歌野晶午の作品一覧
「歌野晶午」の「葉桜の季節に君を想うということ」「新装版 正月十一日、鏡殺し」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
探偵ごっこと称して、自分たちで殺人を犯し、そのトリックを仲間に推理させるという設定がとにかく面白かった。
トリックを考えること自体はあっても、それを実際に実行してしまうのだから、登場人物たちの頭のねじは相当ぶっ飛んでいる。しかも、トリックを披露したいがために平然と殺人を犯し、家族でさえ容赦がない。その異常な価値観には終始不気味さを感じた。
特に驚いたのは、密室を作り出すために天井裏に1か月も潜伏していたこと。普通の殺人事件ではそこまでしないだろうと思うが、面白いトリックを成立させるためなら、どんな手間も惜しまない。その発想の柔軟さと突き抜けた狂気が、この作品の魅力だった。
5人がそれぞれ問題を出し合う短編集のような構成で読みやすく、トリックそのものも楽しめた。さらに、全員男性だと思い込んでいたので、頭狂人や伴道全教授の正体が明らかになったときは驚いた。特に教授の正体がさらっと明かされたのが印象的で、それまでの描写やトリックの意味がつながっていくのも面白かった。
最初は3部作だと知らずに読み始め、最後にTo Be Continuedと出てきてびっくりした。続きが気になるので2.0も読みたい。