【感想・ネタバレ】もうしばらくは早歩きのレビュー

あらすじ

新幹線、車、飛行機、ローラースケート、台車、たらい船、象、そして自分の足――多彩な移動手段を使った先に立ち現れるさまざまな風景。教習所の教官とのやり取りには笑いがこぼれ、自転車と紡いだ学生時代の思い出には切なさがあふれる。短歌から小説まで、言葉と心を通わせてきた書き手が贈る、一歩ふみ出すエッセイ集。

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Posted by ブクログ

新幹線、教習所、新車購入、タクシー、早歩き、たらい舟、地下鉄、サーフボード、台車、夢トラ、様々な乗り物や移動にまつわるエッセイ。

くどうさんらしく、解像度が高く、ユーモラスで、自分に正直な文章でとても面白い。くどうさんの周りの友達のリアクションも面白い。そういう友達が自然と引き寄せられるのか、くどうさんが面白さを引き出すのか、楽しそうでうらやましい。

表紙の絵は、出張など出先の帰りで、お土産をたくさん買い込んだくどうさん。教習所の右を「んぎ」、左を「んだり」というおじいちゃん教官早川さんとのやりとりが印象的だった。

時折「んだぎ!」と言い、どっちなのと笑いながら、聞き返すと、
「どっちでも着くからだいじょうぶだ。」と、早川さんは笑いながらいう。

人生の岐路も実はどっちでも着くから、心配しなくていいんだと思わせてくれる。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

くどうれいんさんと友達になりたい。
もうコレ。ずっとコレ。奇しくも同い年。なぜ近くに生まれなかったんだろう、徒歩5分くらいのところに生まれて幼馴染になりたかった。

とにかく言語化が上手くて胸にスッと入る。その昔(というか大学生の時)、東京へ舞台を観に行くたびにあんなにも「東京だ…」と思っていたのに、今や週一くらい出張で行く羽目になり「以上、東京でした」と自分も思う。これ、自分以外も思っている人いるんだ!?と無性に嬉しく、叫び出したくなった。
遠出した時に両手にいっぱい、アホかというほどご当地の食べ物を買ってしまうし、「ここでコレを買うと、この後の身動きが…くっ…(買う)」もやる。全然やる。
あと歩くのが異常に早い。グングングングン人混みを縫って前に行ってしまう。高校の時、歩くのが遅い友人から「遅い方に合わせてくれないなんて、私のことどうでといいんでしょう!?」とマジギレされたことがある。おとなしい子だったのでキレられると思わず、結構トラウマだ。というか、我々は陸上部で、その子は走ると足が速かったので「全く解せない」みたいになってしまった。
ともかく、ゆっくり歩くのが苦手でムキーッとなってしまうのだ。こんなところまで似ているなんて!と、とんでもなく嬉しかった。くどうれいんさんと友達になりたかった、なりたい。

同い年で、専業作家しているなんて、本当ならちょっと羨ましくて負けた気持ちになる。どこで道を間違えたのか、元気に36協定ギリギリの残業を重ねる自他ともに認めるいわゆる社畜になった。むかし、作家になりたかった。
本屋さんには作家順に本が並べられて、「少しでも売れてほしくて、見つかりやすいようにあ行から始まる名字のペンネームが多いんだよ」なんてことをどこかで読んだ。あ行で始まって、下の名前はwriter(作家)から「らいた」にしよう。
そんなアホなことを真剣に考えていただけあって、同世代の専業作家を見ると心がモヤモヤする。どこで道を間違えたのか。どこで何が足らなくて、いや自分には最初から足らなくて、この人たちは何が足りてたんだろう。
そんな醜いモヤモヤを、くどうれいん先生には抱かない。
なんだか道を間違えずに頑張り続けて足りるように走り続けたif世界の自分のようにすら思う。
くどうれいんさんの本を読むと「うわ〜言語化が上手い!」とか「それそれそれ!」みたいな気持ちと同時に嬉しい祈りが生まれる。
くどうれいんさんが、これからも作品を生み続けられますように。それがわたしの形にぴったりはまりますように。頑張れ、if世界の自分(恐れ多いが)、などと思う。

本当に友達になりたかった。寒いのは苦手なので、岩手には産まれられないが。

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2025年12月23日

Posted by ブクログ

「移動」をテーマに書かれた作品たち。
読みながら、くすり、と笑えるところもあったり。
毎回思うのは、くどうさんのエッセイはさらさら読めるということ。さらさらだけど、しっかり心に爪痕は残していくエッセイたち。

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2025年12月23日

Posted by ブクログ

旅行ではなく移動に目をつけるところのセンス!!

目的地まで行く時の心情や家に帰るまでの移動中の心情が書かれていて、私もどこかに行きたいなりました。移動や気持ちを表すオノマトペがかわいすぎる!私のお気に入りは「ぴかぴかの元気」

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2025年12月18日

Posted by ブクログ

移動をモチーフにしたエッセイ、なのかな。
旅や出張についてだけでなく、まつわる乗り物やローラースケートの思い出話まで。
感受性が豊かで、いろいろに、ちょっぴり欲張りなところがとてもチャーミング。
それでいて、なにげなく綴る背景描写が、一旦、スッと軽く深呼吸して味わいたくなるくらい鮮やか胸にくる。詩のような表現は歌人ならではなのか。

装丁のイラストが何故コレなのかは中に記されています。なるほど納得。ほっこり。

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2026年01月09日

Posted by ブクログ

ムーブの日々。移動のツールって考えたらいっぱいある!
34篇楽しく読めた。
くどうれいんさんと歩いてみたい‥笑

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2025年12月28日

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移動にまつわるエッセイ。チャーミングな文章というのが似合う。僕自身はチャーミングではないので読んでいると味が濃くてひと休みしてしまったりもするのだけど、しっかり全部楽しみながら読めた。のんびり読むのがいいかも。

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2025年12月27日

Posted by ブクログ

夜寝る前に少しづつ読むのにちょうど良い。
文章が小気味よく読み易く、ちょっとクスッとするような所もありつつ、暗い気分や悲しい気分になるような悪い刺激ぐなく、フラットもしくはフラットより少し良い気持ちで眠りにつける。

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2025年12月25日

Posted by ブクログ

くどうれいんさん、可愛い!
今までのエッセイの中でも今作は特に可愛らしさを感じて、読みながらつい顔がニヤけてしまった。
小柄なのに高速で歩いているところ。美味しいものが大好きなところ。飛行機が怖いところなどなど。
いい意味で感情の振れ幅がある方なので、一緒に旅行したら楽しそう。
特別編の「佐渡旅行」が面白くて、いつか是非行きたい場所の一つになった。

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2025年12月18日

Posted by ブクログ

表紙の絵のサボテンみたいになって、買いすぎた日持ちのしないお土産を持って帰る描写が一番面白かった。欲しいものを買いすぎて重くて歩けないだなんておかしい。
「歩けるけれど歩くには意外と遠い距離に動く通路があるのが豊かさ」というところが心に残った。

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2025年12月13日

Posted by ブクログ

都会に憧れつつも生まれ育つ地元を愛している描写が、田舎出身の自分にささる所が多かった。

どれも読みやすく面白かったけど、その中でも
『「んぎ」と「んだぎ」』は声をあげて笑った。
幸いにも読んでた場所が、外ではなく家だったので、よかった。

違う意味で面白かったのが『ホワイトアウト』。
自分には経験したことのない、ひやっとする体験が綴られていたけど、頭の中で情景が浮かびあがって、怖さもあり、夢中になって読んだ。

『佐渡旅行』のタクシーの運転手さんを筆頭に、優しい人たちがたくさん出てくるけど、そんな風に登場する人たちを、味わい深く描けるくどうさんも、優しい人なんだろうなと、想像しながら読み終えました。

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2025年12月10日

Posted by ブクログ

くどうれいんって、なんて愛らしい人なんだろう。
どのエピソードもワクワクに満ち溢れている。それでいてたまに訪れる切なさも効く…。どれもこれもおもしろい。

『帰路はサボテン』が特に好き。お土産を抱えすぎて、サボテンのように立っていることしかできないって話。『自分の欲望に自分自身が蝕まれている。なんて愚か。』あーよくわかる!欲の塊になってしまうあの気持ち、その欲望を素直に書き、その後感じる自己嫌悪や情けなさみたいなものも、隠すことなく文章に書かれているので、もう共感の嵐だ。

そんなエピソードがみっちりつまった、移動にまつわるエッセイです。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

2026年年跨ぎの一冊はくどうれいんさん。
まえがきのラストがもうすてき
「ちいさな移動の繰り返しが、人生をゆっくりと押し動かす」

『コーヒーにミルクを入れるような愛』『虎のたましい人魚の涙』で感じたような胸に迫る切なさは少なかったものの、移動に纏わる一つ一つのエッセイはちょっと斜に見るくどうさんらしさが楽しかった

「特別編佐渡旅行」と「ホワイトアウト」が特に良かった
佐渡旅行のタクシードライバーをちょっとお節介に感じつつ、こういう人っているよなぁそしていい人なんだよなぁという解像度が高い
「ホワイトアウト」関東住みで何年かに1度の大雪で困り果てる身からするとただただ恐ろしい。
停車できたところまで一緒に息を詰めて読んだ。

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2026年01月02日

Posted by ブクログ

日常の様々な「移動手段」にまつわるエッセイで、とにかく可愛らしい!ふだん乗ってる電車、旅行中の飛行機、バス、色んなとこに実は大切な思い出が潜んでいて1つ1つを大切にしていきたいと思えた。移動中に余韻に浸ったりお土産で贅沢しちゃうの素敵。

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2025年12月22日

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