くどうれいんのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
あとがきに書いていた、「この作品は「震災もの」ではない。だれかの日常であり、あなたの日常であり、これからも続くものだと思う」が切実で、的確に表現してると思った。被災者ではない私が震災を思う時、亡くなった方や当時の被害状況のことを考えるが、その横でこの作品のような人生を送っている人がいることを想像もしなかった。でもきっと震災に限らず、何か大きな出来事が起こるとその隅で同じような思いをして過ごす人がいると思うし、被災の経験がない私も震災とは関係のない日常のどこかで彼女たちと近い気持ちを感じたことがある気もしていた。
著者に誘導されている感じは一切ないのに、彼女たちの気持ちの変化がすっと入ってきて次 -
Posted by ブクログ
作家くどうれいんさんの食べ物にまつわるエッセイ。
自炊は趣味ではなく自分の心を保つための調律。という言葉が印象的だった。
自分にとって自炊は生活する上で必要だからではあるが、美味しい料理を作っている時は食べることを想像してワクワクが止まらない。
気づかなかったけれど、自分にとっても心の調律だったんだなとしみじみする。
作者の自炊の楽しみ方には、読んでいてお腹が減るし楽しみが文章を通じてこちらにまで伝わってくるほど笑
明日からの献立にちょっとずつ取り入れたいなと思った。
あとは、つらさに寄り添うのはつらさだ。という言葉も印象的。
そんな時に食べるものがあって、美味しいと思えて、大丈夫と -
-
Posted by ブクログ
くどうれいんさんのエッセイを読むのはこれが2作目です。うたうおばけを先に読みましたが、そちらはれいんさんの周りの個性豊かなお友達たちとのお話が印象に残る感じでしたが、今回はれいんさん自身の感性がより光っている気がします。
「夕陽を見せる」には私の地元秋田の温泉も出てきますが、初見の人は気づかなそうなトラップにも気づいていてよくみてるな〜と感心しました。あの温泉は屈みながら素早く移動しないと外から見えてしまうのに。みんな夕陽が沈む時間に合わせて風呂に入り、見知らぬもの同士で同じ方向を向いている状況に感動しているれいんさんの日常は素敵だと思いました。「わたしはもっとわたしのおっぱいにいろんな景色を