くどうれいんのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレくどうれいん先生の小説。これまでエッセイは読んだことがあるが小説は初。
「スノードームの捨て方」と「鰐のポーズ」での対比を感じた
恋愛をメインで話さないから上手くいってる友人関係と、興味ない恋愛や話せない恋愛をしているから昔の友人と会ってもつまらない人々
後者のほうが現実的だと感じるのは、自分の現状もそうだからかな
最後の「いくつもの窓」の話もとても素敵だった。
絵に自信を持って良い額縁をつけると、より絵は綺麗になる。というのは人間にも当てはまるなと(自信を持つ→ブランド品を着る→より自信になるみたいな)
ゆえに最後の終わり方はとても綺麗だった -
Posted by ブクログ
好きな食べ物を前にして思わずテンションが上がったり、ひと口食べて「うま!」と声が出てしまったり。そんな、食べることのまっすぐな喜びがぎゅっと詰まっている一冊だった。
本当に美味しそうに、楽しそうに、嬉しそうに食べる著者の姿に、「食べるっていいな」「ちゃんと食べるって元気になれることなんだな」と思える。
「湯気がむわむわ」「むちんとした白身」みたいな擬音や表現も可愛くて、読んでいるだけで温度や手触りまで伝わってくるような豊かさがある。
日本酒について「料理をより美味しく感じさせる」という言葉には強く共感。
さらに“合間に飲むお冷の美味しさ”に触れているのが新鮮で、「わかる!」と嬉しくなった -
Posted by ブクログ
ネタバレおなじみの一行目一緒ショートショートのシリーズ。今回は初読みの作家さんが多かった気がする。特に最初の方、ロボットとかAIとかが続いて、大丈夫かいな、と思ったけど、真梨幸子さんや東川篤哉さんはちゃんと違うテイストで来ててさすがと思った。殺人が罪ではないという世界から、死刑等の罪になるという法律ができた、という大沼紀子「もう、ディストピアじゃん」は皮肉が効いてて特に印象的。面白かった。五十嵐律人「革命夜話」も違う切り口でとても良かった。敗戦後の混乱の中、食うにも困っている頃に、理想を夢見て日本国憲法を作った人がいたんだ、ということに改めて気付かされたわ。ありがたいことだ。
-
Posted by ブクログ
ぼくは関西の生まれで、本州の最北は仙台までしか行ったことがない。途中ぶっ飛ばして北海道に行ってしまう。くどうれいんさんは、岩手県在住の作家さんだ。本書の中には岩手や仙台など東北地方の話がたくさん出てくる。
恒例の、本とは関係ない話を少し書こうと思います。
友達に会いに福島へ行った時のこと。会津若松の城の近くのお家に泊めてもらい、そこを拠点にいろいろと連れて行ってもらった。
カツサンドが美味しいというお店があって、予約してもらっていた。友人の車の中で待ちながら、カツサンドを受け取っている姿を見る。自分が犬になったような気持ちになった。
カツサンドの袋をぶら下げて戻った友人。車内に一気にソースのに -
Posted by ブクログ
盛岡駅の中にある本屋さんに行った時にたくさん「くどうれいん」さんの本が平積みしてありました。よくみたら盛岡市出身の方のようで同じ東北の人だと気になって手に取りました。エッセイはあまり読まないジャンルでしたが、人の日記を覗きみてるみたいな面白さがありました。
くどうれいんさんが面白いのか面白い人がれいんさんの周りに集まってくるのか、それとも普段私たちの身の回りにも面白いことが溢れているのにそれに気づいていないのか。
わたしVS(私)が個人的には好きで、なんか生理的に受け付けられない文体ってあるよねと共感しました。きっと本人はそういうつもりじゃないんだろうけど馬鹿にされてるような気がして許せないと -
Posted by ブクログ
とっておきのときに読もう。そう決めて、買ってからしばらく寝かせておいたこのエッセイを遂に読んだ。特別なきっかけはなかったけど、れいんさんの文が恋しい。またあの読むだけでいつかのあの日に、ふわっと連れて行ってくれる感覚に浸りたい。そう思って、ゆっくり、じっくり読み進めた。今はもう、れいんさんの作品をいくつか知ってしまっているので、「うたうおばけ」を初めて読んだときほどの衝撃はない。それでも今作を通し、れいんさんの日常やこれまでのことをまた少し知り、やっぱり次も読みたいと思った。
日々を書き連ねるエッセイは、作家の文体や物事のとらえ方などが、如実に現れるものだと思う。れいんさんの作品も、もちろんそ