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「できることが目的じゃないよ。やってみることが目的なんだ」 家族を失い真っ白い悲しみのなかにいた青山霜介は、バイト先の展示会場で面白い老人と出会う。その人こそ水墨画の巨匠・篠田湖山だった。なぜか湖山に気に入られ、霜介は一方的に内弟子にされてしまう。それに反発する湖山の孫娘・千瑛は、一年後「湖山賞」で霜介と勝負すると宣言。まったくの素人の霜介は、困惑しながらも水墨の道へ踏み出すことになる。第59回メフィスト賞受賞作。
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「線は、僕を描く」
2022年10月21日公開 出演:横浜流星、清原果耶、細田佳央太
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1~2件目 / 2件
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Posted by ブクログ
心に残った本中の言葉。 水墨を描くと言う事は、自然とのつながりを見つめ学び、その中に分かちがたく結びついている自分を感じていくことだ 水墨というのは森羅万象を描く絵画だ。森羅万象と言うのは宇宙のことだ。現象とは外側にしかないものなのか、心の内側に宇宙はないのか? 現象が先だってあって、空間が...続きを読む生まれる 「どうして、こんなに美しいものが創れるの?」 「美しいものを創ろうとは思っていなかったから」 僕は満たされている。 自分自身の幸福で満たされているからじゃない。 誰かの幸福や思いが窓から差し込む光のように、僕自身の中に移り込んでいるからこそ、僕は幸福なのだと思った。
水墨画という一般的にあまり馴染みがない芸術を題材にしているものの、言葉選びが自然でとても読みやすい。 突っかからず、スっと入ってくるから映画を見てる感覚でずっと頭で映像が流れていた。 早朝のように空気が澄んでて、夏休み初めの爽やかさを感じる。
水墨画を体験した。 そう感じさせるような"美"の表現に惹きこまれた。 ただ形の、技術の美しいを探求するのではなく、水墨画における真髄を追求、模索してゆく姿にただただ憧れた。 自分は青山君のように懸命に挑んだことがあるだろうか。 心のうちを表現する事が苦手だ、何事にも希望を持てない...続きを読むなど何処か共感を誘われるような青山君を通して自分を改めて捉えなおしてみようと感じた。 これからの青山君の姿を見る事は叶わないが目に浮かぶように成長していく姿が想像できた。
へのあこがれを持つ自分がいることを気づかされた。水墨に携わる作者による作品だけにより、迫るものがあった。白い世界、死でなくてもだれもが持つものなのか。私にもある。だから救われる作品であった
小説は文字のみの表現であり、そこには読者に想像の余地が残されている。誰もが、自分の中で登場人物のイメージを作り、その世界を楽しむ。しかし、その想像を超え、自分の知らないはずの感覚が生まれ、心酔してしまう作品がごく稀にある。まさにこの作品がそうだ。水墨画を知らないはずなのに、青山君の心を通して、頭に浮...続きを読むかぶ絵に感動した。一種の絵画療法的な面もあるが、青山君の純粋さが水墨画に取り組むことで、周りの人の温かさを吸収していく。小説の文学要素というより芸術性を感じさせられた。
①私自身、書道を習っている。 水墨画と書道は似ているところがあるように思う。 手本通りに書くのではなく、生命力のある見た人に感動させる作品を描きたいと私はいつも考えている。 この点は、似ていると感じた。 自分も、より良い作品を作るために、主人公たちのように、努力を続けたいと思う。 ②本作品を読...続きを読むんで、1度、春蘭を描いてみたいなと思った。 ③水墨画という芸術を文字だけで読者に伝えてることを単純に凄いなと思った。 主人公の成長に感動するオススメの1冊です! 何度も、読み返したくなる作品です。
面白かった。過去に辛い経験をして無気力に生きていた主人公が、ある日ひょんなことから才能を見出されて水墨画の世界で生きる意味を見つける。こう書くとよくあるストーリーだけど、読み易いし描写も素晴らしいし、何より水墨画という題材がいい。イメージは出来るけどあまり知らない世界で読んでてとても興味が湧いた。 ...続きを読む実写にするなら師匠の爺ちゃんは木場勝己のイメージ。
芸術について文章で表すのは難しいと思っていました。『美しい』などの普通の形容詞だとありきたりですし、奇をてらった表現をされるとついていけないし… しかしこの作品は、主人公が水墨画に対して感じたことをとてもわかりやすく真っ直ぐに描いており、一体感を感じながら読み進めることができました。霜介が水墨画と...続きを読む出会えて良かった。
水墨画が好きになりそう
読みやすく、進行もスムースで、肩も凝りません。 作者の筆力は、すばらしいです。 水墨画は、ただ、美術館などで観るだけでした。 描くのも難しそうだと思っていましたが、 その何も知らない主人公が、その世界に入っていく、 その様子が、水墨画とは何かと、教えられます。 水墨画の世界というか、筆遣いや、考え...続きを読む方が良くわかりました。 「水墨画の最大の評価は、絵を楽しんでいるかどうかだ」という、 作中の先生の言葉が見事です。 この本がまるで水墨画の教科書のような気がして、 水墨画に馴染みたくなります。 水墨画を観る目も変わってきたような気がします。 この作者の続きの本も出版されているようで、読みたくなります。 水墨画に興味のある方に、ぜひ薦めたい本です。 というよりも、 読めば、水墨画が好きになり、描きたくなります。
#感動する #深い #タメになる
墨の香りが漂ってくるような 静かでどこまでも美しい 水墨画といえば中国の山奥の仙人の というイメージしかなかったけど 文字で表現される墨の絵がとても美しい 1人の青年の深く沈んだ心が 水墨画と携わる人たちとの関わりで 自分自身を 命を見つめることで 変化していく様子がとてもきれいでした 自分自...続きを読む身を語る術を持つことの 尊さが感じられる作品でした
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線は、僕を描く
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砥上裕將
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