くどうれいんのレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
著者は高校のとき文芸部に所属していて、高校文芸コンクールの可能な限り多くのカテゴリーに挑戦していたと『作家みたい』の中で語っています。私が通っていた高校にも文芸部がありました。ただし、活動の実態はヴェールに包まれていて、年間で数回(そのうちの1回は文化祭)発行の小冊子が、ロビーの片隅にある机に置かれるだけでした。タイトルは『うたかた』だったか…実家に置きっぱなしなので確かめられなくて残念。ともかく、私と文芸部の接点はその小冊子のみでした。内容は全て手書きで、ほんの一部を除いて筆跡はどう見ても同じ人物のもの。読むのもとても楽しみでしたが、私はその手書きの文字にとても憧れて、同じように文字を書きた
-
Posted by ブクログ
著者のことは知らないが、話題になっていたので読んだ。
エッセイとも知らず読んだがおもしろかった。
くどうれいんさんの年齢、性別、どういった本を書く人なのかも知らないまま読んだが、言い回しが楽しい箇所がときどきあり、自分も使ってみたくなった。
「おねがいしたいことがあるんだけど」「ミュージカル調で言って」と言われたので、くるりと回りながら「洗濯機を〜回し、回し、回し、干し〜て〜」とか、家族に対してすぐ使いたい。
一口欲しいなと思っていたハーゲンダッツを「お食べ」と差し出してくれた相手にがばっ!と前のめりになってカップを掴んだら、
「くどう選手、いまのは速かったですね」「もう一度スローで見て -
Posted by ブクログ
ネタバレくどうれいん
とてもいい。今回もよかった。
いかにもくどうれいん的なものもあれば、あ、書き方いつもと変えてる、と思えるものもあり、でもどれもおもしろかった。
ヨガのやつと最後のが特によかったなぁ、心の機微がうまく表されていて、書き手ではなく読者でしかない自分は「そうそう、あるのこういうどこにも行けないどうしようもない感情って」と感心してしまう。
スノードームの捨て方、をたいとるにしたのもいいよね、くどうれいんぽくて。スノードームというアイテム、それを捨てるという表現。
名久井直子さん装幀。誇らしいだろうなぁ。
歌人が書く小説。
とてもいい。
どんどん買いてね、全部読むから。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【スノードームの捨てかた】
表題作。
婚約破棄された怜香、一児の母さらさ、独身主義の絵美。
立場が全然違う3人が長くやっていけるのって、
お互いそれを気にしてないからなんだろうな。
それと集まれる場所と、家族の理解。
横浜の赤レンガ倉庫は冬になるとクリスマスマーケットをやるので
スノードームが大量に飾られている。
私は雪だけのスノードームは見たことがないけれど、
大きいとそこそこの値段するので、珍しいし売ると思う。
でも次見たら買っちゃうかも。小さいやつ。
【鰐のポーズ】
今までめちゃくちゃ素敵に感じていた人が、
ある時突然「え、こんな人だったの?」と思うことはある。
あるけど、主人公も同じ -
Posted by ブクログ
はじめましてのくどうれいんさん。
以前からタイトルが良いなあと思って気になっていた。
彼女の素直でまっすぐな、感性豊かな文章にグイグイ魅了された。
日常のこと、過去のこと、執筆のことから、結婚・執筆名をかえる重要な決断まで、面白いのにスイスイと読みやすい文章が良い。
れいんさんの文章、結構好きかも。
私とは全然違う勝気な性格だから、違う人種だ…と思いながらこう考える人もいるんだな〜ととても面白かった。
温泉で夕焼けを見る話、コーヒーと結婚、長野さんは陸を歩く、ヤドリギ、ミルク、作家みたい、深く蔵す
が印象的だった
作中の「はずみだから、みーんな。球をポンっとやってあっちに戻れない、みたい -
Posted by ブクログ
話題作、人気の作家たちによる"新しい法律ができた"の一文から始まる短編集。同じような短編集の5冊目。めくる度にうわっ、今度はこの人か~とワクワクしながら読めます。個人的に一番良かったのは五十嵐律人さんの憲法のお話でした。
殺人や男女関係のエピソードあり、中学校から。
金子礼介「ルパちゃん」
日野瑛太郎「推し活制限法」
朱野帰子「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」
阿部智里「つるべを取られて」
真下みこと「こんにちは、チャッテー」
須藤古都離「虚法」
嶋戸悠祐「国家殲滅フットボール法」
多崎礼「復讐者は振り向かない」
風森章羽「コロシヤとユキオンナ」
名倉編「Touch la