面白かった。欲しいものを買いすぎて重くて歩けないだなんておかしい。
    「歩けるけれど歩くには意外と遠い距離に動く通路があるのが豊かさ」というところが心に残った。

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    2025年12月13日
  • スノードームの捨てかた

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    どのお話も良かった。くどうれいんさの話の中にはいつもちょっと変わった人が出てきておもしろい。鰐のポーズのようこさんの態度にはモヤっとした。ミニトマトどんだけ取るんだろ⋯最後のいくつもの窓はお祖父ちゃんの山の絵から本当に好きなことは誰にも評価されなくていいんだなと思わせてくれた。

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    2025年12月12日
  • 氷柱の声

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    ネタバレ

    読んだきっかけはくどうれいんさんのエッセイ本が好きなので小説も読んでみたくて、なのだけれど、裏表紙に書かれたあらすじにある「被災県に住むものの被災者とは言えない自分の立場に葛藤」という言葉が気になっていた。
    以前、宮城県に住む知人も同じことを言っていた。読んでみて、その私の知人が言っていたことがその当時多くの人が思ったことなのだと知ることができたように思う。あとがきにある、「震災のあった人生」以外を選ぶことができない、という言葉が印象に残った。
    文章はいつものくどうれいんさんって感じで読みやすかったです!ますます好きになりました。未読のエッセイ等も読みたいな〜。

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    2025年12月10日
  • スノードームの捨てかた

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    読むたびにくどうれいん、いいなあと思ってしまう
    どんどん好きになる

    れいさんさんの感性って素敵なんだよなあ
    わしわしごはんを食べる、手というよりおてて、鯛のスタンプを送ったら会いたいってことだよ、とか

    人物たちの会話のテンポ感も好き

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    2025年12月10日
  • もうしばらくは早歩き

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    都会に憧れつつも生まれ育つ地元を愛している描写が、田舎出身の自分にささる所が多かった。

    どれも読みやすく面白かったけど、その中でも
    『「んぎ」と「んだぎ」』は声をあげて笑った。
    幸いにも読んでた場所が、外ではなく家だったので、よかった。

    違う意味で面白かったのが『ホワイトアウト』。
    自分には経験したことのない、ひやっとする体験が綴られていたけど、頭の中で情景が浮かびあがって、怖さもあり、夢中になって読んだ。

    『佐渡旅行』のタクシーの運転手さんを筆頭に、優しい人たちがたくさん出てくるけど、そんな風に登場する人たちを、味わい深く描けるくどうさんも、優しい人なんだろうなと、想像しながら読み終え

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    2025年12月10日
  • スノードームの捨てかた

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     30歳。女性にとっては令和の今でも節目を感じる年齢だ。
     仕事、恋愛、そして人生。気にしていないつもりでも、心に湧き立つ波風。
     その渦中にある女性たちの揺れる心を描いた短編集。
              ◇
    〈さあ集合です〉
    〈婚約白紙になりました〉
     そんな怜香のメッセージがグループLINEに送られてきたのは日曜の夕方のことだ。
     休日出勤していたわたしは、しばし驚いたあと、プレゼン資料の作成を諦めるや、すぐに怜香たちを自宅に招く算段を始めた。

     冷蔵庫にある食材でできる酒肴と、何を買って帰ればいいかを考えつつ〈今夜うち来ますか〉とメッセージを送る。怜香からはすぐ
    〈絵美ならそう言ってくれ

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    2025年12月12日
  • うたうおばけ

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    あとがきまで好き。エッセイを初めてちゃんと読んだけれど、とても読みやすくて面白かった。エッセイにハマりそう。好きな言葉が見つかった。他の作品も読んでみたい。

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    2025年12月07日
  • もうしばらくは早歩き

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    くどうれいんって、なんて愛らしい人なんだろう。
    どのエピソードもワクワクに満ち溢れている。それでいてたまに訪れる切なさも効く…。どれもこれもおもしろい。

    意外にも早歩きで、
    なんだかいつも美味しそうな話してる…。

    『帰路はサボテン』が特に好き。お土産を抱えすぎて、サボテンのように立っていることしかできないって話。『自分の欲望に自分自身が蝕まれている。なんて愚か。』あーよくわかる!欲の塊になってしまうあの気持ち、その欲望を素直に書き、その後感じる自己嫌悪や情けなさみたいなものも、隠すことなく文章に書かれているので、もう共感の嵐だ。

    そんなエピソードがみっちりつまった、移動にまつわるエッセイ

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    2025年11月30日
  • 湯気を食べる

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    食べることは生きること
    食べ物を誰かに作ることは愛すること


    どこかしこに愛が溢れていて、大丈夫だよって言ってくれているような温かい本だった

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    2025年11月29日
  • 湯気を食べる

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    食にまつわるれいんさんのエッセイ。食べることに対して、並々ならぬこだわりがあって、どう食べることが1番おいしいか??をとっても大切にされているんだなと思いました。そして、それを面倒だなとかそんな風には少しも思われていなくて、むしろ、この食材をあの調理法で食べる!!たのしみーーー!!っというテンション。そんなこんなで4食先まで作る料理が決まっていることもあるそう。スゴい。

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    2025年11月28日
  • うたうおばけ

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    日常の1シーンに光を当てるのが上手いなと思い、こんな友達がいたら楽しいだろうなと思った。
    自分にもこういう体験あったかもと思い出す回数が多くて何度も止まった。
    着眼点や言葉選びがかわいくて新鮮だった。

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    2025年11月27日
  • スノードームの捨てかた

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    誰もが感じたことがあるけれど、感じたことを忘れてしまうような気持ちのたからばこ。

    「スノードームの捨て方」
    天秤に例えるところが好き。子供心を忘れずに集まれる友達っていいな。
    「鰐のポーズ」
    言いたいことと言えないこと。本音と建前、世間体。

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    2025年11月26日
  • 湯気を食べる

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    ネタバレ

    自分の食に対する思いが、ここまで正確に言語化されていることが、とても嬉しい。
    そう!それ!そういうこと!と沢山頷いた
    くどうれいんさんと食に対する思いがちょっとでも一緒であったのが嬉しい。

    「私が最も欲しているものをいちばん上手に再現できるのはいつだって私の菜箸なのだ」
    この章で、自炊は調律だと書かれていた。
    私も作ることが好きだと思っていたけれど、実は心の調律をしていたのかもしれない。
    自分の好きなものを作り、自分のペースで自分のやり方で作っていく。誰にも邪魔されず、たまに独り言を呟きながら、そうやって自分を調律していたのかも、と思った。

    「一日に夕食が一回しかないことがこころから悔しい

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    2025年11月27日
  • 新しい法律ができた

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    隙間時間に読みやすい短編だけど、しっかり読み応えのある話ばかり
    突拍子もない法律と思いきや、腑に落ちるものがよかった。

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    2025年11月21日
  • 日記の練習

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    くどうれいんの文章が好き。
    けど、仲良くはなれないんだろうなぁ。自分があまりに大阪人っぽい、セカセカした性格だからか、実際に近くにいるともどかしい気持ちになってしまうかもとおもった。それでも読みたくなるから不思議。良いエッセイだ。

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    2025年11月21日
  • 湯気を食べる

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    食べもののエッセイは好き。
    こんな風にセキララにできないことも好きなことも語ってくれるなら、なおさら。
    ちゃんとお腹が空くエッセイ。

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    2025年11月19日
  • スノードームの捨てかた

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    全体的に読みやすくて、詩的で素敵な会話が多い短編集だった。

    「スノードームの捨て方」の中で既婚の登場人物が
    私も独身の人生を手放している
    というふうなことを言っていたのに引っかかりがあった。

    「結婚=正解の人生」とは思っておらず、結婚はいろいろな選択肢の中で選んだものだとこの登場人物が話していたけど、「手放す」という表現の中に、ずっと独身でいるわけにもいかず、仕方なく結婚したみたいな諦めの感情がみえたことに違和感があったのだと思う。

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    2025年11月18日