砥上裕將の作品一覧
「砥上裕將」の「龍の守る町」「一線の湖」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「砥上裕將」の「龍の守る町」「一線の湖」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
心に残った本中の言葉。
水墨を描くと言う事は、自然とのつながりを見つめ学び、その中に分かちがたく結びついている自分を感じていくことだ
水墨というのは森羅万象を描く絵画だ。森羅万象と言うのは宇宙のことだ。現象とは外側にしかないものなのか、心の内側に宇宙はないのか?
現象が先だってあって、空間が生まれる
「どうして、こんなに美しいものが創れるの?」
「美しいものを創ろうとは思っていなかったから」
僕は満たされている。
自分自身の幸福で満たされているからじゃない。
誰かの幸福や思いが窓から差し込む光のように、僕自身の中に移り込んでいるからこそ、僕は幸福なのだと思った。
Posted by ブクログ
『いま日本人に必要な防災小説』
5年前の水害の爪痕が色濃く残る町。山や川、野鳥や祭りの描写から、被災前は日本中どこにでもある自然豊かな田舎町であったことが窺える。そんな悲しい過去を乗り越え、それぞれの立場から、それぞれの方法で町を復興させようと、もがき苦しむ人々の様子を描く「町の再生」の物語だ。
本書の主人公は消防士の秋月龍朗。水害のトラウマを抱えながらも、多くの人を救ってきた町のヒーローである。そんな彼が現場を離れ、指令室と呼ばれる“119番通報の電話番”へ異動してきたところから物語は始まる。当然のことながら、消防士にも色んな役割がある。現場の消火活動も、指令室の電話番も立派な消防士の仕