恋のすべて

恋のすべて

小説・文芸
1,870円 (税込)

9pt

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俵万智、推薦!
「素晴らしすぎて、恋の歌を引退しそうになった。言葉の奥に、もどかしい生身の息づかいが聞こえる」

追う恋、待つ恋、甘い恋、怖い恋、苦しい恋…
あなたに贈る恋のショート・フィルム。

作家くどうれいんと歌人の染野太朗がタッグを組み、恋の短歌に挑んだ雑誌『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』の短歌連載「恋」に書き下ろしを加え書籍化。

誰も置き去りにしないシンプルな言葉から驚くほど深い情景が浮かび上がる。音や匂い、湿度まで感じられるような体験はまるで映画を観ているかのよう。短歌初心者でも大丈夫。椅子に座り、それを眺めるだけであなたの恋のことを想うはず。

【目次】
I.テーマ別の恋
ふたりが短歌5首を送り合うメインパート。
1日1テーマ読むような楽しみ方も。
ふれる/Yellow/DENIM/Sea/日曜日/嫉妬/Chiristmas/やさしさ/会話/東京/3/水族館/キッチン/KISS /永遠

Ⅱ.臨場感あふれる即興 ※書き下ろし
贈答歌として実際にふたりが喫茶店で1時間で詠みあった短歌を収録。

Ⅲ.贅沢な新作30首!※書き下ろし
読み応えたっぷりの30首の連作。二人がたどり着いた「恋のすべて」とはーー。くどうれいんと染野太朗の恋の短歌の真骨頂。
・くどうれいん『川面』
・染野太朗『蛍』

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 詩集・俳句
  • 出版社
    :
    扶桑社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    扶桑社BOOKS
  • タイトル
    :
    恋のすべて
  • タイトルID
    :
    2005110
  • ページ数
    :
    136ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年09月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    49MB

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    恋人たちの会話を聞いているような歌集でした。
    テーマごとに、くどうれいんさんと染野太朗さんの短歌が掲載されています。
    贈答歌のページもあるのですが、全体的に会話のような雰囲気があり、かみ合うようで、かみ合わない。
    そんな不安定さがとてもリアルでした。
    同じ場所に居て、同じものを見ていても、それぞれ思っている事は全然違っていたりする。
    それも恋だからって、イレギュラーなリズムの短歌が主張しているかのようです。
    音読して味わいたい歌集でした。

    ………❧………❧…………❧

    どこへでもいけるだなんて言わないであなたと
    いけるかを聞いているの(くどうれいんさん)

    永遠はいたるところにあるのだと知ったあの日の海に来ている(染野太朗さん)

    0
    2026年09月11日

    Posted by ブクログ

    この恋は海に行きたくない恋だ もういい、
    深いのもとおいのも

    恋なんて何億年してないんだろうと思うほど、
    とおいとおい記憶だけど、
    恋もういちどしたいかも⋯と心が動く作品でした。

    0
    2026年08月10日

    Posted by ブクログ

    感想をかけていなかった。

    この本を失恋前と失恋後に読んだ。
    タイトルにあるようにいろんな恋の形が記されていた。
    恋の終わりかけ〜恋の終わり〜始まり
    くらいに読んだので心に刺さりまくった。
    幸せな恋の形よりも、やっぱり苦しい恋の方が多かったと思う。
    全ての恋の経験者には刺さる歌が一つはある。と思う。

    0
    2026年08月05日

    Posted by ブクログ

    なんかこう 恋の歌が詠みたくなりました(?)
    「まだ恋じゃない」を詠んだことはあるけどこの方は「もう恋じゃない」を詠んでいらして、ははあ……そういう恋の歌もあるよね……となるなどした
    私は創作(フィクション)については楽しいものや美しいものを求めがちなので恋が終わる歌より始まるか真っ最中の歌の方が好きなんだなと気付かされた

    0
    2026年05月05日

    Posted by ブクログ

    恋の歌は、じん、と、じわっ、と沁みてくるものが多い。
    くどうれいんさんの歌は真っ直ぐなものが多い気がした。染野太朗さんの歌は少し寂しさを含んでいるような、少し色気を感じるような、そんな歌が多かった。


    くどうれいんさんの気に入った一首
    迷わずに迷うふたりよ地下鉄の出口たくさんどれも地上へ
    染野太朗さんの気に入った一首
    声と声が溶け合うときの苦しさをもっと どっちが下になろうか

    0
    2026年02月25日

    Posted by ブクログ

    臆病なのに大胆な
    女心は切なくて
    ロマンチストな男の
    繊細な言葉が心を揺らす
    恋する二人のあふれる思い
    夏が過ぎ
    翳りゆく恋は終わりを告げる
    "恋"の相聞歌
    どれをとっても愛おしい


    ♡くどうれいんさん♡

    だきしめられてお湯だったって思いだすわたしお湯だった、どうしよう

    焼きほっけしぶとく食べきるんですねわたしを攫うなら攫いきれ

    スカートを買ってひろがるこのきもちこの何だって叶えるきもち

    いよかんを終日持ち歩いていた 剝けばさみしくなる、わかってる

    この恋は海に行きたくない恋だ もういい、深いのもとおいのも

    晩夏、地下 あなたは指を絡ませずわたしの手首を摑んで進む

    湯呑のように分厚い月がふたりの影伸してひとつのばけものにする

    雪だけのスノードームをさかさまに 約束しなければまた会える

    あなたからまばたきが来る風になり羽になりこの胸に来る 好き

    濯ぐほどわからなくなるこの皿の白いひかりのどこまでが泡

    はつなつの花降る林の行き止まりで笑ったキスはこもれびまみれ

    もう恋じゃないと押し込むこころから風船の擦れる音がする

    歪ませるだろう川面はくりかえし恋のすべてをわたしのために


    ♡染野太朗さん♡

    おもうだけではあなたはぼくになってしまう触れたいのだと何度も気づく

    きみをおもえば心が海のようになるひかりをはじくふかいふかい海

    海に来てふたりだまればだまるほど風があふれてしまう さよなら

    声と声が溶け合うときの苦しさをもっと どっちが下になろうか

    愛してるって告げているのにこの喉をびっしり塞いでゆく秋の蝶

    はじめからきみにはぼくじゃないひとがいるから、だから香水贈る

    きみはぼくのことばも呼吸も奪うのにさびしさに指いっぽん触れず

    手を握るようにうなずいてくれるのがわかる真冬のスマホの向こう

    恋は窓 冬のひかりのいっさいをあつめてぼくはあなたを探す

    大阪は雨? このとめどない感情をどうすればいい 雨だよずっと

    会うことが恋のすべてじゃないのにな会う日の朝の夢でもきみは

    夏のひかりと秋のひかりの混じりあう青空だった    
    きみも見上げた

    ひとつひとつ蛍かぞえてかぞえきれず笑ったふたり 広々と夜

    イヤフォンを外せば夜が広いから、すべての恋はまぼろしだから

    0
    2026年01月25日

    Posted by ブクログ

    この本を知った瞬間に

    読みたい、買おう
    そう決意
    読んだらやっぱり良くて、とんでもなかった

    いやぁぁぁ~
    なんて本を抱えて足をジタバタしたくなる短歌がたくさん

    恋愛小説はあまり読まないのに、恋愛をテーマにした短歌は本当にときめいてしまう

    短歌の魅力だなって思います

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    #染野太朗 #くどうれいん 
    短歌教室でご指導くださってる染野太朗先生とくどうれいんさんの恋愛に関する連作が掲載。
    忘れていた恋の断片や泣きたくなるような苦痛を伴う記憶が鮮明に浮かぶよう。
    誰かと恋愛について語りたくなる、もしくは秘密をのぞき見しているような衝撃的な歌もあったりする。
    生活雑貨や日常場面がドラマチックに詠まれていて、まねしたいけどまねできない美しさ。

    好きな歌を抜粋

    今世をあなたは先にあきらめてどこで待っても自転車で来る
    この恋は海に行きたくない恋だ もういい、深いのもとおいのも
    どこへでもいけるだなんていわないであなたと行けるかを聞いてるの
    くしゃくしゃに笑うあなたとぱんぱんに笑うわたしで上る階段
    紙袋の中身はカフェラテと紅茶そのためだけのふたつの仕切り

    くどうれいん

    きみをおもえば心が海のようになるひかりをはじくふかいふかい海
    公園に犬を引く人多くいて日曜だねとあなたが言った
    きみの部屋のローテーブルに置くときの車の鍵の音が嫌いだ
    きみはぼくのことばも呼吸も奪うのにさびしさに指いっぽん触れず
    もう だから でも とつぎつぎさえぎってひとりでわらう恋もあったな
    加湿器の湯気の向こうにきみがいて加湿器に足す水汲んでいる
    永遠はいたるところにあるのだと知ったあの日の海に来ている
    恋なんてすべてまぼろし テーブルの21番に水をください
    イヤフォンでラジオ聴きつつ包丁と俎板と皿二枚を洗う

    染野太朗

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    捲っては戻り捲っては戻り。ゆっくり読み進めた。
    きらめきも穏やかさも愛しさもどろどろも切なさも。もっと言葉にできないことも。いろんな恋があった。
    いくつかの句にものすごく掴まれた。

    0
    2025年11月13日

    Posted by ブクログ

    歌人のくどうれいんさん、染野太朗さんのお二人の往復歌集。
    内容は「恋」一色。
    タイトルも『恋のすべて』
    ⅠとⅡ、二つのパートがあり、Ⅰは始まったばかりの恋から恋の最中。
    Ⅱは終わってしまう恋。
    歌集中程にはお二人が同じものをテーマに贈り合う贈答歌もあります。

    くどうれいんさんはまだお若い歌人の方で「きゃー」と何だか顔を赤らめたくなるような恋心の歌がたくさんありました。
    気持ちや情景が想像できるわかりやすい歌が多かったです。


    ーーーーーーー


    Ⅰ


    真実はいくつもあっていいと思ういちども触れずに選ぶアボカド     くどうれいん

    だきしめられてお湯だった思いだすわたしお湯だった、どうしよう    くどうれいん


    おもうだけではあなたはぼくになってしまう触れたいのだと何度も気づく    染野太朗

    あなたの手が触れることなどないけれど厚く乾いているぼくの手は    染野太朗

    この恋は海に行きたくない恋だ もういい、深いのもとおいのも    くどうれいん

    公園に犬を引く人多くいて日曜だねとあなたが言った
        染野太朗

    日曜にあなたと会うとへんになるあまりにそれが日曜すぎて    くどうれいん

    はじめからきみにはぼくじゃないひとがいるから、だから香水贈る    染野太朗

    きみはぼくのことばも呼吸(いき)も奪うのにさびしさに指いっぽん触れず    染野太朗

    まだなにもかなしいことはないけれど起き抜けに出る涙のとろみ    くどうれいん

    手を握るようにうなずいてくれるのがわかる真冬のスマホの向こう    染野太朗

    知ることは待つことだけど待てなくてときどき声がビー玉になる    染野太朗

    きみのどんなことばも星座みたいだよ冬の夜空は果てなく澄んで    染野太朗

    はつなつの花降る林の行き止まりで笑ったキスはこもれびまみれ    くどうれいん


    Ⅱ


    枯れる前に捨ててしまったチューリップ 枯れてしまうよりいいと思った    くどうれいん

    行き止まりのようにあなたを思い出す檸檬買おうとしただけなのに    くどうれいん

    川になりたい 草になりたい 蛍舞うようにこころが広がりやまず    染野太朗

    たましいが何なのかわからないけれどきみのたましいを壊そうとした    染野太朗

    0
    2025年10月28日

恋のすべて の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 詩集・俳句
  • 出版社
    :
    扶桑社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    扶桑社BOOKS
  • タイトル
    :
    恋のすべて
  • タイトルID
    :
    2005110
  • ページ数
    :
    136ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年09月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    49MB

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