くどうれいんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「新しい法律ができた」
の一文から始まる25個のショート・ショート。
25人の作家たちが各々の世界を作り出していく。ほっこりするものやかなり作り込まれたトリックを忍ばせているもの、思わず肝が冷えるものなど、"新しい法律"というテーマをどう使うかが如実に表される。新しい読書体験だった。
「Touch law if you can」 名倉編
途中まですごく楽しい話だと思っていた。
「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子
最後の最後にタイトルを読むと本当に肝が冷える。あまり他人事とは言えないのだ。
「もう、ディストピア」大沼紀子
何故人を殺してはいけないか。その問いに、殺人が許容されて -
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Posted by ブクログ
綺麗な表紙とタイトルに惹かれての一冊
服装や料理が事細く描写されててなんだか若い子のエッセイを読んでいる気分。
娘が大学時代の友人を連れてきて泊まる時がある。
わたしが居ても関係なく会話をする三人はリケジョだからか?仕事や恋愛、結婚にも一言もの申す的な会話で妙に理屈っぽい笑
人を分析し自分を分析して今の自分を納得させているように思いつつ非常に面白い♪
結婚したくない娘、婚活に励んでるAちゃんとスピード婚からの離婚したBちゃん。
みんな自分なりの幸せを見つけなさいね(^_-)
なるほど著者は娘と一歳違い…
感性が若々しいはずだな♪
歌人だからか言葉選びも独特。
若い子に絶大な人気の著者 -
Posted by ブクログ
今っぽさが詰まってる感じの読みやすい短編集。
『スノードームの捨てかた』いいね、同級生。しょっぱなから無花果(いちじく)が冷蔵庫にある時点で都会のオシャレな人たちか?と身構えたよ笑 仲良しでも今の境遇でギクシャクしたり気を遣ったりってフツーにあることだから、テーマとしては古典的だなって思った。
『鰐のポーズ』は境遇は同じでも捉え方が違うことで、あれ、そっち側の人?っていきなり醒める感じが、人間らしくてよかった。つぶれてたほたての最中とか、描写がいちいち意味深で、何かを暗示してるのか??とか、いちいち考えてしまうのが面倒だった(考えなかったらいいんだけど)。でも、とりあえず、むっちゃんは親友では -
Posted by ブクログ
常に夕飯を何にするか(肉or魚?和洋アジアン?米麺パン?)を考え、外食時には何が食べたいか、何を食べれば後悔しないかを気持ち悪くなるほど考える自分は相当な食いしんぼだ、この情熱を分け合える他人はいないと諦めていました。(誰かと食事する時は独りよがりにならないよう諦め前提でした)
くどうさんのエッセイを読むほど、食に対する情熱も知識も真剣さもまだ全然足りないのだ、と思えて安心しつつ、勉強させてもらえます。
そして、自炊することは自分を保つこと(いい悪いではなく、せざるを得なぃ人種がこの世に存在するだけ)ということも描かれていて、胸がスッとしました。 -
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Posted by ブクログ
「うたうおばけ」と少し印象が違うエッセイでした
この作品を執筆していた時のくどうさん、忙しかったんだろうな…。と思うシーンがいくつかありました。会社員と作家の両立。
くどうさんのエッセイは心にじんわり沁みる感じがすてき。
「蝿を飼う」「竹馬とキートン山田」「傷跡を聞く」が今回のお気に入り!
「自由な犬」の『自由』についての文章がとても印象的でした
この作品に触れて、思い返すと忙しすぎて毎日しんどくなっていた時期が私にもあったなぁと思い出していました。
文庫版あとがきでくどうさんも書いていましたが、日々につかれた人に読んでほしい!自分を労い、振り返る、よい時間を過ごせると思う