くどうれいんのレビュー一覧
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ネタバレかなり面白かった
「新しい法律ができた」と言う話を軸に
・AIに絡んだ近未来
・全く関係ない未来
・過去から法律ができたことにより、現代になる
・新しくできた法律の内容が分からない
といった様々な進め方を楽しめた
舞台装置としてのAIの便利さ(我々に身近だが未知のもの)と、法律はルールの為それによって話の土台を作れる万能さに驚いた
〜特にお気に入り〜
矢野帰子先生→おとなも英語を学ばせる話。「英語介護」という考え方が面白かった
潮谷験先生→人々は、作品を楽しむときに作品の裏にいる作者と交流している。AIが作った作品だとその交流ができなくて孤独を感じる。新しい視点だな。オチも良かった。
大沼紀子先生→一番好きだった。人を殺したらokな国(=SFちっく)が、人を殺しちゃ駄目になる(=現代)という逆転の流れ。斬新な視点から、現代を揶揄してて面白すぎた。
五十嵐律人先生→過去から現代に。当たり前だけど憲法も作られたときがあったんだよなぁと。
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Posted by ブクログ
くどうれいんさんの食エッセイ。読んでいて食べたいと思ったものが沢山あった(*´﹃`*)今すぐ萩の月を食べたいし、ねぎとろ、うーめん、シンプルなたまご丼も捨てがたい…。
『萩の月のキャッチコピーには、「まごころをかたちに。」とある。そうか、まごころのかたちとは、クリーム色で、ふかふかのまんまるだったのか。私も萩の月のような明るいまごころを胸に持って暮らしたい。-萩の月- 』
『何を食べたらいいのかわからずにしゃがみ込んでしまうような日が来たら、前にそうやって泣きそうになった自分が何を食べていたか思い出してみるといい。…おいしい、と思う。おいしいから大丈夫、と思う。そうやって明日を迎えられる。-ねぎとろ-』
自炊をすることが自分自身の調律になると書いてあるのも心に残った。ここのところ仕事が上手く回らず今の私は焦っているので、調律して立て直したいと思った(;´∀`)。せめて今日のごはんだけは美味しくなってくれ!って菜箸を持ってキッチンで念を送りたいと思う。
2025.12 -
Posted by ブクログ
東日本震災2011年3月11日
くどうれいんさんも 盛岡出身 盛岡在中のかたなので
きっと実体験なのかと感じて読み進めました。
でも 主人公の名前は「伊智花」
検索しても くどうれいんさんは工藤玲音が本名
やはり 小説なのねと思いながら 読み進めました。
震災で 被害にあってない自分が 逆に苦しくなるパターン
私自身も感じていたことだったので
「同じ思いのかたがいたんだ」と本を通して安心したのです。
あとがきで
くどうれいんさんも 「被災県在中だけど被災者じゃない」
だけど 世間では「被災者」だと勘違いされて聞かれることの辛さ
沿岸の人たちこそ 本当に辛いのに。。。と思うジレンマ
この思い くどうれいんさんと感じ方が同じだった。。
そのため 取材をして 小説に仕上げたと書いてあって
納得しました。
キャンドルの明るさが辛い トラウマ
被災者だから就職できたと知り 逆に辛くなった人
実際あった話なんだろうなと思ったら
涙がでてきた。。 -
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#染野太朗 #くどうれいん
短歌教室でご指導くださってる染野太朗先生とくどうれいんさんの恋愛に関する連作が掲載。
忘れていた恋の断片や泣きたくなるような苦痛を伴う記憶が鮮明に浮かぶよう。
誰かと恋愛について語りたくなる、もしくは秘密をのぞき見しているような衝撃的な歌もあったりする。
生活雑貨や日常場面がドラマチックに詠まれていて、まねしたいけどまねできない美しさ。
好きな歌を抜粋
今世をあなたは先にあきらめてどこで待っても自転車で来る
この恋は海に行きたくない恋だ もういい、深いのもとおいのも
どこへでもいけるだなんていわないであなたと行けるかを聞いてるの
くしゃくしゃに笑うあなたとぱんぱんに笑うわたしで上る階段
紙袋の中身はカフェラテと紅茶そのためだけのふたつの仕切り
くどうれいん
きみをおもえば心が海のようになるひかりをはじくふかいふかい海
公園に犬を引く人多くいて日曜だねとあなたが言った
きみの部屋のローテーブルに置くときの車の鍵の音が嫌いだ
きみはぼくのことばも呼吸も奪うのにさびしさに指いっぽん触れず
もう だから でも とつぎつぎさえぎってひとりでわらう恋もあったな
加湿器の湯気の向こうにきみがいて加湿器に足す水汲んでいる
永遠はいたるところにあるのだと知ったあの日の海に来ている
恋なんてすべてまぼろし テーブルの21番に水をください
イヤフォンでラジオ聴きつつ包丁と俎板と皿二枚を洗う
染野太朗 -
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歌人のくどうれいんさん、染野太朗さんのお二人の往復歌集。
内容は「恋」一色。
タイトルも『恋のすべて』
ⅠとⅡ、二つのパートがあり、Ⅰは始まったばかりの恋から恋の最中。
Ⅱは終わってしまう恋。
歌集中程にはお二人が同じものをテーマに贈り合う贈答歌もあります。
くどうれいんさんはまだお若い歌人の方で「きゃー」と何だか顔を赤らめたくなるような恋心の歌がたくさんありました。
気持ちや情景が想像できるわかりやすい歌が多かったです。
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Ⅰ
真実はいくつもあっていいと思ういちども触れずに選ぶアボカド くどうれいん
だきしめられてお湯だった思いだすわたしお湯だった、どうしよう くどうれいん
おもうだけではあなたはぼくになってしまう触れたいのだと何度も気づく 染野太朗
あなたの手が触れることなどないけれど厚く乾いているぼくの手は 染野太朗
この恋は海に行きたくない恋だ もういい、深いのもとおいのも くどうれいん
公園に犬を引く人多くいて日曜だねとあなたが言った
染野太朗
日曜にあなたと会うとへんになるあまりにそれが日曜すぎて くどうれいん
はじめからきみにはぼくじゃないひとがいるから、だから香水贈る 染野太朗
きみはぼくのことばも呼吸(いき)も奪うのにさびしさに指いっぽん触れず 染野太朗
まだなにもかなしいことはないけれど起き抜けに出る涙のとろみ くどうれいん
手を握るようにうなずいてくれるのがわかる真冬のスマホの向こう 染野太朗
知ることは待つことだけど待てなくてときどき声がビー玉になる 染野太朗
きみのどんなことばも星座みたいだよ冬の夜空は果てなく澄んで 染野太朗
はつなつの花降る林の行き止まりで笑ったキスはこもれびまみれ くどうれいん
Ⅱ
枯れる前に捨ててしまったチューリップ 枯れてしまうよりいいと思った くどうれいん
行き止まりのようにあなたを思い出す檸檬買おうとしただけなのに くどうれいん
川になりたい 草になりたい 蛍舞うようにこころが広がりやまず 染野太朗
たましいが何なのかわからないけれどきみのたましいを壊そうとした 染野太朗 -
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恋の海に溺れてしまいそう。
一つの言葉をテーマに繰り広げられる短歌の世界。男性、女性、それぞれの歌人の思いを読むことができる魅力。工夫された装丁。言葉のテーマが変わるごとに、ページのデザインが変わる。この変化が、別世界に読者をいざなうきっかけにもなっている。色調はモノトーン。なんて素敵なんだろう。
恋愛中の感情は、本当に複雑。それを31文字で凝縮させてしまうことの不思議。読むことで、込められた思いが溶け出すようで、幸福感に浸れました。
くどうれいんさん、1994年生まれ。染野太郎さん、1977年生まれということで、少しばかり時代の空気感の違いも感じられました。
実際にお二人が喫茶店で詠みあった贈答歌もあり、ドキドキです。
いいなあと思う歌がたくさんあって、付箋がひらひら華やいでしまう状態でした。その中で、とびきり気に入った歌を一首ずつ選びました。
ふりかえるあなたを撮った
ながいながい銀杏並木の夕焼けだった
染野太郎
あなたの筆跡の字幕でとんでもない大恋愛の映画を観たい
くどうれいん
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本当に本当にすばらしかった。恋の楽しさ苦しさままならなさが詰まった短歌はもちろんのこと、本そのものの作りもとてもこだわりが感じられて、ページをめくるごとにうっとりする。どこを切り取ってもドラマのワンシーンのよう。まさに"恋のショート・フィルム"な短歌集。
どうしてこれが恋のうたとして詠まれたんだろう?と思うような短歌もあったけれど、日常のどんな一部分でも恋の場面でありえるんだということに気がついてたまらなくなった。35文字の奥にある匂いや想いをたくさん想像させてくれます。
おもうだけではあなたはぼくになってしまう触れたいのだと何度も気づく
スカートを買ってひろがるこのきもちこの何だって叶えるきもち
晩夏、地下 あなたは指を絡ませずわたしの手首を掴んで進む
どこへでもいけるだなんて言わないであなたと行けるかを聞いてるの
とても旧いさびしさなのにたまに手を沈めてしまうあたたかいから -
Posted by ブクログ
良かった。凄く凄くパーソナルな部分にぶっ刺さる作品だった。
作者のくどうれいんさんとは1歳違いで、盛岡市で中学3年生だった時に震災に遭ったので境遇としては非常に似ている。3月11日は入試が終わり早めの帰宅ができたので自宅にいるときに地震が発生した。沿岸の様子は電波が悪い中ガサガサな画質の携帯のワンセグで観たのが初めてだった。ついこの間家族で釣りに行った場所がどんどん黒い波にのまれているのを見て衝撃だった。困ったことと言えば、電気、水道が止まったことと、ガソリンスタンドが長蛇の列になるので朝五時から父と並んだこと。あとは部屋がめちゃくちゃになったことくらいだろう。
それから高校生になって、被災地の学生がアメリカに行き、リーダーシップを学ぶ研修会の応募があった、すべて企業持ちということで応募したところ審査が通った。アメリカで東北3県の高校生と出会ったが彼らは本当に普通の高校生だった。アメリカに行っている間に友達になり、楽しくその期間を過ごした。年末になり、年賀状を送ろうと教えてもらった住所を調べると、友達の半数以上の家は津波で流されていた。そのうち一人は友達を津波で亡くしていた。それを億尾にも出さずに彼らは私と話していた。それに気づいたときに、「自分は行くべきではなかった」と本気で思った。その時感じた、震災という言葉への向き合い方や、自分から発せられる言葉がどうも宙に浮いているような感覚を持ちながら生きていた。この小説は、私がそこにいた。境遇は違えど、今の私がいたように思った。
この作品では、震災を乗り越えるものとも向き合うものとも書いていない。ただ震災を経験した人は「震災の後を生きていく人になるのだ」とある。
日常は日常でしかないし、私たちはただただ生きていくしかない。非日常に踊らされてはならない。日常は川上からやってきて、川下へ流れていくのだから。でもその下っていく日常を、今をどう見るかは私たち次第だ。
自分のこれまでのもやもやを言語化してくれたこの作品はきっとずっと忘れられないものになると思う。 -
Posted by ブクログ
コラボって素晴らしい!
くどうれいんさんの本で未読だった本書。
FM岩手の「まるふく」ってラジオ番組でも聴き知っていた作品。
最近読んだ
「水歌通信」は、東直子さんとのコラボ。
東直子さんいいわぁ。って。
ラジオ番組の
「まるふく」は、阿部沙織さんとコラボ。
阿部沙織さんは、FM岩手の神だな。いいわぁ。
この二人のかけ合いは、最強。って。
そして、今作は、
俳優「戸塚純貴」さんとコラボ。
戸塚純貴さんの1枚の写真
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くどうれいんさんが小説を創作。
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その小説世界の戸塚純貴さんが
「返事」の形で小説返し。
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写真
この繰り返しの15編
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おもしろい!
それぞれ、2、3ページの超短編。
リズミカルに読める。
戸塚純貴ファンにとっても良き写真集。
でもある。
「コラボ」で繋がり、拡がる。
コラボって素晴らしい!
繋がって拡がるって素晴らしい。
作者たちの広がりも感じるし。
読者も未知のものを知れる。
戸塚純貴いいわぁ。ザ自然体。
そして、最後の「あとがき」がやっぱり「いい」。
れいんちゃんの、れいんちゃんたる、れいんちゃん節が全開。
この人の、現時点っぷりが最強です。
盛岡にゆかりの二人。
盛岡で撮られた写真。
全部知ってる場所で、嬉しい。
盛岡を知ってる人は、
必読ですな。