くどうれいんのレビュー一覧

  • 新しい法律ができた

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    「新しい法律ができた」
    の一文から始まる25個のショート・ショート。
    25人の作家たちが各々の世界を作り出していく。ほっこりするものやかなり作り込まれたトリックを忍ばせているもの、思わず肝が冷えるものなど、"新しい法律"というテーマをどう使うかが如実に表される。新しい読書体験だった。
    「Touch law if you can」 名倉編
    途中まですごく楽しい話だと思っていた。
    「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子
    最後の最後にタイトルを読むと本当に肝が冷える。あまり他人事とは言えないのだ。
    「もう、ディストピア」大沼紀子
    何故人を殺してはいけないか。その問いに、殺人が許容されて

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    2025年12月07日
  • スノードームの捨てかた

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    生きている中で、自分と人と、こんな関わり方ができたら楽しくて心が満たされるだろうと思えた本。表現の仕方が綺麗でした。

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    2025年12月05日
  • 新しい法律ができた

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    今まで1人の作家さんが書いた1冊の本を読むことしかなかったので今回読んだ複数の作家さんの短編集というのは新鮮だった。作家さんによって始まりの1行は同じでも背景やお話の進め方、描き方が全く違く、自分の好みの解像度が上がり、且つ、好きかもしれない作家さんに出会える素敵な1冊だと思いました。

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    2025年12月04日
  • スノードームの捨てかた

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    綺麗な表紙とタイトルに惹かれての一冊

    服装や料理が事細く描写されててなんだか若い子のエッセイを読んでいる気分。

    娘が大学時代の友人を連れてきて泊まる時がある。
    わたしが居ても関係なく会話をする三人はリケジョだからか?仕事や恋愛、結婚にも一言もの申す的な会話で妙に理屈っぽい笑
    人を分析し自分を分析して今の自分を納得させているように思いつつ非常に面白い♪
    結婚したくない娘、婚活に励んでるAちゃんとスピード婚からの離婚したBちゃん。
    みんな自分なりの幸せを見つけなさいね(^_-)

    なるほど著者は娘と一歳違い…
    感性が若々しいはずだな♪
    歌人だからか言葉選びも独特。


    若い子に絶大な人気の著者

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    2025年12月04日
  • スノードームの捨てかた

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    今っぽさが詰まってる感じの読みやすい短編集。
    『スノードームの捨てかた』いいね、同級生。しょっぱなから無花果(いちじく)が冷蔵庫にある時点で都会のオシャレな人たちか?と身構えたよ笑 仲良しでも今の境遇でギクシャクしたり気を遣ったりってフツーにあることだから、テーマとしては古典的だなって思った。
    『鰐のポーズ』は境遇は同じでも捉え方が違うことで、あれ、そっち側の人?っていきなり醒める感じが、人間らしくてよかった。つぶれてたほたての最中とか、描写がいちいち意味深で、何かを暗示してるのか??とか、いちいち考えてしまうのが面倒だった(考えなかったらいいんだけど)。でも、とりあえず、むっちゃんは親友では

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    2025年12月02日
  • 湯気を食べる

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    常に夕飯を何にするか(肉or魚?和洋アジアン?米麺パン?)を考え、外食時には何が食べたいか、何を食べれば後悔しないかを気持ち悪くなるほど考える自分は相当な食いしんぼだ、この情熱を分け合える他人はいないと諦めていました。(誰かと食事する時は独りよがりにならないよう諦め前提でした)
    くどうさんのエッセイを読むほど、食に対する情熱も知識も真剣さもまだ全然足りないのだ、と思えて安心しつつ、勉強させてもらえます。
    そして、自炊することは自分を保つこと(いい悪いではなく、せざるを得なぃ人種がこの世に存在するだけ)ということも描かれていて、胸がスッとしました。

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    2025年11月30日
  • 虎のたましい人魚の涙

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    くどうれいんさんのエッセイを読むと、そういえば人生を噛み締める瞬間がないことに気づいた。毎日過ごしている日常を立ち止まって振り返ることがないという事実にもったいないと思うようになった。
    何気無い日常でもそれを普通に生きることがどれほど大変でどれほど幸せなことだろう。人生は皮肉なもので負荷をかければかけるほど、その反動で人生の面白さと楽しさを実感できる。なんか日常を頑張って生きようと思う。

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    2025年11月28日
  • 新しい法律ができた

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    全編「新しい法律ができた」の一文で始まるアンソロジー。
    どのショートショートも気が利いていて、すきま時間での気分転換にもってこい。
    並び順も秀逸で、金子玲介さんで不穏に始まり、五十嵐律人さんでビシッと終わる。一番好きだったのは工藤れいんさんの『ショートケーキの夜』。真下みことさんの『こんにちは、チャッテー』もおもしろかった。

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    2025年11月28日
  • 湯気を食べる

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    食べ物エッセイが大好きなので手に取りました。
    読んでいるとお腹が空いてくるエッセイでした。
    個人的な意見なんですが、くどうれいんさんの文章が私にはあまり合わない気がしました。
    スルスル読める訳ではなかったので。笑
    でも読んでよかったと思います。
    たくさんいい言葉にも出会えました。
    クスッと笑えるところもあり、楽しく読めました。
    『桃を煮るひと』は、気になっているのでいつかは読んでみたいなと思いました。

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    2025年11月19日
  • スノードームの捨てかた

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    ネタバレ

    くどうさんの短編集。正直、響いたのは本のタイトルにもなっている「スノードームの捨てかた」のみ。
    他の話は終わり方がスッキリしなくて消化不良な感じ。途中のくどうさんらしさが見える比喩や、どうなるんだろうとワクワクする展開は面白かったけど、表題の作品以外に印象に残る話はなかった。

    結婚して子どもがいると持ってる人、かぁ。確かにそう思われるのかもしれない。でも結婚している人は、ちゃんと独身の人生を手放している。どんな人生でもそれが私にとって正解だと信じて生きて行きたいし、他の人に対してもそう思える人でありたい。

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    2025年11月11日
  • うたうおばけ

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    表紙買い。知らない方だけど、人と関わっていたい方なんだなと感じた。そんなに話題になる程か?とは思ったけど、日常をこんな素敵に書けるのが面白い。

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    2025年11月08日
  • 恋のすべて

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    男性目線、女性目線両方の恋する瞬間、素敵な日常を味わうことができた1冊。しんみりと切なくなる歌もあれば顔を抑えてしまうほどきゅんとする歌もあって色んな感情が生まれた。装丁やページのデザインにも工夫があって1冊まるごとどっぷり楽しめた。

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    2025年11月08日
  • 新しい法律ができた

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    昔の話、現在の話、近未来の話、遠い未来の話と同じ「新しい法律」をテーマとしている短編でもこうもバリエーションがあるんだと驚いた。1話1話とても短かったためすぐに読み切ってしまった。

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    2025年11月07日
  • 氷柱の声

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    ネタバレ

    東日本大震災が起こった時、その場にいたものの「目に見える」大きな被害は、受けなかった人達に焦点を当てた小説。何も失っていなくてごめんなさい。本来であれば、「幸い」と捉えられる状況をそう思った人がどれだけいたのだろう。

    震災で家族を失った、家が全壊したという方達とはまた違う苦悩や葛藤。簡単にこの気持ちに共感できるとは言えない。けれど、胸が痛くなった。

    「他者の気持ちは絶対に理解できない」


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    2025年11月03日
  • 氷柱の声

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    この本を読むのも辛かった…。
    読み難い、とかではありません。
    やはり震災が舞台になっているので…。

    同じ被災をしたはずなのに、「わたしは家族を無くしたわけではないから」とか、そう思ってしまって震災について語れなかったり…。
    胸が苦しかった…。
    あんな大規模な被災なんだから受けた災害の大小なんて関係ない!と、わたしは思いますが、それはわたしが被災してないから思うだけなんだろうなぁ、と思います。

    一刻も早く、被災された方たちが笑って幸せに暮らせますように。

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    2025年10月29日
  • 恋のすべて

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    くどうさんの歌はイメージが湧きやすく、染野さんは情景がお洒落というか雰囲気がある。レトロフィルムで情景が浮かんでくるような感覚。
    本自体も紙質が他と異なるページがあるなど拘りを感じる。
    次にもう一度読む時には、さらに歌から感情を感じ取れるかだろうか…。

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    2025年10月28日
  • 新しい法律ができた

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    サクッと読むのにちょうどいいショート×ショート
    本当にいろいろなパターンがあって、そうかきたかぁーって唸ってみたり、この法律は困るーってなってみたり、楽しかった。
    最初の金子玲介さんの「ルパちゃん」せつなさに心持ってかれた。
    手放してしまって後悔しているからね、そこを突かれたよね。
    締めの五十嵐律人さん、さすがです。ピシッと綺麗に締めてくれました。

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    2025年10月24日
  • 虎のたましい人魚の涙

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    くどうれいんさんのエッセイ集を読んだのは2回目。会社員と作家の両立の忙しい日々の中でも、ふと今までの自分に目を向けて振り返ってみたり、考えたり、、。人は、迷いながらも少しずつ前へ進んでいけると思ったエッセイ集だった。

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    2025年10月20日
  • 虎のたましい人魚の涙

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    「うたうおばけ」と少し印象が違うエッセイでした

    この作品を執筆していた時のくどうさん、忙しかったんだろうな…。と思うシーンがいくつかありました。会社員と作家の両立。

    くどうさんのエッセイは心にじんわり沁みる感じがすてき。

    「蝿を飼う」「竹馬とキートン山田」「傷跡を聞く」が今回のお気に入り!

    「自由な犬」の『自由』についての文章がとても印象的でした

    この作品に触れて、思い返すと忙しすぎて毎日しんどくなっていた時期が私にもあったなぁと思い出していました。
    文庫版あとがきでくどうさんも書いていましたが、日々につかれた人に読んでほしい!自分を労い、振り返る、よい時間を過ごせると思う

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    2025年10月16日
  • 日記の練習

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    この本をきっかけに日記を書き始めた。
    毎日欠かさずに書くなんてことはできないけど、それで良いんだ!

    出来事ではなく、思ったことを自分だけの日記にしたためる。その時々の感情を残しておくのは、思っていた何倍も良い。

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    2025年10月10日