須藤古都離のレビュー一覧

  • それはそれはよく燃えた

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    積読チャンネルで紹介されていて手に取った一冊です。

    ショートショート集なので、少しずつ細切れに読めるのがよかったです。どの作品もそれぞれ面白かったのですが、なかでも米澤穂信さんの「燃えろ恋心」が圧倒的に好きでした。

    リズムもテンポもよく、一気に駆け抜けていくように読めて、最後のオチまできれいに決まっています。これはできれば、内容を何も知らずに読んでほしい作品です。

    特によかったのが、青春時代の「大人は自分たちのことをわかってくれない」「なんとなくこちらの味方ではない」という感覚の描き方でした。

    ラブレターを買ってから、実際に書くまでの過程もいいです。誰かに恋をしているというより、恋をし

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    2026年09月11日
  • ゴリラ裁判の日

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    人間の言葉を喋り、思考が同じならそのゴリラは人間なのだろうか。
    カメルーンのジャングルから、アメリアの動物園に行ったメスゴリラローズが、夫を殺され裁判を起こす話。
    タイトルに良い意味で騙されたのだが、全くギャグや奇妙な話ではなく、いつか起こりそうな未来のsfの物語である。
    何より人間とは何かと大きなテーマがあるので、ローズの気持ちに寄り添い、共感していく度に人間の愚かさや不条理さ、そして身勝手さを痛感していく。

    ローズの性格がまた良くて、誰も嫌いにならない強くて、格好良いゴリラだ。
    裁判の結末はローズにとってある意味本当の自分を知れるきっかけになったのだと思う。

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    2026年09月05日
  • だから捨ててと言ったのに

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    ネタバレ

    河村拓哉さんの『ミックス』が好き。Youtuberさんだとは知らなかった。このシリーズは書き手との出会いがやっぱり楽しい。

    累犯家族
    重政の電池
    その。をよく見ろ
    海に還る
    猟妻
    擲たれた手紙

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    2026年09月05日
  • ゴリラ裁判の日

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    人間も動物も地球上では平等はずだ。
    だけど人間は知能が高いだけで、地球上を支配している。

    この作品は
    自分達の信じて疑わない常識から
    一旦立ち止まり、もう一度考える事を教えてくれた。

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    2026年08月31日
  • ゴリラ裁判の日

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    タイトルに惹かれて手に取った一冊。

    「ゴリラ裁判の日」。
    一体どんな物語なのだろうと思いながら読み始めたのだが、気づけばページを捲る手を止められなくなっていた。

    この作品を読み終えて感じたのは、ローズを「一頭のゴリラ」として見ていたわけではなかった、ということだった。

    一頭でもない。
    メスでもない。
    ひとりの女性ゴリラ、ローズ。

    彼女が何を見て、何を感じ、どのように生きてきたのか。その人生と生きざまを見届けたような読書体験だった。

    特に印象に残ったのが、法廷での最終弁論の場面。

    物語を外側から眺めているというより、自分自身も陪審員席に座り、これまでローズが歩んできた人生を踏まえて、

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    2026年08月20日
  • ゴリラ裁判の日

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    ネタバレ

    【人間とは何なのか】スケールの大きなテーマを突きつけられた作品だった。それと同時に【言葉の持つ力】についても考えさせられた。

    ローズは人間と同じように話せる。もちろん感情もあり、人間と同じように喜び、悲しみ、怒る。他のゴリラとも違うし、人間とも違う、では一体何者なのか。彼女の中で長い間自問と葛藤があったかもしれない。でも、人間になりたかったわけではなく、ゴリラである自分に誇りを持っているし、言葉を理解し感情も人間らしい部分がある。『自分は自分、ローズというひとつの存在』それがある意味あの裁判で勝ち取ったローズの答えなのかなと感じた。

    【私にとって言葉は魔法だった。】
    このフレーズから始まる

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    2026年08月08日
  • それはそれはよく燃えた

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    読後感の詰め合わせのような1冊。
    多くの作家によるショートショートのため、1本1本が短く読みやすいのはもちろん、普段読まないジャンルにも出会える。ひとつ読み終わったときに爽快な気分になるものもあれば、ザワッとしたり、苦く残ったりもするのが良い。
    そして短いからこそ、好きな気分も苦手な気分もサラッと通り過ぎていくのがまた良い。

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    2026年08月08日
  • ゴリラ裁判の日

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    ネタバレ

    ゴリラであるローズの夫は人間の子どもを助けたが射殺されてしまう。
    ゴリラの命は人間より軽いものなのか?
    人権ー人間ーとは。
    もしもゴリラが手話や人にもっと近しいことができる存在だったならばこの問題はどうだろうか…と議論したくなった。
    興味深い作品。

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    2026年08月08日
  • ゴリラ裁判の日

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    人権(人間)というのは、なんだろうか。

    生物学的分類というのは人間が世界の物事を捉えやすくするために、便宜上整えているもので、絶対的視点ではない。これはゴリラ-人間の関係だけではなく、人間内でも一般化できるスタンスだ。

    リリーとの関係性は、そこを気づかせる希望だと思う。

    裁判の話が、しばらく描かれなくて、不安になるが、読み続けてほしい。
    ユーモアの妙も作品のテンポと合っているので、すらすら読めると思う。

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    2026年07月20日
  • 無限の月

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    SFだ、おじさんとの話はとても好きだったんだけど最後があまりにもSFすぎてついていけなかった、全体としては好き

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    2026年07月13日
  • ゴリラ裁判の日

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    ゴリラが主人公ということで興味を惹かれました。
    かなり人間ぽい考えをしているため、違和感なく読むことができて、しかしゴリラならでは行動や考えがあり、終始楽しむことができました。

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    2026年06月29日
  • ゴリラ裁判の日

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    ゴリラが人間に対して裁判を起こすというあらすじから購入。最終的には、「人間」とは何かを考えさせられる深いお話でした。

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    2026年06月24日
  • ゴリラ裁判の日

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    ネタバレ

    メフィスト賞なのでなんとなくミステリーかな?
    と思ったら良い意味で裏切られました。
    ずっと舞台は裁判所かと思いきや、
    裁判シーンはまずは冒頭ほんの少し。
    続いて主人公(主ゴリラ公?)ローズがなぜ
    アメリカに渡り動物園で夫と出会うにいたったか
    が語られるが、このシーンは
    ゴリラの生態系がよくわかり勉強になる。
    著者によるとゴリラの種類がちがって厳密には
    闘うなどのシーンは違うようなのだけど
    知的好奇心がくすぐられる。

    そして最初の裁判にいたるまでの経緯が語られ、
    この後まさかのプロレスラーデビュー、
    そして再度裁判に勝ちに行く。

    大きな謎が隠されていたりアッと驚いたりは
    しないんだけど、中弛

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    2026年06月22日
  • ゴリラ裁判の日

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    当たり前のように人と会話をし、死を悼むこともできる感情をもつ主人公のローズ(ローランドゴリラ)がとても魅力的
    裁判に負けたところから物語は始まるが、アフリカにいた頃のゴリラの生活もアメリカに渡ってからもプロレスラーになるのもどこも面白く読めた
    2度目の裁判開始後の弁護士ダニエルの態度、ローズが人間であると皆を納得させられるのかとヒヤヒヤ…
    ローズの“私は人間である”と話している場面、良かった
    何より、リリーとの友情がとても素敵で良い!

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    2026年06月22日
  • ゴリラ裁判の日

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    裁判ものと思ってたら、どっちかというとゴリラの心情描写メインだった。
    途中でプロレス始めた時はどこ行くねーんって感じだったけど、思考実験としては面白かったかな。
    アニメやってたせいでダーウィン事変のチャーリーとダブりまくってた。

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    2026年06月15日
  • それはそれはよく燃えた

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    それはそれはよく燃えた

    この書き出しで始まるまったく展開の違う物語。それは炎なのか、炎上なのか、どの作品も最後には驚くようなオチが待っていて趣向が凝らされていた。
    寝る前にサクッと読んでいったけど、内容がすごく濃いわけではないからいい読み方だったかもしれない。

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    2026年05月30日
  • ゴリラ裁判の日

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    非常に考えさせられた作品。タイトルに惹かれて、ゴリラの本かな?と思っていたら違った。内容は、ゴリラではなく、人間についてだった。いろいろな社会的なテーマが入っていた。人間とは?言葉とは?命とは?正義とは?常識とは?といった内容だった。映像化して様々な人に見てもらいたいなと思った。

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    2026年05月25日
  • それはそれはよく燃えた

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    それはそれはよく燃えた。
    から始まる25の短編が入ったオムニバス。

    吉原幻鏡・高田崇史
    怪物どもの棲家・島田荘司
    回答・神林長平
    マザー・ジン・古泉迦十
    失われた史料、的外れな再建・市塔承
    消えない炎・我孫子武丸
    比翼・河村拓哉
    全滅館の殺人・似鳥鶏

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    2026年05月24日
  • ゴリラ裁判の日

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    ネタバレ

    設定と展開は間違いなく面白い!
    2度目の裁判の陪審員の件は、風呂敷を広げた割には、あっさり終わったなという印象ではあるが、多分、ジェシージャクソンのスピーチのオマージュのセリフに繋げる関係上、必要だったのだと思う。

    読み終わった後、改めて「命の重さは平等か?」という太古の昔からの問いについて、考えることになるので、読後感がよい。

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    2026年05月14日
  • ゴリラ裁判の日

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    人、国、グループ分けされて枠囲みされてしまっていたことに気づかず常識として捉えてしまっていた事にハッとさせられた。
    分け隔てなく友達でいられる関係でいられたら世界は平和になるのだろうか。

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    2026年05月03日