くどうれいんのレビュー一覧
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くどうれいんさん、歩くの遅そうなのに意外!
でも、早歩きなのは人に合わせられないからかもと自己分析されていて、なんだか納得しました。歩き方って、生き方が現れるのかもしれない。
私はそんなれいんさんの自意識の強さが好きです。むしろ自意識が強くない人の文章って面白くないでしょうと思ってしまう。
ただ、れいんさんの自意識は自分をよく見せようというのではなく、この事象をより面白く人に伝えようとか、この言葉をより多くの人に届けようというモチベーションが源泉だから、嫌味に聞こえないのかなあなんて考えました。
特に好きだったのが、佐渡ヶ島旅行記。私も佐渡ヶ島へ行ってたらい船に乗り、金山を訪れたことがあるのですが、「わかる!」と「なるほどそう見るか」の要素がちょうどいいバランスで書かれていてすごくよかった。
東北新幹線は速すぎる、という分析にも納得。
確か浅田次郎も昔、そんなことを書いていましたよね。人間には物事を解釈するスピードというものがあり、移動速度がそれを超えると解釈が追いつかなくなる、人間の解釈スピードに最も適した移動手段は自転車である、と。そのため取材旅行を自転車でしていたように記憶しています。ずいぶん前に読んだエッセイで、今はもう自転車でなんか移動していないと思うけど(大御所で高齢だし)。あれ、どのエッセイに書いてあったんだっけ?
話がれいんさんから逸れてごめんなさいね。 -
Posted by ブクログ
毎日違うことをやるマニちゃん。街の人にどれが一番大切なのと問われる。さかな屋さんはさかなを売る、ゆうびん屋さんはてがみを運ぶ、お医者はびょうきを診る。そんな当たり前の視点を押し付けられそうになるが、それでもマニちゃんはやりたいことをやりつづける。全部マニちゃんににあって、楽しいから。
くどうさんの作り出すマニちゃんの欲求の捩じれがいい!泳ぎたくて、(水泳選手じゃなく)カエルになったり、一人で野球をやりたくて、(野球選手じゃなく)忍者になったり、月と話したくて、(宇宙飛行士ではなく)絵描きになる。直球じゃない捩じれがほほえましく、クスっと笑えます。
及川さんの絵は、かわいくて謎解きのような工夫がちりばめられている。
例えば風邪を引いたあと、街の人の前に出てきたマニちゃんは背中側から描かれていて、顔が見えない。その顔は実は、表紙で描かれている。怒った顔が表紙の絵本も珍しい。
他にも、忍者のシーンのチームもIGA, KOGAになっていたり、絵描きのマニちゃんの前には高く絵を買ってくれそうなおじさんがいたり、マニちゃんが戸惑う場面では、写真の木でおどろおどろしさを強調したりしている。ここは、こういう意図でこうしたのかなーと想像するのも面白い。
だれしも、じぶんのなかにマニちゃんが居るような気がした。
今日は何がしたいのだろう。 -
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【どうして読もうと思った?】
タイトルと装画に魅かれて
【どうだった?】
よかった。くどうれいんさんの文章をはじめて読んだけど、ニュートラルな印象で、自分の心が落ちているときに、もとに戻してくれる。好きな文筆家を見つけられて、うれしい!
実は併読して読んでいた小説が、今年一といっていいぐらい(これを書いているのは3月)二度と読む気にはなれないくら~~~い内容で、その息継ぎの間にたまたまこの本を手に取った。本当にこの本を買っておいてよかった。それがあったから、よりれいんさんの文章が響いてくる。
短歌や小説も書かれているということなので、他の本も読もうと思う。 -
Posted by ブクログ
臆病なのに大胆な
女心は切なくて
ロマンチストな男の
繊細な言葉が心を揺らす
恋する二人のあふれる思い
夏が過ぎ
翳りゆく恋は終わりを告げる
"恋"の相聞歌
どれをとっても愛おしい
♡くどうれいんさん♡
だきしめられてお湯だったって思いだすわたしお湯だった、どうしよう
焼きほっけしぶとく食べきるんですねわたしを攫うなら攫いきれ
スカートを買ってひろがるこのきもちこの何だって叶えるきもち
いよかんを終日持ち歩いていた 剝けばさみしくなる、わかってる
この恋は海に行きたくない恋だ もういい、深いのもとおいのも
晩夏、地下 あなたは指を絡ませずわたしの手首を摑んで進む
湯呑のように分厚い月がふたりの影伸してひとつのばけものにする
雪だけのスノードームをさかさまに 約束しなければまた会える
あなたからまばたきが来る風になり羽になりこの胸に来る 好き
濯ぐほどわからなくなるこの皿の白いひかりのどこまでが泡
はつなつの花降る林の行き止まりで笑ったキスはこもれびまみれ
もう恋じゃないと押し込むこころから風船の擦れる音がする
歪ませるだろう川面はくりかえし恋のすべてをわたしのために
♡染野太朗さん♡
おもうだけではあなたはぼくになってしまう触れたいのだと何度も気づく
きみをおもえば心が海のようになるひかりをはじくふかいふかい海
海に来てふたりだまればだまるほど風があふれてしまう さよなら
声と声が溶け合うときの苦しさをもっと どっちが下になろうか
愛してるって告げているのにこの喉をびっしり塞いでゆく秋の蝶
はじめからきみにはぼくじゃないひとがいるから、だから香水贈る
きみはぼくのことばも呼吸も奪うのにさびしさに指いっぽん触れず
手を握るようにうなずいてくれるのがわかる真冬のスマホの向こう
恋は窓 冬のひかりのいっさいをあつめてぼくはあなたを探す
大阪は雨? このとめどない感情をどうすればいい 雨だよずっと
会うことが恋のすべてじゃないのにな会う日の朝の夢でもきみは
夏のひかりと秋のひかりの混じりあう青空だった
きみも見上げた
ひとつひとつ蛍かぞえてかぞえきれず笑ったふたり 広々と夜
イヤフォンを外せば夜が広いから、すべての恋はまぼろしだから
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ネタバレかなり面白かった
「新しい法律ができた」と言う話を軸に
・AIに絡んだ近未来
・全く関係ない未来
・過去から法律ができたことにより、現代になる
・新しくできた法律の内容が分からない
といった様々な進め方を楽しめた
舞台装置としてのAIの便利さ(我々に身近だが未知のもの)と、法律はルールの為それによって話の土台を作れる万能さに驚いた
〜特にお気に入り〜
矢野帰子先生→おとなも英語を学ばせる話。「英語介護」という考え方が面白かった
潮谷験先生→人々は、作品を楽しむときに作品の裏にいる作者と交流している。AIが作った作品だとその交流ができなくて孤独を感じる。新しい視点だな。オチも良かった。
大沼紀子先生→一番好きだった。人を殺したらokな国(=SFちっく)が、人を殺しちゃ駄目になる(=現代)という逆転の流れ。斬新な視点から、現代を揶揄してて面白すぎた。
五十嵐律人先生→過去から現代に。当たり前だけど憲法も作られたときがあったんだよなぁと。
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Posted by ブクログ
くどうれいんさんの食エッセイ。読んでいて食べたいと思ったものが沢山あった(*´﹃`*)今すぐ萩の月を食べたいし、ねぎとろ、うーめん、シンプルなたまご丼も捨てがたい…。
『萩の月のキャッチコピーには、「まごころをかたちに。」とある。そうか、まごころのかたちとは、クリーム色で、ふかふかのまんまるだったのか。私も萩の月のような明るいまごころを胸に持って暮らしたい。-萩の月- 』
『何を食べたらいいのかわからずにしゃがみ込んでしまうような日が来たら、前にそうやって泣きそうになった自分が何を食べていたか思い出してみるといい。…おいしい、と思う。おいしいから大丈夫、と思う。そうやって明日を迎えられる。-ねぎとろ-』
自炊をすることが自分自身の調律になると書いてあるのも心に残った。ここのところ仕事が上手く回らず今の私は焦っているので、調律して立て直したいと思った(;´∀`)。せめて今日のごはんだけは美味しくなってくれ!って菜箸を持ってキッチンで念を送りたいと思う。
2025.12