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Posted by ブクログ
「新装版 正月十一日、鏡殺」
初版の刊行は1996年。
長編が全く書けなくなった頃、代わりに文量が少ない短編を書くことに集中した結果、また創作意欲が湧き出したとのこと。短編のおかげで今があると作者は語っています。新装化にあたり、修正は施していないため、作者当時の若さを感じ取れる。
*結末の後味は悪くない(作者初期作品だからか?)のものは●としてます。後味最悪なのは、★としています。
■盗聴●
浪人生の僕は、教えてもらった盗聴技術を駆使して、「カチカチドリを飛ばす」と話す電話を盗聴する。
■逃亡者 大河内清秀●
2人のコーチ(大河内)が交わる?謎が無いように見えるストーリー。
■猫部屋の亡者
猫好きな彼女と付き合いだした為、プレゼントと称して部屋が猫グッズまみれ。支払いは青年に。いや。速攻で別れろ!と思ったら、、、
■記憶の囚人
記憶の一部を歌で表現されたある殺人事件をめぐる。恐らく実験的に書いてみたものだろうか。
■美神崩壊
出だしからホラー感。。。それも、どシンプルな。
■プラットフォームのカオス
寺岡という悪ガキの事故死。2人の視点から違う真相が現れる。
■正月十一日、鏡殺し★
夫秀和を亡くした妻が姑に憎しみを募らせる。悲しみと放心の合間に覗いた疑問、姑はもう赤の他人ではないだろうか。
前半2編くらいでした。ミステリー感ありながらも、結末が悪くないものは。
作者は、事件を積極的に究明しないもの、謎すらない(ように見える)ものまで書けるようになった萌芽が、本短編集の中にあると書いてます。果たしてそれがどれに当たるのだろう。前者は、事件を積極的に究明しない構成とスタンスだとしたら、逃亡者とかそれに該当しそうだ。
いずれにせよ、初期らしくおどろおどろしいモノが少なく、手を取りやすい。
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小説・文芸
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