須藤古都離のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
特殊な機器を身につけることによって、男性である自分と女性である他人との意識が自分と共有される、という現象が起こる話である。
SF的要素もあるが、性同一性障害についても考えさせられた。
自分が男であることの違和感、女性でいられる間が本当の自分だと感じること。
そしてアイデンティティとは?
この作者の作品はゴリラ裁判に続き2冊目だが、主人公や舞台が日本、日本人、ましてや人間に留まらないことによって、いかに普段、自分が国や性別、そのようなものに囚われすぎているのか、を知る。
しかし、これだけ世界中がネットで繋がる世の中になると、顔や声は必要なく、国も必要なく、ただ、そこには意識が存在するだけ、そんな -
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タイトルに惹かれて手に取った一冊。
「ゴリラ裁判の日」。
一体どんな物語なのだろうと思いながら読み始めたのだが、気づけばページを捲る手を止められなくなっていた。
この作品を読み終えて感じたのは、ローズを「一頭のゴリラ」として見ていたわけではなかった、ということだった。
一頭でもない。
メスでもない。
ひとりの女性ゴリラ、ローズ。
彼女が何を見て、何を感じ、どのように生きてきたのか。その人生と生きざまを見届けたような読書体験だった。
特に印象に残ったのが、法廷での最終弁論の場面。
物語を外側から眺めているというより、自分自身も陪審員席に座り、これまでローズが歩んできた人生を踏まえて、 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ【人間とは何なのか】スケールの大きなテーマを突きつけられた作品だった。それと同時に【言葉の持つ力】についても考えさせられた。
ローズは人間と同じように話せる。もちろん感情もあり、人間と同じように喜び、悲しみ、怒る。他のゴリラとも違うし、人間とも違う、では一体何者なのか。彼女の中で長い間自問と葛藤があったかもしれない。でも、人間になりたかったわけではなく、ゴリラである自分に誇りを持っているし、言葉を理解し感情も人間らしい部分がある。『自分は自分、ローズというひとつの存在』それがある意味あの裁判で勝ち取ったローズの答えなのかなと感じた。
【私にとって言葉は魔法だった。】
このフレーズから始まる -
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Posted by ブクログ
ネタバレメフィスト賞なのでなんとなくミステリーかな?
と思ったら良い意味で裏切られました。
ずっと舞台は裁判所かと思いきや、
裁判シーンはまずは冒頭ほんの少し。
続いて主人公(主ゴリラ公?)ローズがなぜ
アメリカに渡り動物園で夫と出会うにいたったか
が語られるが、このシーンは
ゴリラの生態系がよくわかり勉強になる。
著者によるとゴリラの種類がちがって厳密には
闘うなどのシーンは違うようなのだけど
知的好奇心がくすぐられる。
そして最初の裁判にいたるまでの経緯が語られ、
この後まさかのプロレスラーデビュー、
そして再度裁判に勝ちに行く。
大きな謎が隠されていたりアッと驚いたりは
しないんだけど、中弛 -