くどうれいんのレビュー一覧

  • 虎のたましい人魚の涙

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    初めてくどうれいんさんの作品を読みましたが
    とても好きな作家さんいになりました。
    文庫版のあとがきが私は特に好きでした。

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    2025年09月30日
  • うたうおばけ

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    凄く良かった。
    くどうさんの周りには、魅力的な方達ばかりだなと思えるエッセイでした。
    周りの方達の素敵な所をたくさん見つけられる、くどうさんも魅力的で素敵な人柄なんだろうなと思いました。
    温かい気持ちになりたいときにまた読み返そうと思います。

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    2025年09月30日
  • うたうおばけ

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    ネタバレ

    ◾️record memo

    今になって思う、あの大きな輪の中に(なーにが友達だよ)と思っていた人が何人いただろう。わたしはそういう人ともっと仲良くなるべきだった。わたしにとっての「友達」は、そういう、繋いだ手から抜けたらステージの上にいる先生が「そこ!」と怒るような、むさ苦しくて窮屈で退屈な言葉になってしまった。友達だから。友達なのに。そんなつまらない絆物語に、自分の人生を添わせてたまるか。

    人生はドラマではないが、シーンは急にくる。わたしたちはそれぞれに様々な人と、その人生ごとすれ違う。だから、花やうさぎや冷蔵庫やサメやスーパーボールの泳ぐ水族館のように毎日はおもしろい。どれを掴むのか迷

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    2025年09月28日
  • 恋のすべて

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    途中で紙の色合いが変わるオシャレさ、天安カット、こだわり抜かれた恋の短歌集。
    なかなか言葉にできない心の動きを、こんなふうに紡げたら楽しいだろうなぁ。そして歌集を読むたびに思う、日本語ってすてきだということをまた味わった。

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    2025年09月28日
  • 湯気を食べる

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    ー湯気を食べるー
    「多少口の中をやけどしようとも出来上がったら即食べたいし、食べてほしい。料理は盛られて置かれた瞬間が最も旬で最もおいしいと信じている。」
    めちゃくちゃ共感!いきなり胃袋をつかまれた。

    とある大好きな書店でみつけちゃいました。書名が素敵すぎませんか。
    食に関する本当においしそうなエッセイばかり。
    むちん、とか、ぶりん、とか、音までおいしい。

    そんななか、これ、なんか良かったですね。
    ー自炊は調律ー
    「わたしの自炊は、趣味ではない。調律だ」
    「自炊できないと自虐されても、わたしはあなたを笑って赦せない。わたしが自炊を好きになったのは、自分で作るしか自分を調律する方法がなかった

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    2025年09月24日
  • 湯気を食べる

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    ともかくこの方はとてもおいしそうに書く。食べたことのあるものも、食べたこともないものも、見たこともないものも。

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    2025年09月22日
  • 恋のすべて

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    まず装丁がおしゃれ。天アンカット、色合い、質感全てに心が奪われる。そして帯にある俵万智さんのキャッチコピーが素敵。こんなこと言えるのも言われるのもかっっっこよすぎる。

    れいんさんと染野さんのトークショーに参加したが、二人がどのような思いで携わり、こだわり、出来上がったものなのか知られてよかった。

    一緒に短歌を読みながら、「うー」と唸れて最高だった。人生にこんな瞬間をもっと増やしたい。 

    読み返したくなり、サラダ記念日を読んだ。「二十四歳が生み出した」と裏表紙にあり、言葉を失った。

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    2025年09月21日
  • 湯気を食べる

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    くどうれいんさんの食にまつわるエッセイ

    「嫌いな人はいるかもしれないけどわたしは好き」という感想に傷ついたほやのお話を読んで思ったが、
    こういう感想がわたしは嫌いだし、実際ににれいんさんも傷ついていた。
    その枕詞うまいと思ってるのかな?だとしたら枕詞あまり使わない方がいいよって思った。
    れいんさんの言う通り枕詞として成り立たない枕詞な
    いらない。
    「私は好き」でいいと思う。
    ちなみに、わたしは宮城でほやを食べて以来めちゃくちゃほや美味しくて好きなんだけど……って笑ってしまった

    他にも「ねぎととろ」の話にあった「つらさに寄り添うのはつらさだ」という言葉は読んでいて胸がギュッとなった。
    仕事で

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    2025年09月20日
  • 湯気を食べる

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    どタイプなエッセイに出会ってしまった〜

    自炊で自分の人生を丸ごと肯定できるような気持ちになれる。うんうん、わかるわかる!!
    4手先まで何を食べるか考えているから、何を食べたいか分からないなんてことがない。うんうん、わかるわかる!!

    とにかくずっと共感しながら、そして、癒されながらあっというまに読み切ってしまいました。

    忙しい日々でのまれて余裕を失いそうな時、食がおろそかになりかけた時、また手に取りたい。ずっと本棚に置いておこう

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    2025年09月10日
  • うたうおばけ

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    くどうさんの嘘のような本当の人間関係のエッセイ。

    どのエピソードも面白すぎで、くどうさんの自分を素直に出している生き方に面白い人たちが引き寄せられるんだろうなと思った。

    タイトルのうたうおばけは、工藤さん友達多そうっすよね、かわいい子いたら紹介してほしいという、少しウザイ男性知人に対し、うたうおばけとか紹介しようかといい、けむに巻く。うたうおばけどは、学生時代、二人きりの部屋で唐突にパーカーを反対向きに着て、ギターを持って、歌を歌った友人が言った一言からきている。想像するだけで面白い。

    英語のバナナが、ビニィニィでもバナナに聞こえることを発見し、ギャルとギャルとしばらく爆笑する話や、振ら

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    2025年09月06日
  • 日記の練習

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    兼業作家から専業作家へと歩み始めたタイミングからスタートした「NHK出版本がひらく」というウェブマガジンでの日記の連載を書籍化した作品。
    日記の練習と日記の本番という2つの要素で構成されている。
    10代の頃から日記を書き続けているくどうさん。
    それなのに、日記は「続けるもの」ではなく、続く日記なんて面白くない。毎日欠かさず書こうと思ったことは一度もない…そんな日記の紹介にびっくりした。
    くどうさんにとって日記は「日々の記録」ではなく、「日々を記録しようと思った自分の記録」で、できる日とできない日の緩急が自分らしく、ノートがなくても、ブログがなくても、日記は死ぬまで勝手に書くものだと思っている…

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    2025年08月29日
  • スノードームの捨てかた

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    ネタバレ

    くどうれいんは、歌人で、
    しかも、本書が初小説だそうです。

    感性ひかる、六つの短編が入っています。

    どれも、
    くどうれいんの特徴の
    こまかな描写や所作、微妙な感情の
    ゆれを文章でつづっています。

    その中でもわたしは、
    「いくつもの窓」という作品が気に入りました。

    …保険の外交三年目の女性は、あるときに自分で作って、
    お客さんに配る「かっきーつうしん」のチラシをくしゃくしゃにして捨てられてしまいます。
    そのショックな出来事が発端で、激務だった仕事を辞めることにします。

    そして、
    辞めたあとも辞めたことに悩みながら、携帯電話の写真を消去することから始まり、部屋の断捨離に取り組みます。

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    2025年08月25日
  • うたうおばけ

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    くどうれいんさんの本を読むのははじめてだった。短編が連なっているのに、どの話も映画みたいで心が打たれた。

    「うー」と声に出て、余韻に浸りすぎて次の話に進めなかった日もあるくらい。大切に読んだ。

    特に好きだった話。
    ・暗号のスズキくん
    ・冬の夜のタクシー
    ・きぼうを見よう
    ・まつげ屋のギャル

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    2025年08月24日
  • スノードームの捨てかた

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    めちゃくちゃおもしろかった。くどうれいんさんの小説、大好き。
    どの短編も30歳前後の女性の話で、転職、同棲からの結婚、友達関係、、、と割とお馴染みなキーワードだけれど、
    こんなにも、オリジナルで瑞々しいストーリーになるなんて、すごすぎ。
    よくあるささやかな日常、とかじゃ全然なくて。他人や自分と向き合って、考えて、言葉を投げたり行動すると、こんなにドラマチックな日々になるのかー?!とワクワクしてしまう。笑

    あと、言葉の表現が美しく、面白すぎる。
    貝殻の形の最中がつまった鞄、夜の川の表し方、、、ポストイットたくさんつけて読みました。


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    2025年08月21日
  • うたうおばけ

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    初めて買ったくどうれいんさんの本。
    しかもサイン本。
    ずっと積読…というか飾ってたんだけど、無償にエッセイを読みたくなって開いてみた。

    れいんさんの「ともだち」をテーマにした、嘘のような本当の日々。

    あったかいなぁ。

    れいんさんはともだちをいい人というけれど、たぶんれいんさんがいい人だから、いい人なともだちが集まるんだろう。

    そんなれいんさんを挟んで繋がるともだち同士の交流も、いい人過ぎて楽しい。

    そして何より、ミドリさんとの話が好きだった。

    れいんさんを好きなミドリさん。
    やり取りが素敵過ぎて、ずっと2人の会話を聞いていたかった。

    ミドリさんは、いまれいんさんの旦那さんになって

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    2025年08月19日
  • 湯気を食べる

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    くどうれいんさんのエッセイは読みやすくて好き。1つ1つはかなり短めなので電車などの移動時間などにも丁度良かった。

    忙しいと私はどうしても食事をないがしろにしてしまいがちだけれど、自分のために美味しいご飯を作りたいと思えた。作り立てのご飯の温かみや美味しさが、私の中に広がってくるようなエッセイだった。

    食事の持つ力を思い出すことが出来て良かった。

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    2025年08月19日
  • 虎のたましい人魚の涙

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    社会人と作家という兼業作家を頑張るがゆえ、苦悩さがにじみ出ている一冊。
    がんばりたいけどがんばりきれない。仕事も書きものもプライベートも100%がんばっているのに、まだ高嶺を目指そうともがく姿勢に読んでいてはっとさせられる。
    タイトルの意味を知り好きになる。
    自分も頑張らねばと思わされた。

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    2025年08月18日
  • 湯気を食べる

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    れいんさんの『食』や『食べること』への貪欲で真摯な姿勢を感じる一冊。
    食材、外食、おうちごはん、贈り物、食に対するすべてがつまっている。

    表題作『湯気を食べる』『自炊は調律』『たまご丼』が好き。
    カバーイラストのたまご丼がとても食べたい。
    読んでいて萩の月を食べたくなった。

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    2025年11月29日
  • スノードームの捨てかた

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    さすがです。
    粒ぞろいの短編小説6編。
    エッセイの瑞々しい表現は、そのままに。
    小説の方が、しっとりと落ち着きがある印象。

    エッセイが陽で、小説は陰。とまで言わないまでも、深部に降りていって苦労した感じが伝わる。

    表題の「スノードームの捨て方」とあるように、
    『捨てる』が底辺に流れてる。

    ネタバレ
    どの作品も良さがあるのですが…
    特に
    「鰐のポーズ」
    がなんと言うか「うーん」となった。
    読後の余韻。良いうーん。
    ぶっちゃけても、理解し合えないこともある。わかってもらえないこともある。先輩のトーンダウン。人間関係の終わり方。触れてほしくない真実。なかなか珍しいパターンの短編。

    そのほか

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    2025年08月17日
  • コーヒーにミルクを入れるような愛

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    ネタバレ

    2025/8/14

    過去の私が今の自分には居座っているけれどいつの日か過去の私は救われて自分のなかからすっと姿を消す時が来るんだな、と思った。

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    2025年08月14日