あらすじ
新幹線、車、飛行機、ローラースケート、台車、たらい船、象、そして自分の足――多彩な移動手段を使った先に立ち現れるさまざまな風景。教習所の教官とのやり取りには笑いがこぼれ、自転車と紡いだ学生時代の思い出には切なさがあふれる。短歌から小説まで、言葉と心を通わせてきた書き手が贈る、一歩ふみ出すエッセイ集。
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Posted by ブクログ
旅行ではなく移動に目をつけるところのセンス!!
目的地まで行く時の心情や家に帰るまでの移動中の心情が書かれていて、私もどこかに行きたいなりました。移動や気持ちを表すオノマトペがかわいすぎる!私のお気に入りは「ぴかぴかの元気」
Posted by ブクログ
くどうれいんさん、可愛い!
今までのエッセイの中でも今作は特に可愛らしさを感じて、読みながらつい顔がニヤけてしまった。
小柄なのに高速で歩いているところ。美味しいものが大好きなところ。飛行機が怖いところなどなど。
いい意味で感情の振れ幅がある方なので、一緒に旅行したら楽しそう。
特別編の「佐渡旅行」が面白くて、いつか是非行きたい場所の一つになった。
Posted by ブクログ
日常そして思い出の中にある多彩な移動手段にまつわるエッセイ。私たちは動き続ける、そして景色は移ろい続ける。くどうさんの言葉を通すと、たわいのない時間が愛しく思えるた。移動のお供に、一緒に旅に行きたくなるそんな一冊
追記
さっそく長距離移動のお供に連れ出しました!
本があると移動時間も充実していいなぁ
Posted by ブクログ
表紙の絵のサボテンみたいになって、買いすぎた日持ちのしないお土産を持って帰る描写が一番面白かった。欲しいものを買いすぎて重くて歩けないだなんておかしい。
「歩けるけれど歩くには意外と遠い距離に動く通路があるのが豊かさ」というところが心に残った。
Posted by ブクログ
都会に憧れつつも生まれ育つ地元を愛している描写が、田舎出身の自分にささる所が多かった。
どれも読みやすく面白かったけど、その中でも
『「んぎ」と「んだぎ」』は声をあげて笑った。
幸いにも読んでた場所が、外ではなく家だったので、よかった。
違う意味で面白かったのが『ホワイトアウト』。
自分には経験したことのない、ひやっとする体験が綴られていたけど、頭の中で情景が浮かびあがって、怖さもあり、夢中になって読んだ。
『佐渡旅行』のタクシーの運転手さんを筆頭に、優しい人たちがたくさん出てくるけど、そんな風に登場する人たちを、味わい深く描けるくどうさんも、優しい人なんだろうなと、想像しながら読み終えました。