龍の守る町

龍の守る町

小説・文芸
1,881円 (税込)

9pt

『線は、僕を描く』の著者が描く、「水害」と「消防」その闘いと涙。

魚鷹が見守る町で、秋月龍朗は最高の消防士だった。五年前のあの日、濁流が町と彼の心に、癒えない傷跡を刻むまでは。現場を追われ、辿り着いた指令室。そこは、同じ痛みを抱える仲間たちと、声だけで命を繋ぐ場所。炎の中から命を救ってきたその手で、男は今、受話器を握る。

町と、そして自分自身の再生をかけた静かな闘いが、いま始まる。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    龍の守る町
  • タイトルID
    :
    2059561
  • ページ数
    :
    296ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年11月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    9MB

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龍の守る町 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    5年前に水害に見舞われた川に挟まれた町
    復興しつつあるとはいえ人の心にも町並みにも傷跡が残る
    そこで働く消防士の話
    現場一筋から辞令で司令室に異動となる。
    私も馴染みなかったけれど119かけた時にヒアリングと手配をしてくださるのが司令室の方らしい。
    裏方のようだが慌ててる電話口から緊急性を判断し、現場状況に応じて采配するスペシャリスト
    司令室の仕事も、現場もとてもかっこよくそしてありがたく思った。
    昨今どこで大雨が起こってもおかしくないので心が傷むが読んでよかった小説

    0
    2026年09月02日

    Posted by ブクログ

    消防司令室という職業の重み、災害後の人の生き方が優しく丁寧に描かれた物語。奇跡のような人の繋がりの連鎖に感動を覚える。

    0
    2026年07月31日

    Posted by ブクログ

    砥上さんの表現は、本当に読みやすく引き込まれます。どの作品も自分のできないことを認めながらも、前向きに進もうと考える力をもらうことができます。

    0
    2026年07月20日

    Posted by ブクログ

    他人の命を助ける仕事は助けられなかった罪悪感と後悔がつきまとうのだと普通に生活していると分からない心情と何も思わずに通り過ぎていた消防署、そして時には出動する前のサイレンにうるさいなぁと思っていた自分を何も考えていなかったなぁと心が沈む。
    そして黒宮さんの話には最近怪談を読んでいたどの本よりも怪談すぎて鳥肌が立つ。
    怪談と思っていない話に折り込まれると怖さが増すのかも。
    家族と仕事と災害復旧と感動、そして怪談を含んだ話だった。

    0
    2026年06月20日

    Posted by ブクログ

    今回も涙なしにはいられなかった。
    妻との邂逅のくだりはこみあげてくるものがあった。
    消防士として真摯に命と向き合う厳しさのなかにある素晴らしさ、被災した際に救えなかった命との向き合い方、パニックを抱えながら職務を全うする主人公や同僚の姿勢に
    ただただ感動が渦のように押し寄せてきた。
    やはり砥上さんの作品は力強さの中にも優しさが満ち溢れている。

    0
    2026年06月10日

    Posted by ブクログ

    傷を抱えて、それでも生きていこうとする、再生に向かっていく姿がとてもリアルに描かれていた。そして相変わらず、この人の描く主人公は一生懸命に生きていて魅力的だなと思った。
    周りの人を助けて、助けられて、一緒に生きていく感じに心が洗われるような気がしました。

    0
    2026年05月01日

    Posted by ブクログ

    登場人物が優しい。皆それぞれ傷を抱えながら懸命に生きている人々たち。傲慢にならず、もっとこうできたのでは?と後悔しながらも、ゆっくり前に進んでいる様を読んで、自分は生きてるけどただ生きてるだけかもなぁと思ったり。だんだんと5年前に何が起こったかが分かっていく順番も良かった。

    0
    2026年04月04日

    Posted by ブクログ

    川沿いの街を守る消防士の話
    能登実話もベースにしている様子

    人と人が繋がり、街を守る、代々町長だったり、司令室だったり、人が繋がり思い合って助け合っている。
    作者の優しさなのか、いつも登場人物が優しく心のある人柄なのが読んでいて心地よい
    最後は泣けた…

    お父さんは消防士じゃない!って司令室の人の話はドラマでもあった。どんな仕事にも多面性があり、それぞれに役割があるが子どもにはわかりにくい。そんなところをついていて、たくさん取材されて書かれたのだろうな、と想像する。

    消防士を腕立てや懸垂に命かける筋肉バカの様に描きつつも職員同士のパティシエ以上に菓子作りに長けた樋口、司令室の要、真面目一辺倒に見えてかなりの細マッチョな立石、女性で内勤の三田、それぞれの個性が生きていて良い関係性

    心にグッと来る良い作品を読めてよかった!
    文句なし星5つ!


    竜神様が大事というのは、そういうことだ。みんなが大事にしているものは、お前にとっても大事なんだ。お前が生きてる世界を作ってるものだ。俺の言っていることが今は分からんでも、いつか分かるようになる。目を凝らしてみろ、頭を使って考ろ、心を使って感じてみろ。大事なものはいっぱいあるぞ。ほら、見えるか」


    二十歳になったばかりの若者に、たった数分を与えられない程、俺たちの仕事は狭量ではなかった。そしてどんな言葉も今はまだ彼には届かないことが分かっていた。人の死を忌避してこの仕事を続けることはできない。命を救うということは、その指から滑りぬけていく命がいくつも通過した後に、ようやく手にできる奇跡だ。あらかじめ定められているかのように救える命と、救えない命が目前に突きつけられる。


    自分でも思いもしなかった瞬間や、忘れかけた過去が首をもたげてくる時は誰かを必要としている時だ。孤独は記憶と結びつくが、『いま』は誰かと結びつく。
    大水害を経験した後、俺たちはあらゆるものと結びついた。普段出会うことのない誰かと出会い、話し、助け合った。『いま」と『これから』はその方法でしか生み出せなかった。悲惨な町の情景や、途方に暮れた日々が記憶の中で痛みを伴うにしろ、妙に淡く感じられるのは多くの人と結びついていたからかも知れない。
    無理やりに立ち上がり、歩き続けた日々の後遺症が思いもよらぬ形です現れてくることも、だからこそ理解できる。その思わぬ形の繋がりや仕組みを俺たちは理解することはできない。理解しなくてもいいのだろう。傷口をいやすのは、瘡蓋と温もりだ。だから、たった一度、誰かと過ごせたことが思いもよらない瞬間に変わることもある。とりあえず、一緒に何かに向かっていれば、何かが変わるかもしれないと思えたのだ。

    0
    2026年04月02日

    Posted by ブクログ

    今年読んだ本の中で一番泣いた本かも。
    悲しい涙でも嬉しい涙でもないのだけれども、命に向き合うひたむきさ、真面目さに感動しました。
    5年前に大水害で町が流されて、多くの人がまだ悲しみを乗り越えきれていない街で、1番の消防士だと言われている達朗。
    彼はあの日以来、水が怖く、それをまわりに隠しながら現場の仕事を続けていたが、通報を受け付ける司令室に異動になる。司令室の新しい仲間、街の人、そして家族。龍郎自身も、そしてそれぞれの人たちも、一歩ずつ前に進もうとしている。
    あの日の正解を探しているのか。それと向き合うと自分が壊れてしまうかもしれない。でも少なくともやれることはやったと、胸は張れなくても言える、そんな人々の生活を丁寧に書いてある良作だと思いました。

    0
    2026年03月29日

    Posted by ブクログ

    実に繊細で丁寧な描写が胸を打つ。191の司令室が舞台なのも新鮮。自分のトラウマを克服するには現場。その直向きさもいいなあ。

    0
    2026年03月21日

龍の守る町 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    龍の守る町
  • タイトルID
    :
    2059561
  • ページ数
    :
    296ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年11月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    9MB

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  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
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